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映画生感想:2012年上半期好みな映画10本

2012年07月01日 00時00分01秒 | 映画つぶやき

2012年上半期85本劇場で見た中で、好みな映画を10本に絞るとこちら。

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『メランコリア』を観賞。

素晴らしい。醜くも美しい終わり方に、声も出ないくらい圧倒された。監督の鬱屈が芸術として昇華されており、心に痛みが届く生々しさ、穏やかだからこその恐怖が、綺麗に彩られている。観賞後、後半から前半に遡って、登場人物たちの感情の動きに寄り添い、反復し続けている。

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『ヒューゴの不思議な発明』を3D字幕観賞。

素晴らしい!映画を愛し、映画に愛された作品。3Dだからこその驚きやワクワク感に満ちた演出が、映画に魔法をかけ、初めて映画を観たときのような満面の笑みでスクリーンを見つめていた。映画に心を奪われる幸せさに気付き、心から幸せな気持ちになれた。

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『ドライヴ』を試写会観賞。

素晴らしい。男の美学そのもののような、男が惚れる、シビれるくらいのカッコ良さ。全編を通して貫かれるヒリヒリとした緊張感、そしてその中にある少しの安らぎと人間らしさ。画や音が台詞以上に多くを語っており、それらを肌で感じることで、更なる深みが胸に刻まれた。

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『ウルトラマンサーガ』を観賞。

素晴らしい。子ども向けな説明や脚色、そしてワクワクする特撮をきっちりしつつも、その根幹に希望を掲げる確かな想いがある。やり場のない怒り、光が見えない絶望感、現実から逃げ出したくなるほど大きなトラウマを抱えた、今の時代に生きるヒーロー像が胸に詰まった。

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『バトルシップ』を観賞。

面白い。陽気なアメリカン要素を詰め込み、頭より先に体が動く、これだよこれ!感満載な娯楽作品。ボンクラからの成り上がりに、鳥肌が立つくらいカッコイイ老兵たちなど、各キャラにしっかり見せ場がある。数多くの見せ場ごとに、満面の笑みでガッツポーズが出そうになった。

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『この空の花 長岡花火物語』を観賞。

素晴らしい。大林宣彦監督らしいクセのある演出、圧倒的な情報量の畳み掛けが、想像力を駆り立て、映らないものまで補って、感情が作品に共鳴していく。地震という天災から戦争という人災へと悲しみが繋がり、殺す火から生かす火へと希望が生まれ、心に花が咲く。

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『幸せへのキセキ』を観賞。

素晴らしい。心の機微を語り過ぎずわからせる語り口と、それを引き立てる抜群の音楽たち。キャメロン・クロウ監督作品は、理屈を抜きにしたいくらい個人的に好きであり、今作も期待以上に好きな1作に。動物園から繋がる人々の、再生と幸せへの軌跡を、温かな目で見守れる。

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『ベルフラワー』を観賞。

素晴らしい。ボンクラ男がターボをかけて暴走しまくる失恋話。男子が憧れるカッコ良さを体現してしまう主人公たち、監督の画づくりがステキ過ぎ。前半たどたしい初々しさで現実を、後半オレ様的な振る舞いで理想を描く二重構造が面白く、ボンクラな自分にピッタリとハマった。

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『アメイジング・スパイダーマン』をIMAX3D字幕観賞。

素晴らしい。興奮で言葉が浮かばないくらい面白い。大好き。マーク・ウェブ監督に任せて正解。学園モノの定番、初々しいラブコメ、熱い助け合い、そして主観視点で飛び回るアクション。見せ方が上手く、お話を知ってても十二分に楽しめる。

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『夜のとばりの物語』を3D吹替観賞。

面白い。想像力を掻き立てる影絵の魅力たっぷりに、劇中劇の中で演じられていく、おとぎ話たち。映画ではなく目の前で演じられている劇を観ているような、不思議な手触り感がたまらない。お話に潜む皮肉や残酷さも、美しい彩りの魔法がかけられて楽しく観られる。

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※自分的に、好みの映画と面白い映画は、別の話。ダメな部分も含めて好きだったりする。ので、オススメ出来ない映画もあるし、挙げたものより面白い映画ももちろんある。形を変えた自己紹介とも?



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