シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

何だかな~~の大作・・「吉原炎上」

2006-10-24 20:42:39 | Weblog
87年五社英雄監督作「吉原炎上」

吉原に売られ女郎となった名取祐子が主人公。他に西川峰子、根津甚八などが出演。

何度もテレビ放映されて鑑賞しています。

何かね~~邦画の大作っていうと、この五社監督の作品が出てきますが、あまり感心したことがないんですよね。

絢爛豪華なんだけど、何か空ろな感じがしてね。

う~~ん、どこかガチャガチャした感触が残るんですよね。

同じ女郎ものだと「越前竹人形」とか「五番町夕霧楼」の方がオモムキがあって好きだったかな

でも、この映画で一番印象が濃いのが西川峰子かな。先輩の女郎で、その時代にはよくあったことだと思うけど、胸を患い、布団部屋に入れられる。客を取れず、血を吐き、苦しむ彼女。「ここ噛んで~~」と叫びながら、胸をはだけ身もだえて息絶える。

下手なホラーよりもこえ~~~でした。

女郎さんたちにとって最も晴れがましいシーンは花魁道中。

いい旦那がつけば、花魁道中のための費用を出してもらえる。

名取祐子は典型的な日本人の体型なので、こういう和服ものが似合います。花魁道中のシーンはなかなかきれいでした。
顔も日本的だしね。

でも、昔の遊郭って、お客をとっても、その後、シャワーを浴びるわけでもないし、一回一回お風呂に入るわけでもない。

いや~~不衛生だよね、これじゃ、女郎さんもお客も病気になっちゃうよね。
たくさんの女の人が命を落した場所と思うと、何とも切ない想いになりますね