原油価格が下がってきたから紙の値段高騰も一息つくだろうと、安心している人は多い。
新聞社や出版社は、紙の値段が上がると経営を圧迫してしまう。
しかし、今後も世界的に紙の値段は高騰していく可能性が高い。
需要が増えるからだ。
中国は1人あたりの紙使用量は近年激増しているけど、まだ日本の5分の1、アメリカの6分の1しかない。
これが数年後に日本の2.5分の1、アメリカの3分の1になったとする。
つまり、現在の倍の使用量。
現在(2006年)紙の生産量はアメリカ8400万トン、中国6500万トン、世界全体で4億トンだが、
中国の生産量が倍になると、一気に6500万トン、世界の生産量の6分の1が一気に増える。
そうすると、紙の原材料、古紙や木材チップの価格が高騰は目に見えている。
出版社や新聞社は新聞や本の価格を上げざるを得ない。
<参考>中国の紙事情
http://www.nikkei.co.jp/china/interview/index.aspx?n=MMCHcd013021012008
だから、今後木材資源をどう確保するか、大規模な植林の計画も含め政府や企業が検討することになるだろう。
木材資源の節約も重視されるようになるはずだ。
だけど、私はマイ箸については懐疑的だ。
資源を大事にする姿勢はすばらしいと思うけど、マイ箸を活用することが環境や木材資源の保護につながるとは限らない。
何よりも、マイ箸について発言している人たちが、無意識に多くの本を売り残し、断裁処分にしてしまっている。
処分した本1000冊を相殺するためには、いったい何年間マイ箸を使い続けなくてはならないのだろう。
大雑把な計算をしてみよう。
3.4㎥の木材チップで1000㎏の紙ができるらしい。
400gの単行本であれば2500冊もできる。
3.6㎥の木からは17万膳の割り箸ができる。
使用する木材の量を同じにして比較してみると、
10リットル入りの袋満杯の木で472.22膳のお箸ができる。
10リットル入りの袋満杯の木で400グラムの単行本が7.53冊できる。
62.7膳の割り箸で400gの単行本が1冊できる計算だ。
もちろん、単純な比較はできない。
紙の原料は古紙だったり、間伐材だったり製材したときの切れ端が多い。
だけど、62.7膳の割り箸で400gの単行本が1冊できると仮定すると、
毎日1本の割り箸を欠かさず使えば2か月で単行本1冊分の木材を消費する。
1年間使って6冊分。
50年使えば割り箸18250本分で、本にすれば300冊分だ。
先生方が作った2000冊の本のうち50%が返品されたとする。
(一般的には返品率は40%くらいだが、専門書はなかなか売れないのだ)
ごく一部古紙として業者に売る出版社もあるけど、多くは断裁して焼却処分にする。
ずっと倉庫に保管するわけにもいかないから、売れ残った本は焼却処分している。
1000冊もの本を捨てたら、朝昼晩3食に割り箸を使用しても50年間生活できるくらいの資源が焼失される。
マイ箸を持っている教授は、売れない本を出版することはやめようと思わないのだろうか。
マイ箸を持っている学生は、トイレットペーパーやコピー用紙やティッシュの使用をちょっとは節約しようと思わないのだろうか。
本の制作に関わっているとふとそんなことが頭をよぎる。
明治学院大学の辻S一教授も、筑波大学の千本H樹教授も、何万膳分の木を使った著書を焼却処分にしているのだろうか。
ごく一部の出版社では、手作業で本のカバーをはずしたりして、古紙として業者に売っている。
もし、木材資源を大事に考えていただけるなら、出版社に対し、売れ残った本を焼却処分にしないようにできないか、相談していただければと思う。
この10年20年、日本の書籍の返品率は異常なまでに高くなり、膨大の量の本が毎年焼却処分されている。
今後紙の値段が高騰すると、新聞社や出版社による紙の無駄遣いが問題視されるようになるだろう。
いくら新聞やテレビ、週刊誌などのメディアが隠蔽しても、ブログは抑えられない。
私も、できるだけ資源の浪費は避けるようにしたいと思う。
時間の浪費、お金の浪費、人間関係の浪費、労働の浪費、食材の浪費もひかえたい。
知的生活、おしゃれ生活、笑顔生活を送るためには、そんなに多くのものは必要ないはずだ。
新聞社や出版社は、紙の値段が上がると経営を圧迫してしまう。
しかし、今後も世界的に紙の値段は高騰していく可能性が高い。
需要が増えるからだ。
中国は1人あたりの紙使用量は近年激増しているけど、まだ日本の5分の1、アメリカの6分の1しかない。
これが数年後に日本の2.5分の1、アメリカの3分の1になったとする。
つまり、現在の倍の使用量。
現在(2006年)紙の生産量はアメリカ8400万トン、中国6500万トン、世界全体で4億トンだが、
中国の生産量が倍になると、一気に6500万トン、世界の生産量の6分の1が一気に増える。
そうすると、紙の原材料、古紙や木材チップの価格が高騰は目に見えている。
出版社や新聞社は新聞や本の価格を上げざるを得ない。
<参考>中国の紙事情
http://www.nikkei.co.jp/china/interview/index.aspx?n=MMCHcd013021012008
だから、今後木材資源をどう確保するか、大規模な植林の計画も含め政府や企業が検討することになるだろう。
木材資源の節約も重視されるようになるはずだ。
だけど、私はマイ箸については懐疑的だ。
資源を大事にする姿勢はすばらしいと思うけど、マイ箸を活用することが環境や木材資源の保護につながるとは限らない。
何よりも、マイ箸について発言している人たちが、無意識に多くの本を売り残し、断裁処分にしてしまっている。
処分した本1000冊を相殺するためには、いったい何年間マイ箸を使い続けなくてはならないのだろう。
大雑把な計算をしてみよう。
3.4㎥の木材チップで1000㎏の紙ができるらしい。
400gの単行本であれば2500冊もできる。
3.6㎥の木からは17万膳の割り箸ができる。
使用する木材の量を同じにして比較してみると、
10リットル入りの袋満杯の木で472.22膳のお箸ができる。
10リットル入りの袋満杯の木で400グラムの単行本が7.53冊できる。
62.7膳の割り箸で400gの単行本が1冊できる計算だ。
もちろん、単純な比較はできない。
紙の原料は古紙だったり、間伐材だったり製材したときの切れ端が多い。
だけど、62.7膳の割り箸で400gの単行本が1冊できると仮定すると、
毎日1本の割り箸を欠かさず使えば2か月で単行本1冊分の木材を消費する。
1年間使って6冊分。
50年使えば割り箸18250本分で、本にすれば300冊分だ。
先生方が作った2000冊の本のうち50%が返品されたとする。
(一般的には返品率は40%くらいだが、専門書はなかなか売れないのだ)
ごく一部古紙として業者に売る出版社もあるけど、多くは断裁して焼却処分にする。
ずっと倉庫に保管するわけにもいかないから、売れ残った本は焼却処分している。
1000冊もの本を捨てたら、朝昼晩3食に割り箸を使用しても50年間生活できるくらいの資源が焼失される。
マイ箸を持っている教授は、売れない本を出版することはやめようと思わないのだろうか。
マイ箸を持っている学生は、トイレットペーパーやコピー用紙やティッシュの使用をちょっとは節約しようと思わないのだろうか。
本の制作に関わっているとふとそんなことが頭をよぎる。
明治学院大学の辻S一教授も、筑波大学の千本H樹教授も、何万膳分の木を使った著書を焼却処分にしているのだろうか。
ごく一部の出版社では、手作業で本のカバーをはずしたりして、古紙として業者に売っている。
もし、木材資源を大事に考えていただけるなら、出版社に対し、売れ残った本を焼却処分にしないようにできないか、相談していただければと思う。
この10年20年、日本の書籍の返品率は異常なまでに高くなり、膨大の量の本が毎年焼却処分されている。
今後紙の値段が高騰すると、新聞社や出版社による紙の無駄遣いが問題視されるようになるだろう。
いくら新聞やテレビ、週刊誌などのメディアが隠蔽しても、ブログは抑えられない。
私も、できるだけ資源の浪費は避けるようにしたいと思う。
時間の浪費、お金の浪費、人間関係の浪費、労働の浪費、食材の浪費もひかえたい。
知的生活、おしゃれ生活、笑顔生活を送るためには、そんなに多くのものは必要ないはずだ。