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身近な生き物:恐怖が上から降りて来る

2024-05-22 06:29:09 | 日記
大部隊の移動

 知り合いの市の職員から聞いた話。
市内の公園にヨコヅナサシガメが発生している、危険なので駆除した方が
良いと思う。
市民からそんな電話があったそう。
 その後どうなったのかは知らないけれど、「ヨコヅナサシガメ」と「危険」
の単語が引っかかりました。
サシガメの捕食は独特です。
その対象が人間まで含む様になったのか、一瞬そんな思いに駆られました。

 元々は中国や東南アジアに生息する体長16~24ミリ程の昆虫。
昭和の初期に貿易品などに混じって移入し、各地に分布。
侵入生物データベースの日本地図を見ると新潟県、栃木県、茨城県より西の
地域全てに侵入完了。
 外見の特徴は体の外側に出ている腹部の縞々模様。
ピアノの白黒鍵盤みたいな模様で、これを横綱の綱に見立てて名前が付け
られたと言われています。
 サクラやケヤキやヤナギなどの樹木の高い場所で暮らしていて、産卵期に
なると幹の下の方に集団で移動。
人の目の高さ辺りに産卵します。

 <危険を感じると身を守るために口の針で刺す。チクッとした痛みがあり
赤く腫れ、やがて痒みに代わり1週間ほど症状が続くこともある>(アース製薬 世り)
 これだけ読めばそれ程危ない感じはしないけれど、激痛がして赤く腫れる、
の体験談も散見されます。
 いずれにしても問題の産卵期は6月から7月。
大部隊が樹木を下降して来る時季が近づいています。

二者択一

 ヨコヅナサシガメはケムシやダンゴムシなどを見つけると長い口吻を
刺し消化液を送り込み、溶けた体液を吸い込みます。
 気になるのは人を刺した時にも消化液が注入されるのか、です。
もしそうとなれば、痛いとか痒いとかでは済まない怖さを感じます。
 ネット検索でこんな情報が見つかりました。
<刺されると消化液を注入される恐れがある。
人間に有効な程強い液では無いので、痛みはあるものの数日で治癒する。
ただし刺された直後の2~3時間は激痛がある>(ハードロックを奏でろ!! より)

 やはり消化液注入の可能性はある様です。
<毒は無いが病原体を媒介する種もいるので触らぬ様に注意>(BOTANICA より)
 病原体とは新たな情報、どんな病気を媒介するのでしょう。
<海外では吸血性のサシガメにより重篤なシャーガス病が発生している。
国内ではその様な厄介な病気は見つかっていないが、サシガメ刺咬症と言う
傷口の腫れや斑点の出現などが認められている>(蓼食う虫も好き好き より)
病名まであるとは侮れません。
 これらの情報の正しさの裏をとるのは凄く簡単。
大木の幹を下って来たヨコヅナサシガメを指先で乱暴に摘んで見るだけ。
 探求心が勝るか恐怖心が勝るか、迷う程のことではありません。

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