波打ち際の考察

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波屋山人

気になる句点の位置(ブログ表記と新聞表記の違い)

2008-02-05 21:11:42 | Weblog
10年前に比べ、一般の人の文章力はおどろくほど向上している。
ブログが一般化するにしたがって、文章を書ける人の数が激増した。
文章で表現できる人の数が、10年前の数倍にはなっていると実感する。

プロのライターは何通りにでも読みとれるような、あやふやな書き方はしない。何がどこにかかるのか、すっきりとした構成の文を書く。
以前は、素人の投稿文章といったら何を書いているのか把握しづらいものが過半数で、赤字を入れて修正するのに悩まされた。

私はいつまでたっても文章が下手で、グダグダな文を書くから、素人の気持ちがよくわかるつもり。
構成なんか考えないで書いていると、夢の中のように、脈絡のない構成になってしまうんですよね。よっぽど頭とカンがいい人でもない限り。

ただ、文章力の有無というのは、あんまり問題ではない。
どんなにセンスのない人でも、読む相手が読み取りやすい文章というものを心がけて、誠実に書いていけば、ある程度の文章を書くことはできるようになる。

たいした中身もない思わせぶりな文章やもったいぶった文章よりも、中身のある誠実な文章のほうが読者にも伝わりやすい。


ただ、いろんなブログを見ていると、一つ、「素人っぽいな」と感じる表記が多く目に付くのを惜しく感じる。

下記の3つの表記のうち、新聞や雑誌、書籍で見るのは(1)。
ブログでけっこう見かけるのは(2)のような表記。
ごくまれに(2)のような表記を雑誌や書籍でも見かけることがあるけど、ほとんどの場合、素人が編集・校正したもの。
(1)シェフに「新作の青海苔スパゲティ、おいしいですよ」と言われた。 ○
(2)シェフに「新作の青海苔スパゲティ、おいしいですよ。」と言われた。 ×
(3)壁に「新作の青海苔スパゲティ、おいしいですよ。」と書いてあった。 ○

『。』と『」』が続くと、なんだかかさばったような印象。(2)のような表記を、すっきりと(1)のように変えれば、いろんなブログを見ている各社の編集者や記者も「見やすいな」「なかなか分かってる人では」と感じるかもしれません。

まあ、表記は人それぞれな面もありますけどね。
ちなみに、「?」や「!」の後は1字分空白を入れるっていうのが新聞雑誌などの標準だけど、私は全角1字分あけるのが間延びしているように感じてしまうので、ひそかに半角分しかあけなかったりします。というか、半角あければ十分だと思っています。スタンダードにはならないと思いますが。数ある「私流」のやりかたのひとつ。


ちなみに、例文で出した「青海苔スパゲティ」は私の創作パスタ。
なかなかおいしいですよ。アサリのスパゲティなどに買って来た青海苔を洗って入れるだけ。
磯の香りがいいのです~。


<参考>句点の場所について
「記者ハンドブック 新聞用字用語集 第八版」共同通信社発行 
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P77 書き方の基本 ―― 句読点 

句点「。」

一、 句点は文の終わりに付ける。

二、次の場合は句点を付けない。
 1 パラグラフ(段落)全体が『「』『(』『“』などで始まり、『」』『)』『”』などで終わる場合。
[例]「メダルに一歩でも近づこうと最後まで一生懸命走った」
 2 段落の途中に句点があり、それに続く最後の文が『「』などで始まり、『」』などで終わる場合。
[例]…父が踏んだ大舞台へのあこがれは強かった。「父から五輪の雰囲気がどんなものかよく聞いていたわ」
夢がかない…
 3 例外=段落最後の文が『」』で終わる場合でも、その文の直前に主語となる語、句があり、『」』の後の述語(「と語った」「と述べた」など)が省略されているときは『」』の後に句点をつける。
[例]…Aさんは笑いながら「ご想像に任せます」。
   ほほが赤みを帯びていた。…

三、文末に部分的注釈の丸カッコを使うときは、閉じカッコの後に句点を付ける。
[例]○○○○選手、スピードスケート男子500メートルで優勝(96年日本選手権)。
○○○○選手、女子フィギュアで5位入賞(96年日本選手権)。

四、文章全体の注釈、筆者名、クレジットなどを、丸カッコに入れ文末に付けるときは、カッコの前に句点を打つ。
[例]週休二日制の普及のためか、土曜出勤者が五割を切っているのは日本だけ。(香港、共同)

五、座談会、対談記事の中で、情景描写などを丸カッコに入れる場合は、段落の終わりのときは『(』の前に句点を付け、文中のときは『)』の後に句点を打つ。
[例]①○○氏 これでは国会の正常化はできない。(○○党席から拍手、△△党からヤジ)
   ②…大変な問題提起ですネ(と身を乗り出す)。だれかがきちんと答えなければ…

六、段落の最後の文が「?」「!」の符号で終わるときは句点を付けない。

七、文末が「?」「!」で終わるときは句点を付けず、その後一字あける。しかしこれらの符号の次が『」』『)』『”』のときは一字あけしない。
[例]①そんなことが起こってたまるものか! Aさんは叫んだ。
   ②「○○に会いたいって? どういうわけで?」

八、単語に係る「?」「!」の後は一字あけない。
[例]こんな妙案?にはお目にかかったことがない。

九、改行で個条書きするときは、各個条書きの終わりに句点を付ける。ただし、簡単な個条には付けなくてよい。
[例]次の事項を書いた申請書を提出してください。
   1 申請者の住所氏名
   2 建築の目的
   3 建築の場所

十、文中の追い込みの個条書きでは、各個条の終わりに句読点を付けない。最後の個条と本文の切れ目には『―』を用いる。
[例]…同会議は①休職の衛生対策の基本である「学校環境衛生の基準」の見直し②調理場の施設・設備の整備③加熱など調理方法の在り方―について検討を進める。

十一、省略や間を持たせるために、文末で用いた「…」「―」の次には、句点を付ける。
[例]あれからもう90日、あすはあの子の誕生日だというのに…。

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1 コメント

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無題 (通りすがり)
2011-12-15 14:36:13
ツアーを終えた、モーニング娘。

などの記事の場合、最後に句点はつけるべきでしょうか?
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