波打ち際の考察

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波屋山人

東京ランドクルージング with iPod mini (東京マラソン2008完走記)

2008-02-22 18:11:07 | Weblog
去年に続き今年もマラソンの抽選にあたってしまったぼくはダイエットのためにもがんばって走ってみることにした。
とはいっても年が明けてもほとんど練習はせず、体重も減らず、運動といえば昼食時の3~4キロのジョギング。
夜ちょっと走ったのは本番まで2週間を切った頃から。
ふざけてますねー。
マラソンをなめてますねー。

だけど、年明けは去年のマラソンで痛めた膝に痛みがあって、正座もできなかったのです。
2月に入ってからうそのように痛みがとれ、正座もできるようになり、ちょっと走る練習もはじめたわけです。

世田谷代田から、環七沿いに駒沢通りまで往復6~7キロを3日、世田谷代田から代官山まで往復8キロ程度を2日、世田谷代田から恵比寿まで往復9~10キロを直前に2日、それから梅が丘から渋谷までのジーンズでのランニング約5キロ。
それから平日昼間の3~4キロジョギングを10数回?
それが全練習量。
でも昼休みのクッションの少ないスニーカーでのジョギングでふくらはぎや膝を痛めたかも。
本番直前になって左足のくるぶし、ふくらはぎ、膝などに違和感があり、不安に思う。

でもまあ、山野や田畑を駆け巡って育ったぼくには、持久走の素質が少しはあるように感じる。
あんまり長距離走りたくはないんですけどね。
だって、なんだかマゾじゃないですか。じわーっとしんどいのに耐えるなんて。

とにかく、本番6日前には渋谷のスポーツ品店で新しいシューズを購入。膝テーピング?も購入。
本番前々日の金曜日にはビッグサイトでゼッケンを受け取り、出店してあったスポーツ店のブースでスパッツみたいなの(3千円)とか、ランニング用のジャージ上下?(8千円)みたいなのとか、手袋(千円)を購入。
ついでに下北の薬局でキネシオテープを購入。


本番当日、まじめに6時過ぎに起きて風呂で最終マッサージ。
ついでに浴槽の両側に手をついて体を湯の中から持ち上げ、膝を曲げた足をお湯の中に浮かせ、足を前後させてフォームの確認、筋肉の動きの調整を行った。

7時までにはバナナ2本(ちょっと高いけどインカバナナはおいしいよ!)と栄養ドリンクのカクテル(生薬系のものと、アスパラドリンクとかリポビタン系のもの合計3本)を飲んで元気をつけて、それから念入りなキネシオテープとやらを使ってテーピング。
何よりも膝が心配なのでぐるぐる巻き状態。
ふくらはぎやくるぶしにもテーピング。
それからスパッツをはいて、昨夜両面テープでゼッケンを貼ったシャツを着る。
そうそう。今年は両乳首に絆創膏を貼ってガード。去年は両方の乳首から出血して痛い思いをしたし。

そんなことしているうちに、気がついたらもう8時過ぎ。ふと資料を見ると手荷物を預けるのは8時30分が締め切りだと書いてある!

おどろいて急いで部屋を出たけどもう8時10分。
500mほど走って世田谷代田の駅に向かったんだけどなんだか体が重くて、おいおい大丈夫かという勢い。
8時15分くらいに駅に着くと、運悪く13分に電車が行った後。青い空がきれいだけど、ちょっとあせる。
8時23分の小田急に乗って新宿へ。案の定、こんな時間に移動しているランナーはいない。
8時35分に新宿駅について、急いでトイレに行って個室を使って、すぐ都庁前にダッシュ。
90%閉められている29番のトラックのところに行って、急いで荷物を手渡した。もちろんすぐその場で上着とジャージの上を袋につっこんで。

もう8時45分くらいなので、「並ぶのを締め切ります。今から並ぶ人は最後尾からの出発になります」などと怖いことを言っている。
急いでカモシカのようにダッシュして「C」のエリアに急ぐ。
今回は、完走予想時間3時間50分で申請していたから、ABCD~と9段階あるスタート位置の前から3番目。まあまあいい場所。
去年は5時間半で申請してたら9段階のうちの7番目で、かなり後ろに並ばされた。

で、並んで10分もすると9時になってまず車椅子の人たちがスタートした。(見えないけど号砲が聞こえた)
9時10分にはぼくたちもスタート。
スタートラインに達するには4~5分かかったような気もしたけど、まだ花吹雪(ハート型の白い紙)が少し舞っていた。
都知事の姿と六本木合唱団(島田雅彦さんはいらっしゃったのかな。判別できなかった)を左右に見ながらスタート。

去年と違ってよい天気。
去年は寒い中、長い間待たされた人が多かったからスタートしてほんの1~2キロの新宿大ガード下で何人もの人たちが壁に向かって立ちションをするという壮絶な姿を目撃したわけだけど、今年はそんな姿は目にしなかった。

それにしても体がやっぱり重く、膝の痛みは出て来ないけど、数キロも走ると早々に額にうっすら汗をかきはじめた。
体重も結局63キロから減ってないしね。
カモシカっていうのはシカじゃなくてウシ科の動物だっけ、などと考えながらのそのそゆっくり走っていると、やがて10キロを越え、東京タワーがどんどん近づいて来る。ほんとに天気がよく、青空も美しい。

右耳にだけヘッドホンをかけ、ジャージ下の左ポケットに iPod mini を入れて、右ポケットにはケータイ。
iPodは昨日いろいろ5.5時間分の曲を選んだのだ。
1曲目はコレクターズの「恋をしようよ」
2曲目はミッシェルガンエレファントの「暴かれた世界」
そのほか、スーパーカーとかモリッシーの曲が多い。
ピチカートファイブや須永辰緒、スリーパーとかけっこういろんな曲が入ってる。
ちゃんとブランキージェットシティーも入ってる。

そういった音楽を聴きながらマラソン、東京ランドクルージングなんて、いい感じじゃないですか?
ロックのライブでは誰よりも長時間ジャンプしていられるぼくだから、長丁場のロックライブ会場にいる気分で、足を動かしてもいいかもしれない。

だけどそのうち15キロもすぎ、20キロもすぎると足が重くなってくる。乳酸たまってきているのかなという感覚。勢いのある曲をが耳に入ってきてももう足にはそれに同調する元気はない。
あんまり足を上げない、力を使わないフォームなんだけど減量に失敗して体重が減ってないから、足への負担が大きい。

そのうち土踏まずにも激痛が走るようになってしまった。
へんな姿勢で足をひきずりながらゆっくり走ってたけど、そのうち気合を入れて痛さに耐えようと決意して走り始めたらありがたいことに痛みが引いていった。なんでだろ。

20キロ時点をすぎると応援女性陣K&Rに電話。雷門に向かっていることを伝えると、すでに過ぎてしまったところにいるとのこと。
なんとか雷門を過ぎ、道のりを長く感じながら日本橋近くまで来て電話するとまたぼくが過ぎ去ったところにいるとのこと。行き違い~。
しかたないのでゴールで会うことにした。
それにしても走りながらのケータイはつかれますねー。

臨海部は橋が多い。橋を登るときはいいんだけど、下るとき膝に痛みが走った。これはまずい。橋の坂を下るときはちょっと歩くことにした。

30キロをすぎてからはほんとに歩いてゴールに向かいたかったんだけど、走り続けるとなんとか4時間を切ることができるかもしれない、という状況だったので我慢して走ることにした。
最後の1キロになっても、計算上、歩いてしまうと4時間切り(サブフォーって言うんでしたっけ)ができない状況。

最後は1キロ1キロの表示の感覚を長く感じながらなんとか3時間54分54秒でゴール!スタートラインにつくまでに5分ほどかかってるから、実質3時間50分。
ゴール脇ではK&Rさんたちも見ていたそうです。

ゴールすると足につけていた計測チップを切ってもらい、おばさんからメダルをもらって、バナナやSOYJOY?や水やエアーサロンパスなどをもらいました。

着替えようと思って手荷物引取り所に行くと、ここで問題勃発。
なぜかぼくの袋だけが出て来ないのです。財布が入っているというのに。
現場の高校生ボランティアのような人たちは右往左往気味でしたが、現場を仕切っている超やり手っぽい頭の回転の速そうな人がなんとか解決策を指示したのか、25分後には袋を見つけてもらえました。よかった。

それから国際展示場駅近くでイベントがあったので、ブルガリアのブース?でローズジャムを買い、アルゼンチンブースでマテ茶を買い、アフガニスタンブース(スタッフの女性が美人!)やアルジェリアブース(スタッフの女性がチリのアニータさん似!)やジャマイカブース、ザンビアブース、マダガスカルブースなどを見て、去年と同じようにサイゼリヤへ。
ぼくはファミリーレストランというものが好きではないというか全然興味がないんだけど、なぜかサイゼリヤには好意的なのです。安い割においしいと思う。

で、3日間禁酒していたのでワインを注文。
この数週間、体重は減らなかったけど、朝昼食時を抜いたり、シラタキでラーメンをつくってみたり、いろいろカロリー摂取を減らす努力をしてたんだけど、今日は高カロリー解禁。
エスカルゴもピザもいただきました。


それにしても、去年は激しく膝を痛めて階段の上り下りもできないくらい深刻な状態になってたけど、今年はテーピングのおかげでずいぶん助かりました。

超手抜きランナーというかものぐさランナーというか、何も知らないぼくはどうせマラソンなんてシューズさえあったらどんな格好でもいんでしょ、と思ってたけどそれは大違いでした。

ゴールしてから少しランナーの姿を見ていると、4時間くらいで走っている人たちはスタイルの似ている人が多かった。
おそらく、ほぼ10割の人が手袋。
9割の人が長袖シャツ。
8割の人がスパッツ。
7割の人が帽子。
ついでに、これは装備じゃないけど、やや細身。非もちもち肌。

ぼくみたいに、手袋&半袖シャツ&スパッツ&ジャージ下&iPodっていうスタイルはごく少数でした。

まあ、目標の3時間台(サブフォー)を達成できてよかったです。
一回言ってみたかったんです。
「べつにあんまり練習しなくても3時間台で走れるよ」って。。。



種目(Category):マラソン男子
地点名  スプリット  ラップ  通過時間
5km    0:30:01          09:40:01
10km   00:55:09   0:25:08   10:05:09
15km   01:20:15   0:25:06   10:30:15
20km   01:45:57   0:25:42   10:55:57
25km   02:12:17   0:26:20   11:22:17
30km   02:40:47   0:28:30   11:50:47
35km   03:11:15   0:30:28   12:21:15
40km   03:41:04   0:29:49   12:51:04
Finish   03:54:54   0:13:50   13:04:54



それにしても沿道でランナーをはげましていたボランティアの方々に深く感謝。
応援の声や、思わず笑ってリラックスしてしまうようなダンスに大いに助けられました。

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