波打ち際の考察

思ったこと感じたことのメモです。
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波屋山人

2010-01-11 08:29:27 | Weblog
もう2週間以上、咳が続いている。
年末に高熱が出て、鼻の奥が痛くなり、喉もいがらっぽくなった。
だいぶ治ってきたけど、まだ時折咳き込むことがある。

この数年、ほとんど風邪をひいたことがなかったけど、最近電車の中で咳をしている人がいたし、前を歩いている人が咳き込んでいることもあった。
いつの間にかウイルスを吸い込んでしまっていたのだろう。

日ごろからリステリンオリジナルで殺菌うがいをしたり、炒め物にもラーメンにも生姜をたくさん入れていた。
風邪になってからも風邪薬を飲んだり、生姜を大量に入れたスープを飲んだり、膝下だけ熱いお湯に漬けたり(野口整体にはそういう対処法がある)していたけど、なかなか完治しない。

先週、彼女とお茶の水のカザルスホールに行った時も大変だった。
「コルソ・ウィーン」はウィーンフィルのメンバーを中心にした20余人の編成。
すばらしいモーツァルトやシュトラウスなどを楽しんでいた。
最高のプロの音には、高度なバランスを感じ、感嘆するしかない。

ところが、そんな演奏を聴いている時に、突如として激しく咳き込みたい生理的欲求が押し寄せて来たのだ。
でも、咳き込むわけにはいかない。
ぼくはうつむいて胸を強く押し、気管支の炎症を抑えるためのツボを探す。
あるいは、精神力で生理的欲求を押さえ込む。

内臓が痙攣するような辛さにどうにか耐え、演奏会の雰囲気をぶち壊さないで済んだ。
演奏会が終わると彼女もスタンディングオベイションをしていたけど、ぼくは安心してしばらく立ち上がれなかった。


お茶の水に行った帰りはいつも「こけし」でもんじゃを楽しむ。
缶ビールの黒生は350円。もんじゃやお好み焼きは600円から。
観光地化されている月島と違って、庶民の味を保っている。

ぼくは勝手に、世界文化遺産ならぬ「東京文化遺産」に、この「こけし」はノミネートされるべきだと思っている。

こけしのもんじゃは特徴的で、土手を作らない。
具を炒めて集めるとその上に汁をかけ、鉄板全体に汁を広げる。
汁を具のほうに集めながら、鉄板から乾燥した汁(せんべい)をはがしてくれる。
さくさくっと、軽い。
おばちゃんのトークもいい味わいだ。



22時閉店だけど、ついつい長居して22時半くらいまでいた。
最後までもう一組がいたけど、近くの小学館の人のようだった。
3人で6千円くらいの飲食なのに、「領収書お願い、小学館で」などと言っている。
「困った作家」「社内恋愛」のような話もしていたと思うけど、小学館のどの雑誌なのだろうか。
あんまりそういう話は実名で言わなくていいのに。

高給取りで有名な小学館の人も、業績が悪化してボーナスが減ると、安い店に来る様になったのかもしれない。
しかし、あまりチープな話はばら撒かないでほしい。
古びていても安くても、ウィーンフィルに負けないバランスと品格をもつ店はあるのだ。

コメント (1)
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