先日、原宿のアパレルメーカーのファミリーセールに行った。
少し混雑していたけど、幼児服売り場には子ども連れで来ている女性も多い。
狭い通路を歩いていると、ふと女の子の表情が目に入った。
穏やかな顔立ちの6~7歳くらいの子が母親を見上げ、申し訳なさそうに
「ぐいっとやったらだめなんだよ。人の嫌がることしたらだめなんだよ」
と言っている。
母親は子どもと顔が似ていなくもないが、多少あつかましそうな表情。
いろんなことを経験して世の中を渡ってきた人なのだろう。
子どものほうを見ないで、「いいのよ」「しょうがないのよ」などと返事していた。
女の子が心痛めることなく、優しく気高いままでいられますように。
母親に失望しないですみますように。
別の日に自宅に向かって歩いていると、信号待ちをしている男の子を見つけた。
5~6歳の男の子が父親の足に頭を押し込んで、
「あぶないよ」「赤信号は渡っちゃだめなんだよ」と強く抗議している。
信号が赤になってから親子で横断歩道を渡ってきたのだろうか。
子どもの訴えに、言葉を返すことなく、父親はたたずんでいた。
そんな父親の後ろめたさを、子どもが真似することになりませんように。
清らかなものや美しいものに背をむけずに済みますように。
私は以前、人通りのないところでも赤信号をきちんと守り、人に笑われたりもした。
だけどアジア各地を旅するようになってから、臨機応変に赤信号でも道を横切ることが増えた。
信号を守らないのが常識のような地域もあるのだ。
それでも、日本国内で信号待ちをしているときは、近くに小さな子どもがいれば信号を守るようにしている。
あぶない渡り方はしない。
幼稚園や保育園で信号を守ることを教えられている子どもたちを傷つけたくはないから。
最近、子どもたちに注意される大人が増えている。
何年かたつと、団塊ジュニア世代の人たちも、団塊ジュニアのそのまたジュニアの世代の人たちから、いろいろなことを言われるようになるのかもしれない。
「団塊ジュニア世代は高品質なエンターテイメントを知らないで、安酒とか安バラエティ番組とか安映画や安ファッションで時間を浪費している安物系の人が多い」とか
「団塊ジュニア世代は世界各地の文化を理解しないで、地域とか会社の常識の枠内に落ち着いている鎖国系の人が多い」とか
「団塊ジュニア世代は深く物事を考えないで、目先の日常生活に流されている品のない人も多い」とか
「団塊ジュニア世代はテレビを見てばかりで、自発的な行動に乏しい人が多い」とか。
勝手なことを言われるようになるかもしれない。
ひとくくりにするのはむずかしいと思うけど。
団塊ジュニア世代の人たちは団塊世代を評して
「団塊世代は学生運動の時代で勉強をしていないから、知識の不足している人が多い」とか
「団塊世代は40~50代になってからパソコンを始めた人が多いから、仕事にならない人が多い」とか
「団塊世代はむかしの思想に影響されて独特の熱い人は多いけど、今の人とは考え方が違う」とか
勝手なことを言っていた。
だけど、こんどは下の世代から突き上げられてしまうのかもしれない。
スルーされてしまうだけかもしれないけどね。
どちらにしても、「今どきの若者は」という言葉は死語になってきているのかもしれない。
少し混雑していたけど、幼児服売り場には子ども連れで来ている女性も多い。
狭い通路を歩いていると、ふと女の子の表情が目に入った。
穏やかな顔立ちの6~7歳くらいの子が母親を見上げ、申し訳なさそうに
「ぐいっとやったらだめなんだよ。人の嫌がることしたらだめなんだよ」
と言っている。
母親は子どもと顔が似ていなくもないが、多少あつかましそうな表情。
いろんなことを経験して世の中を渡ってきた人なのだろう。
子どものほうを見ないで、「いいのよ」「しょうがないのよ」などと返事していた。
女の子が心痛めることなく、優しく気高いままでいられますように。
母親に失望しないですみますように。
別の日に自宅に向かって歩いていると、信号待ちをしている男の子を見つけた。
5~6歳の男の子が父親の足に頭を押し込んで、
「あぶないよ」「赤信号は渡っちゃだめなんだよ」と強く抗議している。
信号が赤になってから親子で横断歩道を渡ってきたのだろうか。
子どもの訴えに、言葉を返すことなく、父親はたたずんでいた。
そんな父親の後ろめたさを、子どもが真似することになりませんように。
清らかなものや美しいものに背をむけずに済みますように。
私は以前、人通りのないところでも赤信号をきちんと守り、人に笑われたりもした。
だけどアジア各地を旅するようになってから、臨機応変に赤信号でも道を横切ることが増えた。
信号を守らないのが常識のような地域もあるのだ。
それでも、日本国内で信号待ちをしているときは、近くに小さな子どもがいれば信号を守るようにしている。
あぶない渡り方はしない。
幼稚園や保育園で信号を守ることを教えられている子どもたちを傷つけたくはないから。
最近、子どもたちに注意される大人が増えている。
何年かたつと、団塊ジュニア世代の人たちも、団塊ジュニアのそのまたジュニアの世代の人たちから、いろいろなことを言われるようになるのかもしれない。
「団塊ジュニア世代は高品質なエンターテイメントを知らないで、安酒とか安バラエティ番組とか安映画や安ファッションで時間を浪費している安物系の人が多い」とか
「団塊ジュニア世代は世界各地の文化を理解しないで、地域とか会社の常識の枠内に落ち着いている鎖国系の人が多い」とか
「団塊ジュニア世代は深く物事を考えないで、目先の日常生活に流されている品のない人も多い」とか
「団塊ジュニア世代はテレビを見てばかりで、自発的な行動に乏しい人が多い」とか。
勝手なことを言われるようになるかもしれない。
ひとくくりにするのはむずかしいと思うけど。
団塊ジュニア世代の人たちは団塊世代を評して
「団塊世代は学生運動の時代で勉強をしていないから、知識の不足している人が多い」とか
「団塊世代は40~50代になってからパソコンを始めた人が多いから、仕事にならない人が多い」とか
「団塊世代はむかしの思想に影響されて独特の熱い人は多いけど、今の人とは考え方が違う」とか
勝手なことを言っていた。
だけど、こんどは下の世代から突き上げられてしまうのかもしれない。
スルーされてしまうだけかもしれないけどね。
どちらにしても、「今どきの若者は」という言葉は死語になってきているのかもしれない。