Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

エリックべネイ、ヨーロッパツアー&インタビュー

2013-06-25 18:34:45 | エリック・ベネイ関連インタビュー
6/20のパリに始まり、6/22、23、24とロンドンでライヴを行ったエリックべネイ、
26日にはドイツでもコンサートがある。
画像や動画を通してフランスやイギリスのファンの熱気が伝わってくる。
インタビューもいくつか上がってきているが、その中で最も踏み込んだ内容、
過去と現在のエリックの心境を伝えていたMOBOのサイトの記事を訳してみた。

http://www.mobo.com/news-blogs/interview-eric-ben%C3%A9t

セカンドアルバム、"A Day in the Life"から頭角を現したエリックべネイ、
その時点で第一子であるインディアの母親を娘が2歳に満たない時期に亡くす
という悲劇を乗り越えていた。
その後、ハル・ベリーとの離婚によりマスコミの好奇の眼に晒されるという
新たな試練にみまわれる。
しかし数々の辛い出来事はエリックべネイをソウルミュージック界において
他に比類のない輝ける存在へと導いた。

ウィスコンシンに生まれ、現在40代であるエリックはプリンスの元妻である
マニュエラ・テストリーニと結婚し娘のルチアは17ヶ月となった。
自身のレーベル、ジョーダン・ハウス・レコードから6作目のアルバム"The One"
をリリースしたエリックべネイは今、ヨーロッパをツアー中だ。
エリックにニューアルバム、ライフスタイル、父親になった心境、
アーティストとして20年に渡るキャリアについてインタビューした。

前回のイギリス訪問は2011年でしたが、ロンドンのファンはどうでしょう?
「皆、素晴らしいよ。熱烈な歓迎を受けて感激している。」

ジャズカフェのライヴでは新曲だけでなく、今までのヒット曲も歌いますか?
「僕はステージに上がると夢中になるタイプだからね。
興奮と感動の中に必ず期待に応えるライヴにしてみせる。
昔からのヒット曲はその曲のおかげで今のファンがいるわけだし、
ライヴには欠かせないものだと思っているよ。」

6枚目のアルバムを出しましたね?
「僕の立ち上げたレーベル、Jordan House Recordからの最初の一枚であるということ、
初めて何の制約もなく好きなように制作できたことからタイトルを"The One"と名付けた。
その喜びの気持ちは聴く人にも伝わっていくはずだ。
シンガーとしてソングライターとして
更に円熟した作品をリリースすることができたと思っている。」

アルバムにおいてすべての曲は自作か共作ですが、
今は自分で曲を作らないアーティストも多い中、あえて曲作りにかかわる意味は?
「すべてのアーティストが自作の曲に拘るべきとは断言できないけれど、
自分に関してはほんとうのR&B、本来のあるべき曲はヒットチャートには載らなくても、
理解してくれるファンが必ずいてくれるはずだから、心と魂のこもった曲であってこそ、
深いものを伝えられると思っている。」

業界において20年近いキャリアになりますが、
その間に後悔するようなできごともありましたか?
「う~ん、どうだろう?
人は後悔することはないと言いがちだけれど、人間なんだから、
後悔することもあって当然だと思う。
自分や愛する人のためにしたことが結果が伴えば、満足できるけれど、
悪い結果に繋がれば、落ち込んだり、人を傷つけたりすれば、
最悪の状況になる。
それでもそこから学び、人の心の痛みが分かる人間へと成長することができれば、
決して無駄なことにはならない。
だから僕の答えは『後悔するようなことはない』だな。」

では反対に今までのキャリアの中で最高の瞬間とは?
「スティービー・ワンダーのラジオ局に招かれ彼にインタビューされ、
彼と一緒に歌ったこと。
オバマ大統領から依頼されてホワイトハウスのプライベートパーティーで、
彼と彼の家族のために歌ったこと。
どちらも夢のようなできごとだった。
子供のように無邪気に楽しんだよ。」

20年を経て再び父親になるのは、どんな気持ち?
「最初にインディアの父親になった時も、20年後に大人になり余裕もできて
ルチアの父親になった今も同じように新鮮な気持ちでいる。」

結婚と子供の誕生というできごとは音楽的にはどのような影響がありましたか?
「ソングライターとして僕はいつも自分の実人生を曲に反映させてきた。
人生において続いた喜びが曲の厚みとなり新しいアルバムに幸せな気持ちが、
表現できたはずだ。」

最近、2chainzと"News for You"のコラボレートをしましたが?
「初めての相手と新しいことに挑戦するのはいつも大歓迎だ。
ソウルトレインアワードで2chainzと出会い、僕のファンだと知り、
一緒に何かやってみたいと思った。
残念なことにスタジオで共に作る時間的余裕はなく、
僕とパートナーで曲を書き加え、2chainzには自分のパートをレコーディングしてもらい、
それをミックスした。」

今後の予定は?
「僕のレーベルにスカウトしたアーティストのために働くよ。
既に何人かと契約していて、スタジオでレコーディングを始めるつもりだ。
もちろん僕の次回のアルバムにも取り掛かるよ。
そして家族にとっての父親としての役割も果たすつもりだ。」

パリのライヴでのエリック
今回はコンサートホールではなくライヴハウスでのパーフォーマンス


6/20のライヴの後、フランスの22日の祝日「音楽の日」を街角で楽しむエリック


ロンドンでインタビューを受けるエリック


お馴染みロンドン、ジャズカフェにて観客からの声援に応えるエリック