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昭和のプロレス:気持ち良くやられましょう

2018-06-29 06:29:39 | 日記
超一流が勢ぞろい

 外人レスラーに魅力が無いと陰口を叩かれていた国際プロレス。
汚名を吹き飛ばそうと、総力を挙げて超一流のレスラーを招きました。
 誰もが知る人気レスラーが勢揃いした中に、ひとりの無名の男が
混じっていました。
どうしてそんなレスラーを呼ぶ必要があったのか、今日はそんなお話です。

 毎週金曜日は「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」です。
当時世界各国に存在したチャンピオンの活躍を振り返っていますが、
今週は「ベルギータッグ王者のイワン・バイテン」です。

 1972年の第4回IWAワールドシリーズに参加した外人レスラー
は豪華すぎました。
2年前に老舗日本プロレスの第12回ワールドリーグで準優勝したドン・
レオ・ジョナサン。
まだ見ぬ強豪と言われた初来日のホースト・ホフマン。
必殺のブレーンクローを引っ提げたバロン・フォン・ラシク。
圧巻はこの大会以降は新日本プロレスの常連となるアンドレ・ザ・
ジャイアント。
 ひとりだけでもシリーズの主役を張れるメンバーです。
加えて脇を固めていたのが第1回IWAワールドリーグに参加した
ジョージ・ゴーディエンコとレイ・ゴールデンアポロン、それに人気者
のティト・コパでした。

仕事の内容

 プロレスとは奥深い物、主役のスターだけでは成り立ちません。
もしも全員が馬場・猪木級のスターだったら、外人レスラーの猛攻を
受けてファンに凄みを伝える役目がいなくなります。
見事にやられるレスラーがいてこそ、主役が光るのです。
 この豪華絢爛のシリーズにあって、外人勢でその役を引き受けたのが
バイテンでした。

 YouTubeでシリーズ中の6人タッグマッチが見られます。
伊達男風のバイテンが日本人エースのラッシャー木村にエルボースマッシュ
を叩きこみ、脚を持ってキックを連発します。
しかし力を抜いているのが透けて見えます。
 逆襲に転じた木村の怒涛の攻めが始まりますが、ここからのバイテン
のやられっぷりが凄い!
ブルドッキング・ヘッドロックで顔からマットに叩きつけられ、首筋に
クロスチョップ、膝の上に背骨から落とされるシュミット流バックブリーカー。
それでも足りずに担ぎ上げられてアルゼンチン式のバックブリーカー、
しかも木村はその態勢で回転しています。

 木村の強さを十分に印象付けて、ここでバイテンはギブアップの意思表示。
この役割を主役級の外人レスラーにさせる訳にはいきません。
日本人と外人の主役が勝敗を決めるのはシリーズの終盤戦、それまで
バイテンは日本人レスラーの強さをアピールし続けるのが役目です。
 人気外人レスラーに混じって、バイテンは日々いい仕事をしていました。

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