ふみさんの日々雑感

生活の事、家族の事、大好きなサッカーの事・・・日々いろいろ

ドラマ「風のガーデン」

2008-12-19 21:05:37 | 映画・ドラマ・小説・マンガ
当然の事ながら音楽と自然・お花が綺麗だった。特に「カンパニュラの恋」がステキだった。透明な歌声が、今でも私の心の中を流れている。

緒形拳さんの全てを包み込むような笑顔が辛かった。どんな思いで演技をしていたのだろう。医者である彼が語る終末医療と、自宅で家族に見取られて最後を迎える幸せを、別世界のように思える現実が悲しい。

私が小さい頃の田舎は、死はいつも家族の中にあった。私が小学生の頃に亡くなった祖母も、家で家族や親戚に囲まれて亡くなった。往診に来た村の医者が「明日の朝でしょう」と言った朝に、末期の水の飲み、大きく息を吐きあの世に旅立った。小学生の私にとってのその非日常を今でもハッキリと覚えている。

父が二年前に亡くなったのは、老人病院だった。朝起きて、具合が悪くてかかりつけの病院に行った。即入院となり、その日の夕食を「美味しい」と食べ就寝して、そのまま昏睡状態となった。連絡を受けて駆けつけて、二晩父の枕元で手を握り締めた。最後は、まるでロウソクの火が消えるように分からない程の静かな最後だった。

夏に、サッカー仲間の私よりもずっと若いお嬢さんが病気で亡くなったのは辛かった。喪中のハガキを見ながら、彼女と楽しくFC東京のサッカーを応援し、サッカー談義をした事を思い出し、胸が痛くなる。

老衰の大往生なら順番だからと思える。でも、若い人の死は、とても辛い。事故や事件に巻き込まれての死なら、辛さと悲しみは計り知れないだろう。

そして、私もいつかはその時が来る。祖母や父のように眠りながら旅立ちたいと思っているが・・・。

主人公の貞美のように、私も病で倒れたら、家族以外には知らせないで、そして、死に顔を家族以外に、絶対に見せないでと家族に言ってある。元気でいる時の姿だけを思い出して欲しいから。





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