波打ち際の考察

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波屋山人

教員採用試験とコネ

2014-02-22 12:53:47 | Weblog
東大阪の市立中学校で、15年間教員を務めていた男性が失職した。
大学を卒業せず、教員免許を取得していなかったらしい。

15~16年前といえば、中高の教員の採用数が少なく、
有名大学を出ていてもなかなか教員になることはできなかった。
何かコネでもあったのだろうか。

私が学生の頃も教員採用試験の競争倍率は何十倍もあった。
だけど、地元の校長に
「教員採用試験を受ければ受かるよ」
「筆記だけクリアする必要がある」
などと言われたことがある。
コネによる採用というルートが存在したのだろう。

まあ、受験者層のなかで学力が高い人であっても、
コネを申請しておかないと不利になる場合だってあるのかもしれない。


どのようなトリックがあるのかは聞かなかったけど、
大阪の教員採用試験では、面接の点数が異常に低い人がいるらしい。
その人が抗議を行ったというニュースを目にしたとき、
こういうトリックだったのかな、と思ったことがある。

つまり、コネのない受験者の面接点数は異常に低くしておき、
コネのある受験者の点数は高くするのだ。
これなら、コネのある人は総合点で優位に立つことができる。

まあ、教員は意外に学力の高くない人が多い。
国立大学の中でも教育学部はもっとも入りやすい学部のひとつ。

しかし、誰でも入れるような私立大出身の教員も少なくない。
彼らはどのようにして教員になったのだろう。
知り合いや親族に校長や教育長などがいるのだろうか。
お礼は金券で払うのかな。

それにしても、卑怯だと言われかねない真似までして教師になりたいのだろうか。
自分が安定した生活を得るためには、そしらぬ顔で不公平な手を使ってもいい。。。
そういう根性の教員が子どもたちに正々堂々と競争することを教えられるだろうか。

教員のコネ採用は避けて、学力や人間性や指導力などを見て採用するのが、「教育的」ではないだろうか。

いじめを見て見ぬふりをする教員も多い。
管理職や非組合員に対していじめ的なことをする組合所属教員だっている。
うしろめたいところがある人は、うしろめたいことから脱しにくいのかもしれない。

(そういえば、教員をいじめる管理職は少ないと思う。むしろ、評判のわるい教員にもわけへだてなく接する校長が多い印象。保護者が「教育委員会に訴えてやる」と言うこともあると思うけど、基本的に教育委員会は教員の庇護者のように感じる。教員を監視する機関ではない)

しかしまあ、採用されてからも、管理職試験やなにやら、いろいろと世渡りを考えなくてはいけないことも多い。
潔癖症の人よりは、要領のいい人のほうが教員や校長に向いているのかもしれない。


<参考>
・東大阪市立中:偽免許で教職15年…大卒もウソ(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/news/20140222k0000m040143000c.html

・大阪の教員採用試験に不透明な評価?受験者が暴露
http://www.tanteifile1.com/geinou/scoop_2012/08/24_01/

・教員にはコネがないとなれず、教員採用試験は形だけで、実際はやる前から教員になれる人は決まっている?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1032418560



ついでに言うと、マスコミはあまりコネ入社については批判記事を書かないと思う。
マスコミにはコネ入社の人も多い。
最近ひさしぶりに話題になった村山元首相だって、紹介状などを書いて親戚をA新聞社に入社させていた。
コネ入社批判キャンペーンを連載したら、政界やマスコミの上部から圧力がかかるかもしれない。。。
というか、いろんな例を知ってるからコネ入社批判記事を書くような記者はなかなかいないと思う。

まあ、安心できる身元の人や、思想信条の合う人を採用したいという意識があるのかもしれないけど、
それでコネ採用を重視する会社や人は、出身地や思想によって平気で差別をしかねない。


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