杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

トロピック・サンダー/史上最低の作戦

2008年11月26日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2008年11月22日公開 アメリカ

ベトナム戦争の映画のために、三人のスターがベトナムのロケ地にやってきた。落ち目のアクションスターのタグ・スピードマン(ベン・スティラー)は返り咲きのチャンスを賭け、下品なコメディで人気のジェフ・ポートノイ(ジャック・ブラック)は芸域を広げるのが目的。そして演技派のカーク・ラザラス(ロバート・ダウニー・Jr.)は、黒人軍曹の役のために肌を黒くする手術まで受けるほどの役者バカ。しかし撮影は進まず、困った監督はリアリティを出すために彼らをジャングルに放り込む。しかしそこは本当の無法地帯だった…。

冒頭から、個性的な三人のスターの出演作が次々と紹介されていく。え?もう映画始まってるのよね?予告じゃないよね?と少しばかり不安になるほど次々と・・。
落ち目のアクションスター、下ネタ主義のコメディアン、やり過ぎ演技派俳優、三人の個性をしっかり植えつけたところで本編がスタート。

いきなり戦争映画や有名感動作のパロディがこれでもかと画面に出てきてのっけから笑えます。半分ほどしか観てない私でもそこそこ楽しめるので、全部観たという映画通には可笑しさも倍増しかしら。

冒頭のシークエンスにも、トビー・ワグワイアが出てたり、他にもいろんな有名人がゲスト出演してて、これを見るだけでも楽しいです。

下敷きにした名作たちは
「ランボー」「プラトーン」「地獄の黙示録」「プライベート・ライアン」「未知との遭遇」「レインマン」「フォレスト・ガンプ」「アイ・アム・サム」「ナッティ・プロフェッサー」「MIⅢ」「クロコダイル・ダンディー」「アポロ13」他

スター俳優たちに振り回されて早くも製作ピンチに陥るのが英国人(アメリカ人じゃないのがミソ)のデミアン・コックバーン監督(クーガン)。ハリウッドの幹部からの脅しに追い込まれた彼は原作者の助言に従い、俳優たちを東南アジアのジャングルに放り出すのだけれど、地雷を踏んで敢え無く自分が最初の犠牲者になってしまうの。ここ、涙するとこじゃなくて笑えるとこってのがなかなかブラック。

軍人姿の彼らは武装集団に狙われるのですが、実はこのジャングルは麻薬組織のアジトなわけ。あくまで撮影と信じるタグと、ヤバイことに気付くカークの間で諍いが起こり、別行動を取ったダグは捕まってしまうのだけど、過去の出演作が身を助けることになり・・。

タグを助けようと、残りの4人は計画を練るのだけれど、その過程でジェフが麻薬中毒だったり、成金黒人ラッパーのアルパ・チーノは実はゲイらしいとか、数合わせで連れてこられた新人俳優のケヴィンが彼らの中で一番まともなこととかが判明するのも可笑しいの。

彼らと共にヘリでジャングルに来た爆破コーディネーターのコディと原作者のジョンも捕まっていますが、ここでも実は嘘っぱちの実話だったとか、爆破で俳優を危険な目に合わせた過去があるだとかボロボロと出てくるのが妙にリアルな感じ。

タグが捕まって身代金を要求されても平然と無視する映画会社の幹部役は意外な大物俳優が演じていますが、あの外見と体格では想像もつかないわ。普段はスマートな二枚目しか演じない彼がよく引き受けたものだと感心しますが、逆にあれだけギャップのある役だから良かったのかしら?実に楽しそうに踊ってましたが(笑)

そしてそんな幹部だって、ハリウッドには当たり前に存在しそうなところが一番恐かったりして(^^;

お下品でグロかったりもしますが、個人的には

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