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雑草の日:憧れのキャベツ

2023-05-09 06:29:49 | 日記
観光客が誤解

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は アブラナ科 ヤマガラシ属 ハルザキヤマガラシ です。
 まるまると育ったキェベツを収穫せずにそのままにしておくとやがて
花が咲く、そんな映像をNHKの番組で目にしました。
まさかキャベツの花を見られるとは思っていなかったので意外でした。
 咲いた花はちょっとナノハナに似ていましたが、それもその筈。
同じアブラナ科なのだそうで。
 でもその仲間にはもっと良く似た植物があります。
今、それが問題になっていると少し前の地元紙が報じていました。

 3月1日の紙面に載っていたハルザキヤマガラシ。
<ナノハナに似た黄色い花を咲かせる外来植物で、繁殖力が強いため全県
に広がっている。>
 長野市の北に位置する飯山市はナノハナ の一大生産地。
今の時季は千曲川沿いが一面黄色く染まります。
それを目当てに観光客が大挙訪れますがそこで問題が発生。
 <ハルザキヤマガラシは花の色も付き方も咲く時季もナノハナそっくり。
飯山市内でも広く生育が確認されている。
「ナノハナを見に訪れた人が誤解してしまうかもしれない」と懸念した地元
の高校生が分布状況の調査と駆除活動を続けている。>(信濃毎日新聞 より)
 紙面には以前に行った駆除作業の写真が掲載されていましたが、ナノハナ
にそっくり。
これでは混在したり近隣に生えていたりしたら、見分けがつきそうにありません。

チマチマ感

 厄介なこの植物は多くの外来種と同様に明治の頃にヨーロッパから
運ばれたムギに混じって渡来したそうで。
暫くは制御できていた様ですが1960年に初めて屋外で生育が確認されました。
 種子と地下茎で繁殖しロゼットで越冬する生命力を武器に、今では
日本全国に分布域を拡大。
侵略的外来種ワースト100に数えられています。
 <萼片4ケ、オシベ6本などのアブラナ科の特徴を備えている。>(伊井
影男の植物観察 より)のでパッと見はそっくり。
 でも花の大きさが違うそうで。
ハルザキヤマガラシは花径6~8mm、それに対してナノハナは2~3cm。
<ナノハナより明らかに花の色が濃い。
花は小さくてチマチマして優美な感じがしない。
よく見れば花の形も全く違う。>(永遠の嘘をついてくれ より)

 観察眼のある方はそう仰いますが、私のまなこはふしあな。
実物を目にしても同定できそうにありません。
 そう思っていたら昨日偶然にもウォーキングコースで件の黄色を見つけました。
確かにチマチマ感いっぱいで別物だとすぐに分かりました。
 となればもうひとつの話題の主にも会いたくなるってもの。
キャベツの花、どこかにないかな。
 

コメント
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