Youtubeを時々パトロールすると、思いがけぬ映像と出会うことがある。
2週間前にアップロードされた韓国での"Cracks of My Broken Heart"の映像。
昨年のソウルでのライヴのものだが、カメラの構成からテレビで放映されたものだろうか。
Eric Benet 3rdアルバム"Hurricane"中の収録曲"Cracks of My Broken Heart"
ライヴで歌ったのは後にも先にもこの時のみ。
韓国では何人かの歌手が「ハリケーン」の中の曲をカヴァーしている。
エリックもそのことを知っていて、ソウルのライヴでは"Hurricane""Still With You"
なども歌う。
観客の反応が抜群だ。
ソウル、オリンピックパーク、満場の人々が漏らすため息ともつかぬ歓声。
正しい場所で正しく掛け声が上がる。
エリックべネイ、曲に深く感情移入しながら、
それでも詰めかけた観客たちの熱狂する様子に時々満足そうな表情を浮かべるのが、
見て取れる。
「こんなに受けると思わなかったな?」とびっくりもしているようだ。
なぜ韓国でしかこれらの曲をエリックは歌わないのか・・・
他国では"Hurricane"中の静かな哀しみに満ちた曲が余り評価されていないから?
ライヴでは受けないと思っているから?
一度、こういう曲に感情移入すると簡単には戻って来れないから?
"Hurricane"の時のエリックべネイはどん底だった。
その淵を覗くのはまだ勇気がいるのかもしれない。
それを押してでも歌わせるだけの熱意を伝えた韓国のエリック人気、
あやかりたいものだ。