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身近な生き物:ヒトデvsイノシシ

2023-05-10 06:29:49 | 日記
驚きの胃

 長野県は海なし県、海辺の生き物には馴染みがありません。
それなのに今週取り上げるのはヒトデ。
どこが身近だよ、の突っ込みに先ずはお答えしましょう。
 先日ラジオで聞いたコマーシャル。
ヒトデ由来の天然成分がシカやイノシシを寄せ付けない忌避剤になる、って
宣伝していました。
 その翌日に地元紙を開いたら「天然のヒトデが発散する忌避成分で害獣・
害鳥・害虫の悩みを解決!」と大きな広告が載っていました。
連続でヒトデ由来の忌避成分と聞かされたらちょっと興味が湧くじゃないですか。
 更に紙面には「今まであらゆる害獣対策をしても効果が無かった方こそ、
ぜひ一度お試しください」とあります。
ここまで自信たっぷりに勧めるとなれば、凄い成分なのでしょう。
いったいヒトデの何がそんな力を持っているのか気になります。

 ヒトデは世界中に約2000種、日本の近海にも約300種が生息しています。
その多くが平たい星形の姿をしていて、主に肉食。
体の下側にある口で好物のアサリやホタテ貝を取り込みます。
 もしも捕らえた餌が大き過ぎたらどうするか?
<胃を体外に出して包み込み消化吸収する。
しっかり閉じている2枚貝でも0.1mmの隙間があれば胃は入り込む。>
(Wikipedia より)
 星に似合わない凄まじい食事風景です。
これならば凄い成分に期待が持てそうです。

研究機関の報告

 <ヒトデは自己防衛のために防虫・抗菌・忌避効果のあるサポニンを含有
して外敵を寄せ付けない様にしている。>(優生活 より)
 サポニンと言えば我々人間にとっては有効成分。
<植物の根や葉や茎に含まれ、特にマメ科の植物に多い。
抗酸化作用・免疫力向上・血流改善などの効果が確かめられている。>
(健康長寿ネット より)
 それがどうして忌避効果に繋がるのか不思議です。
<ヒトデサポニンは嗅覚を麻痺させる特有な臭いを出し、紫外線に反応
すると人の目に見えない光を出す。
それらが害獣の神経に作用し寄せ付けなくする。>(たまや商店 より)

 こんな解説もありました。
<ヒトデサポニンは種類が多く構造も複雑。
その薬理作用の詳細は明らかではない。
しかし古くから汲み取り便所に投げ込んでおくとウジが湧かない、肥料に
すると野菜の生育がいいなどと知られてはいた。>(ヒトデを科学する より)
古くからの生活の知恵もその効果を認めている様です。
 公の研究機関での報告もありました。
和歌山県農林水産総合技術センターの結果ではズバリこう書かれています。
<サンショウ砕物、トウガラシエキス+木酢液、テンダイウヤク、アリル
イソチオシアネート、ヒトデサポニンの5種の天然由来の忌避資材はイノ
シシに対し全く効果を示さない。>
 あれ?

コメント
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