期待に胸弾ませた貴祥庵の夕食です。0706000001
今回、ブログに載せる内容は少し厳しいかもしれません。
なぜかと言うと、JTBの小冊子で利用客が採点する得点で、25点満点の25点を得ていた貴祥庵だからです。
満点を得るのは大変な事です。
我が家が大変良かったと思っていた扉温泉の明神館ですら、JTBの冊子では22点でした。
それを越えると言う事で、
予約直後より宿泊する日を楽しみにしていたからです。
食事の部門の5点満点中の5点の評価をうてていました。
そんな事もあり
明神館、
笹屋ホテル、
諏訪湖ホテル、
慶雲館等の食事と比べてしまいました。
部屋に通されて、星野グループである事に気が付いた。
今の星野グループになる前の宿まで入れると、今までに三ヶ所ほど宿泊しています。
その内一ヶ所は星野グループに成ってから宿泊したリゾナーレ小淵沢です。
ここの料理は全く良くありませんでした。
ですから、若しかして今回もとの考えが脳裏をかすめたのです。
食事時間は定番の午後6時からの開始です。
明神館は別格でした、時間内であれば開始時間の指定がありません。
貴祥庵も夕食の場所は食事処です。
貴祥庵の通路通路ごとに有る引き戸、建具の細工が職人さんの腕の素晴らしさ、匠の技量を顕示していました。
一見に値すると思いました。
食事処へ通じる廊下の照明です。
鯉の日本画が飾られていました。
我が家の食事処です。
先八寸がセッティングされておりました。
和食は目でも食べさせる事も真髄としている通り素敵は配置です。
飲み物のメニューです。
お酒を飲むのは自分のみ。
生ビールの小です。
この生ビールが運ばれて来るまで、15分ほど掛かっていました。
食前酒も今回はありませんでしたから、只ジート松のみ、失礼待つのみでした。
心づけも効力なしと、家内が少し怒っていました。
明神館を引き合いに出すまでもなく、殆ど宿で食前酒が出る時代なのに。
ビールのグラスも大衆居酒屋ではあるまいにと言う事で、気になりだすと小さな事まで気になりだしてしまう。
我が家のグラスの方がよっぽど良かった。
それでも、冷えた生ビールは美味しかった。
ビールと共に運ばれた来た冷酒は気に入りました。
こうでなければいけません。
因みに昨年大町で買ったのと同じ大雪渓を頼みました。
お酒を飲まない家内の分の杯も付いてきました。
テーブルに小さな花一輪。
良い感じで好きです。
花が有ると無いでは大違いです。
大きな豪華な綺麗な花である必要はありません。
例え、道端に咲いている花でも嬉しいのです。
それでは、本日の献立を。
御献立
先八寸 茄子の翡翠煮と隠元と海老の琥珀寄せ
とうもろこしと西京味噌のお豆腐
木耳と長芋のかるかん
苦瓜のグリンピース餡
薩摩芋のおかき挙げ
カリフラワーのとも和え 生雲丹くこの実
トマトのすり流し 大葉
小松菜のおひたし 胡麻白酢
御椀 冬瓜の射込み たたきオクラ 白髪葱
御造り 季節の御造り 妻一式
蓋物 蓮根と枝豆の饅頭 蛸柔らか煮 辛子 鼈甲葱
御凌ぎ 一口蕎麦
台の物 小山牛炙り焼き 山の辺三味仕立て
揚げ物 鱧の源平揚げ アスパラ巻き 磯辺揚げ
獅子唐辛子 梅肉ソース 酢橘 塩
御食事 白飯 香の物 止め椀
甘味 マンゴーのクラフティー オレンジソース掛け
キウィーのシャーベット フルーツ
松本浅間温泉 貴 祥 庵
と、なっておりました。
先八寸を。
配置を自分好みに換えて、撮影し直してみました。
一口ビール程度の量ですし、待たされたので一息で飲み干してしまいました。
生ビールは一番美味しい。
これからの季節、喉越し最高です。
御造り一式です。冷たく頂く物は冷たく。
良い盛り付けです。
妻とは添え物と言う事でしょうか。
夫に対してではありません、あくまでお刺身の添え物=妻のことです。
ご婦人方、誤解なきよう。
椀物です。この様な料理にこそ料理人の技が出て来そうな感じもします。
冷酒の大雪渓も早々と飲み干しました。
蓋物です。
我が家が食事している部屋のカーテンを開けると窓の下は、ロビーと滝の上でした。
場所的には最高の所でした。
下りていたスクリーンカーテンを巻き上げて食事する事にしました。
信州と言えば”蕎麦”ですが、自分の辞書には蕎麦と言う文字がありません。
で、家内に直行です。
小山牛と言う事で、明神館でも出ました。
家内が聞いた所、地名ではなく飼育家の名前でした。
小山さんが育てた黒毛和牛と言う事のようです。
明神館でも、ここ貴祥庵でも美味しく頂く事が出来ました。
小山牛の部位によりタレが別々になる。
凝っておりました。
左から、もも用に特製りんごダレ。
中央が、ロース用にポン酢と山椒の煮凝り。
右が、フィレ用で醤油の実で頂いて下さいとのことでした。
どれも肉好きの自分には美味しかったです。
部位毎にそれに合ったタレで頂く美味しい料理でした。
ゆうげもご飯直前まで進み、窓の外を望むと貴祥庵のシンボル的なロビーの建物が夕暮れの中に浮んでおりました。
ハモの源平揚げです。
関東ではそれ程食することの無い魚です。
小骨を切る独特の包丁捌きで調理されています。
右の小鉢の塩で食するか、左の梅肉ソースで頂くか。
見た目通りの味で、美味しい事は美味しかったです。
香の物です。
ご飯と止め碗のお味噌汁です。
自分にとってご飯の美味しい事は必要最小限度のものである。
デザート用のスプーン等は銀食器ではありませんでした。
甘味です。
甘いデザートは間違いなく別腹ですね。
午後6時から始った我が家のゆうげも、7時59分にこの画像を撮影しておりました。
と言うことは待たされた15分を含んでも2時間弱の食事でした。
宿での印象はサービスと食事に依る事が大きいウエートを占めると感じています。
貴祥庵の食事自体悪くはありませんが、驚くほど高得点を得られるものではありませんでした。
勿論一般の宿より格段に良いですが、満点を得るほどの花になる料理がありませんでした。
自分的には最初に書いた明神館初めとした四館を上回る事が出来なかったと思うのが正直な気持ちです。
家内の評価はもう少し厳しく、冬に泊った
アートランドホテル蓼科の夕食より落ちるといっていた。
基本料理だけのアートランドより落ちるとは思わなかったが、期待を裏切った事はたしかである。
旅館再生の星野グループには頑張って欲しいとのエールを込めて少し辛めの評価になったかもしれない。
追加記事。
次男と二人でスキーツアーでトマムに行った。
スキーリゾート・トマムと言う事で大自然の中、幅広の空港使用するのをもっと幅広にしたバスでスキー場への送迎である。
宿泊は高層タワー棟である。
ツアーと言っても我が家の二人だけのスキーツアー。
羽田からの飛行機によるクリスマス直前の旅行であった。
その数年後に破綻した。
そんなバブリーなトマムを救ってくれた、星野リゾート。
宿で頂いた星野リゾートの本に載っていた古牧温泉青森屋が改名しているが、泊った宿だと家内が言ってました。
自分達が泊った時は、奥入瀬や大間や十和田湖観光の途中でした。
その時の名称は、古牧グランドホテル(古牧温泉渋沢公園)でした。
大変広いホテルだったとの記憶があり、室内温水プールで泳ぎました。
家内に感謝を込めた昆虫が封印された琥珀のペンダントを。
もしかして、ここも破綻して、星野グループが救ってくれたのかも。
星野グループには感謝、感謝である。