Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Eric Benet True Story

2011-09-15 00:00:19 | エリックべネイ、2011年来日へ
ここのところ、頂くコメントでこのブログを最近になって、
読んで下さっている方が多いことを知った。
そこで今まで訳してきたインタビュー記事でエリックべネイの本質に迫るものを
改めて掲載したいと思う。

2009年2/9のブログで翻訳した記事で"Love and Life"発売後のインタビューだが、
アルバムのみならず、エリックの人生、音楽について深く踏み込んだ内容だ。
発売されなかったアルバム、"Better & Better"についても触れている。

*****************

エリックベネイの真実

たいへん長い記事だが、Eric Benetは深く心の内や経験を語っている。
インタビューアーの聞き方がうまく、
エリックが自分を振り返る呼び水となっている。

やはりお蔵入りしてしまったアルバム”Better & Better"は、
エリック・ベネイにとって割り切れない思いが残っているのだろう。
しかしそれでもあきれめずに音楽活動を続けてきた事で、
ワーナーの上層部のメンバーが交替し、
その事で状況が変わってきたというのも”Love & Life"の1曲目、
"Love Patience & Time"の歌そのもの。
継続は力なり。
デモンテと組んでいる理由や音楽の好みについても良く説明されていて、
興味深い。

Cleyton Perry
2008/10/16 BC MUSIC
"Eric Benet True Story"

過去、何十年もの間にR&Bはすっかり変わってしまった。
特に男性歌手にとっては。
90年代のヒップホップの波に追われて一人又一人とキャリアを終えて行った。
しかしながらエリックベネイはこの業界の中で自分に正直でありつつ、
独自の音楽を切り開いている。
彼の4枚目のアルバム、EricBenet“Love & Life”クラシックR&Bへのオマージュであり、
パブリシティの力を借りる事なくじわじわと人気が定着している。
“You're The Only One” は、Urban AC Radioで1位となり、
古き良き時代の音楽を思い出させた。
忙しい中Eric Benetは、Cleyton Perryのインタビューに答えてくれた。
最近のR&B事情、父親としての自分、
そして完成したのにもかかわらず発売される事のなかったアルバム、
"Better & Better"について。

この業界であなたが息の長い活動を続けている秘訣は?
Eric「その時の流行や人気のある音楽を追った事は一度もない。
つまり自分として納得できる良い曲を作る、自分に正直にやってきただけ。
机に向かい歌を書く時、自分の魂を込めた曲を作る。
決して流行にのった曲を作ろうとか、ヒットする曲を書こうとは思わない。
自分のできる限りの力を尽くして感動できる最良の物を作るだけ。
今、売れっ子のプロデューサーがいるから、その人と組めばヒット曲が出せる、
なんて事は僕のスタイルじゃない。」

“Love & Life”は、近年のR&Bアルバムの中でユニークさと
クラシックR&Bへのオマージュとしてずば抜けている。
R&Bが数年の間で変わってしまったのはなぜ?
「僕にとって今、R&Bと言われている物は本物ではない。
どちらかと言うとそれはポップダンスミュージックだ。
自分の考えるR&Bはネオソウルとかalternative。
こだわっている違いは曲の作り方。
ヒットR&Bはプロデューサーがホットビートを作り、
まるで機械作業のように音が加えられていく。
そしてそこに歌詞が載せられる。
それでも良い曲が生まれる事もあるけれどね。」

どうしたら本来のやり方ができる?
「自分の好きなやり方はオーガニックな音の作り方。
ピアノとギター、そしてメロディーが生まれ、曲の旅が始まる。
そしてクライマックスを向かえ終わる。
これはクラシックR&Bが作られたやり方。
今でも時々こうやって作られた曲も聴けるけど多くはないね。」

“Love & Life”のプロデューサー、Demonte Poseyとはどのように
知り合った?
「デモンテとは14年前に従兄弟のGeorge Nashに紹介された。
彼は素晴らしいよ。いろいろな音楽性、コード、アイデアが溢れている。
自分と彼の共通している点は、力強いシンプルなメロディー、
そしてそれを重ねていく曲が好みだという事。」

“Love & Life”のコンセプトは?
「“Hurricane”の時は、まさに心の中がハリケーンの状態だった。
“Love & Life”を作った今は、毎日を楽しく感謝の気持ちで過ごしている。
自分の今の状態がそのままアルバムになった。」

LoveとLifeにはどういう互換があると思う?
『愛について学んでいないなら何も学んだ事にはならない』という言葉があるけれど。
「その言葉は“Love & Life”の1曲目”Love Patience & Time”にあてはまる。
この曲では、どんなに暗い時があってもそれを通り抜ければ、
どんなに絶望的な事が人生にあってもそれを乗り越える事により、
生きている事の素晴らしさ、世界の美しさに気付く日が訪れる、と歌っている。
今の世界は混沌とした状態だけれど、前向きに明るく対処すれば、
その事を通して学ぶ事ができる。 そしてその経験がずっと先になって役に立つ。」

真実を書く事はどのようなプロセス?
「まず紙が必要だね。それがセラピーの一歩。
人々について書く。酷い目にあった時は復讐するチャンスだよ。
今回のアルバムを作っていて、これが楽しくてだから曲作りはやめられないと思ったよ。」

『人生は良いカードだけではないけれど続ければ良い事もある』という言葉があるけれど。
「僕は楽器は得意じゃないし、歌もダンスもそんなに巧くない。でも精一杯やる。
そうすれば必ず上手にできるようになる。
それに気付かない人も気付いた時遅すぎる人もいる。」

いつ自分の才能に気付いた?
「未だにそのレベルに達しているとは思えないけれど。
一年生の音楽の時間に、皆が自分と同じように音が浮かんでくると感じている
と思っていたら、違うという事に気が付いた。
そして教会のコーラスで歌と声で神の意志を人々に伝え感動させる事ができると知った。」

“Love & Life”の中の”You’re The Only One”のヒットは
MyspaceやYouTubeでのエリックベネイとインディアのデュエットの影響が大きい。
テクノロジーではなくてこのようなキャンペーンの仕方をした理由は?
ファンとの交流をキャリアに中でとても大切にしていますね?
「自分の音楽を好んでくれる人達がいて、娘を学校にやれて二人で食べていける、
その感謝の気持ちを忘れた事はないよ。
だから皆が自分に求めている事、期待に応える様な曲を作りたいと思っている。
そしてそうする事が楽しい。
皆が気に入ってくれて何度も聴いてくれると思うとすごく嬉しいんだ。」

“One More Tomorrow”はインディアに捧げているけれど、
キャリアにおいて父親である事はどのように関わっている?
「良い父親でありたい、良い人間になりたい、という事は自分にとって大切な事だった。
子供を育てるという事は素晴らしい経験だった。
そして良い男、ソングライター、人間へと鍛えられた。
いろいろな面で僕を良くしてくれた。」

2001年の“Better & Better”はなぜ完成したのに発売されなかった?
映画「グリッター」で使われた“Could Have Been”も入っていたのに。
「きっとこのアルバムは良くなかったんだよ。
レコード会社にとって時としてアーティストは使い捨てだ。
大勢の中の一人に過ぎない。
レーベルの中心になる人がアルバムを評価しなければ発売されない。
それが“Better & Better”で起きた事。
でもその中には自分でも諦めきれない自信作もあったから、
“Hurricane”の中に”Pretty Baby”と“I Wanna Be Loved”を入れた。
いつか“Better & Better”が発売される事もあるかと思っている。
今でも素晴らしいアルバムだと信じているから。
イギリスで実現するかもしれない。」

そこから何を学んだ?
「何の要求もされずに自分の好きなようにアルバムが作れるようになるまで、
ずいぶん時間がかかった。
ワーナーに1996年からいるけれど、もうかなりの人が入れ替わっている。
エクゼクティブが5回変わっているかな?
そして今いる人達が自分にとって良い環境を作ってくれているのだと思う。」

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アルバム"Better and Better"に収録されている曲は、
その後発売されたアルバムに収録されたり、また今回のアルバムのボーナストラック、
そしてiTunesの単発購入などで現在、聴くことができる。
「酷い目にあった時は、復讐のチャンス。」とは意味不明と問い合わせをいただいたが、
"Love Patience & Time"の歌詞の一節などに、ある大女優のことを指したと思える歌詞がある。

これは絶対に歌いますよ!

2011-09-14 00:00:27 | エリックべネイ、2011年来日へ
nkmrakikoさんが7/2のエッセンスミュージックフェスティバルで撮ってきてくれた
エリック・べネイ"Never Want To Live Without You"の映像。

"Sometimes I Cry"を歌った後のエリックべネイ、
「"Lost In Time"からのもう一つのシングル、皆知っている?」
場内では同意の歓声。
「僕は本物のR&B、自分が聴きながら育ったような曲、
そういうR&Bを作りたかったんだ。
だって最近の曲ときたら・・・もう歌えないし、楽器も弾けない輩には、
スタジオ入りして欲しくないよ。
これから聴かせる曲はちゃんと歌って演奏して作った曲。
心の中の真実が込められた歌だ。
それは、その曲のタイトルは・・・」

ここで少し間が入る。
エリックはよく自分の曲のタイトルを言おうとして、
ちょっと沈黙する瞬間がある。

「僕の最初のアルバムの曲は・・」と言い黙っていると、
周りが"True To Myself"
ラジオ出演でパーソナリティーが"Hurricane"の最初の曲"Be Myself Again"
を"Me Myself Again"とずっと間違えて話していて、
エリックも"Me Myself Again"と言い続けていた。
要するに、話や歌詞の中に入り込んでいると正確なタイトルを失念するようだ。

で少し間があって(もしかするとわざと気を持たせたのかもしれないが)
「"Never Want To Live Without You"」

場内は観客でびっしりだ。
曲のイントロが始まるとしょっぱなから観客はエリックと一緒に歌っている。
"I'm known to have a heart that love could'nt find I used to,
Come and go no thought of what I left behind but now,
Somehow I've grown to see the world through brand new eyes,
A better world that you've shown to me"

最初の一節だけでも皆さんもぜひ!
このブログ、読んで下さっている方はエリックのライブに行っても、
最前列を取るような方ばかりでしょう。
日本のファンがこの曲の出だしを一緒に歌ったらエリック喜ぶだろうなぁ。

そしてお約束のここは外せませんよ。
これはライブに来る前に予習してお友達やご家族がご一緒の方は、
ライブの待ち時間にみなさんで音合わせをして下さい。
"So I never wanna live without you babe,
I'm never gonna live to doubt you no I,
Never wanna live without you babe,
Never wannna live,
Cause you're the biggest part of my life"
ここ、5行目はともかくとして最初の4行はばっちり決めたいですね。

私はまたライブに向けて突っ走りみなさんに多くのことを、
要求し始めているでしょうか。
しかし観て下さい、このエッセンスの盛り上がり。
日本もまた負けていないことを最初の名古屋、
次はコットンクラブ東京、モーションブルー横浜、ブルーノート東京と
エリックべネイに伝えたいと思いませんか?

Eric Benet - "Never Want To Live Without You" @Essence Music Festival 2011

エリックべネイは新曲の歌詞をツイ―トしていた!

2011-09-13 00:00:19 | エリックべネイ、2011年来日へ
エリックのライブが真近になって、
アメリカのファン達から続々と伝えて欲しいというメッセージを受け取っている。
前は一つ一つエリックの前で読上げたりもしたが、最近はプリントアウトしてまとめている。

その中でもブラジルのぺタルズからのメッセージだけはカードに書いて、
エリックに渡す。
なぜなら、ぺタルズはエリックべネイ不毛の地、ブラジルでずっとずっと
エリックを待ち続けているからだ。
確か2002年からだったと思う。かれこれ10年。

数日前のエリックべネイのツイッタ―。
"I love you, not just for who you are
but for the way you've made a better man outta me"
#Real Love

こんな風にエリックのツイ―トは始まっている。
facebookのファンサイトでもこれは同じだ。

次にEric Benet、
"You got your funny ways girl and Lord knows
I got time still we keep on getting better and better all time"
#Real Love

だんだんとこれはひょっとして?と思い始めた。
そして最後がこれだった。
"In a world when nothin's quite what it seems, we got something real"
#Real Love

はい、もうこうなったら間違いありません。
これはエリックべネイの新曲、"Real Love"の歌詞です。
さて、これをツイ―トしたのは、
はたしてエリックは日本で歌うつもりだからなのでしょうか!?
わかりません・・・
また世界に先駆けてのサプライズが日本で起こると嬉しいのですが。

さて名古屋の方はいよいよ明日がエリックのライブですね。
実は名古屋に行ってみたいと思い宿泊場所も含めて調べたりもしたのですが、
今回は東京、横浜で燃焼することにしてあきらめました。
関西方面の皆さま、どうか日本で一番最初のエリックとの一時、
最大限に楽しんで下さい!

セカンドの後、今までの来日でエリックは必ずサイン会をやってきました。
みなさん、サインはもちろんCDに?

4月のナイル・ロジャースのライブの後、
ある男性がノートパソコンを差し出し「ここにサインして欲しい」
ナイルも「ほんとうにここでいいのか?」
しばらくどのようにサインするかためらった後、書いてましたが。

2009年のエリック・べネイの来日、
携帯にサインしてもらった方がありました。
個人的にその画像を送って下さったのですが、
サインをエナメルコーティングした後、周りをデコレーションしてあり、
とても素敵でしたよ。

さあ、名古屋の反響で今後のエリックの日本ツアーの選曲、
それどころか、また新しいCDに入れる曲にも影響が出てくるのでは?
名古屋のみなさん、よろしくお願いします!


三回忌

2011-09-12 00:00:19 | 私の日々


画像は7歳の時の夫と当時31歳の義母。

今日は主人の母の三回忌だった。
亡くなって二年。
一周忌の時は神経が張り詰めた状態で一つ一つの準備に臨んでいた。

昨日までの間、お寺との打ち合わせ、お願いするケータリング業者との話し合い、
来て下さる方の出欠を取ったりしたが、余り緊張感がなかったかもしれない。

墓前に供える花を用意して、
(一周忌の時はこれを忘れて隣にお墓のある親族からお花を拝借した)
法要の始まる1時間半前に私たちはお寺に着く。
義妹が自宅に遺影と御位牌を忘れてきたことに気づく。
しばらくの沈黙の後、妹は家に取りに行ってくるとお寺を後にする。

親族の方達から御仏前とお塔婆料をお預かりしていると、
夫が「皆さんに帰りにお渡しするお礼を用意してない・・・」と呟く。
これは、遺影やお位牌どころの問題ではないと、
心の中で凍りついた。

今度は私が近くにあるホテルの名前を呟くと、
夫はそのままいなくなった。

法要が始まる寸前に夫は戻ってくる。
何とかお食事が終わるまでには人数分を都合してくれるようにと
話を付けてきたそうだ。

お位牌なしでどうなるかと思ったら、お住職様から、
「そういう方が多いので、こちらでもお名前を書いたお位牌をご用意してあります。」
とのことだった。

義妹はまだ戻ってこない。
慌てて車の事故にでもあったのではと心配になってくる。
なぜ妹がいないかと聞かれるので、周囲にも真実を伝えたら、
皆、事情をわかってくれて暖かい気持ちで受け止めてくれたのがせめてもの救いだった。

法要が終わり、食事も始まったころに妹は戻って来た。
母の墓前で「こんな大切なことを忘れるなんて申し訳ない」
と涙目で詫びていた。

妹が持って来てくれた義母の写真に皆、合掌して懐かしんでくれている。
たいへんだったと思うけれど、やはり取りに返って貰って良かった。
ホテルからもお熨斗はつけられないけれど、人数分のお土産が用意ができたと連絡があり、
皆さんをお見送りする時間には間に合った。

義母はお付き合いを大切にする人だったから、遺影や位牌を忘れたのは、
「まったくねー」と笑ってすませてくれそうだが、
お返しの用意を忘れたことは、きっと情けない息子と嫁だとがっかりさせたと思う。
何とか無事に終えることができたけど、これはたまたま運が良かったとしか言いようもない。

お義母さん、申し訳ありませんでした。
次回は絶対に抜かりなくやります。

それにしても、すべて物事が巧く行ったら、
反対に私も夫も妹もこんなに母を偲ぶこともなく、
三回忌を終えてしまったのではないだろうか。

葬儀の際に気持ちを運んでくれた方達、一人一人のことも今、
夫と感謝の気持ちで思い返している。

このブログに時々登場するK子M士君、nkmrakikoさん、
その節はほんとうにありがとうございました・・・

今度のバンドメンバーは?

2011-09-11 00:00:23 | エリックべネイ、2011年来日へ
2005年の来日、エリックが連れていたバックボーカルはステファニー。
控えめな女性でエリックを立てていた。
バンドはエリック名義ではなくキーボード奏者がリーダー。

大阪で演奏していたドラムスが急に帰国してしまい、
急遽東京では違うメンバーが加わる。
フォーンも入り、それなりの人数だったが、キーボードの音が大き過ぎて、
エリックの声が聴こえないところもあった。
エリックも気づいているようだったが、特に意思表示をしなかった。

こういう時に巧く観客に悟られないように伝えないと、
その後のライブの雰囲気がぐっと悪くなる場面に
何回か別のアーティストのショウで立ち合っている。
本人ではなく、サポートしているアーティストがさりげなく指示、
あるいはPAが調整してくれれば一番良いのだが。

2007年の来日ではバックボーカルはベル・ジョンソン。
素朴で自然体。可愛らしいキャラクターだった。
マイケル・パウロバンドとの共演。
エリックが登場するまで初日はマイケルパウロのインストが6曲、
その後は3曲となった。
この年はブルーノート東京だけでなく、東京ジャズフェスティバルにも出演した。
マイケルパウロはサックスやフルートを使ってエリックの楽曲に華を添えてくれた。
しかしながら、バンド自体が余り黒っぽくなかったような気がした。

2009年の2月、エリックはミルウォーキー出身者を中心に、
自分のバンドクルーをオーディションで選んだ。
バックボーカルにはEW&Fのジョンソンの娘、キミ―・ジョンソンを選んだ。
彼女も華やかで姉御肌、人柄も良さそうだった。
日本のライブにも彼女を連れて来てくれるかと思ったら、
残念ながらビルボードのステージ、
メンバーはベース、ドラムス、キーボードのみだった。
"Spend My Life With You"をどうやって歌うのかと思ったら、
エリックは一人で歌ってみせた。
ニューオリンズのエッセンスの時はここに観客達の大合唱が加わった。

12月の来日、エリックのアルバムに共同制作でも加わっていたデモンテがキーボードから抜け、
別の演奏者と共にやってきた。
ロシア系で一見、バンドのメンバー達から浮いているようにも見えたが、
意外にしっかりと馴染んでいた。

さて今回の来日、ずっとエリックのツアーに同行しているリー・ラベルの名前が当初、
確かコットンクラブの詳細の中に書かれていて、ブルーノートやモーションブルーは記載がなかった。
いや、ブルーノートに書かれていてコットンになかったか、どちらだったか忘れた。
それが今はコットン、ブルーノートともにリー・ラベル抜きのメンバーが掲載されている。

リー・ラベルとのデュエットで"Feel Good"が聴けるかと思っていたが、
残念ながらこの曲はセットリストから消えそうだ。
エリックはいつもショウの中でラテン系のナンバーもパーフォームする。
ここのところの来日では"Spanish Fly"が続いていたが、
海外では"Why You Follow Me"をリーと共に歌っている。
リーとのサルサダンス付きで聴けるかと思っていたが、
たぶんエリック一人のダンスと歌になりそうだ。
その時はみなさん、ダンスとコーラスでぜひ、盛り上げて下さい!

しかしながら、今回のバンドメンバー、前回のミルウォーキー人チームとはまた違い、
映像で観るとジャジーな雰囲気がある。
2009年はほとんど同じメンバーで2月と12月の東京、7月のニューオリンズと観てきた。
今回、違うクルーたちと馴染みの曲、初めて聴く"Lost In Time"からの曲、
どのようなアレンジで聴けるかと楽しみにしている。

希望としては、昨年のレディシのライブのように、
本人のライブ、そしてジャズのビッグバンドの来日にヴォーカルとして参加する、
そんなエリックべネイのショウも一度は観てみたい。

ナイル・ロジャースはいつも忙しい?

2011-09-10 10:12:09 | NILE RODGERS & the CHIC organization
画像はナイルの投稿したイギリスの滞在場所の風景。

ナイル・ロジャースのブログ、最近「ちょっと忙しいので後日まとめて」
ということでお休みになっていたがツイ―トだけは続いていた。

昨日、ナイルのツイートを読んで仰天した私は彼のツイートを遡って行く。

まずブログにも書かれていてファンの方々もご存じだったように、
8月初旬に癌の再手術を受けるべきだとドクターに告げられナイルは一晩悩む。
その間、家のガーデニングのことへ思いを巡らしたり、友人と話したり、
これからの仕事のことを計画したり、ナイルは前向きに自分を立て替えようとしているかに見えた。
手術を受ける決心をして、手術に臨み成功し経過は順調と聞き、
祈るような気持ちでいた私も含めファン達は胸を撫で下ろした。

ところがその後、ハリケーンアイリーンがやってきて、
ナイルの家も被害を被る。
ハリケーンが去った後、家のメインテナンスを頼んでいる業者と
どのような修理が必要かとナイルは話合う。
そしてまだ水が引かず、家が浸水した状態の近隣の友人たちの家の写真を、
ブログに載せていた。

8月の終わりにナイルとCHICのメンバーが南米のキュラソー島に向かったと
ツイ―トがある。
手術して10日も経ってなかった時期ではないだろうか。
長旅の上にライブ。
ほんとうに大丈夫なのだろうかと心配していたら、
ここは環境も観客もとても良いところだったようで、
ナイルは「住んでもいいほどだ」と書いている。

地元の薬局まで案内してくれた通りすがりの親切な女性、
彼女はナイルのことを知らなかった。
ナイルはその女性と家族を自分のライブへと招待する。
そこで彼女は自分がたいへんなスターを助けてあげたことを知り、
びっくりしたに違いない。

ここまではブログでも書かれていた。

突然、ナイルとそのクルーたちがロンドンに向かっている、
そんなツイ―トやfacebookの書き込みがある。
ナイルから「もう公式にはマスコミの発表でもあったから、
僕も書いてもいいかと思う。
体調不良のライオネル・リッチーに代わり、
ロンドンのハイドパークでのコンサートに出ることになったんだ。」

ところが、そこから先がツイ―トを読んでいて、
これは私の読み間違いか?と思うほど波乱万丈だった。
まずロンドンへ向かうための準備をするため帰宅途中で交通事故に遭う。
怪我はなかったようだが、車がダメージを受けた写真が掲載されていた。

その後、ロンドンに向かった飛行機がボストンに緊急着陸したとある。
理由は何なのかナイルも知らされてなかったらしく、
憶測のツイ―トが続いていた。
乗客の一人が化学物質を所持していたか、あるいは体内に隠していたか、
その辺は良く分からないが、セキュリティーとドクターにより、
隔離されたと書かれていた。
自爆テロの可能性があると乗員に判断されてのことだろうか。

今朝起きて、ナイルのページを見ると、
「イギリスで寛いでいるよ。これからぐっすり眠るつもり」
とゴルフコースのような緑に囲まれた場所の写真を出していた。
良かった。無事にロンドンに着き、日曜日のコンサートには間に合いそうだ。

それにしても、ナイルの人生ってとてもドラマチック、
そしてナイルロジャースって本当に強い人だなと頭が下がる思いだった。

新曲もやるかも?

2011-09-09 06:08:39 | エリックべネイ、2011年来日へ
Eric Benet、2007年の来日で今までアメリカでもライブで歌ったことのなかった
"You're The Only One""Spanish Fly"を聴かせてくれた。
その後、2008年9月に発売された4番目のアルバム"Love & Life"に
この2曲は収録された。
日本の観客の反応が良かったことも影響したのかもしれない。

8/9のツイッタ―でエリックは新しいアルバムへと既にレコーディングが始まっていて、
完成した曲の一つを一月以内にシングルとしてリリースしたいとツイートしていた。
ということはもしかして新曲を今回のライブでパーフォームなんてこともあり?

2009年、その年二度目の来日をしたエリックべネイ、
クリスマスにちなんで"Chiristmas Song"を歌ってくれた。
これもまた世界で生で聴く機会に恵まれたのは日本の観客のみ。
クリスマスという期間限定のレア物だった。

さて今までアルバム外の曲では、
アル・グリーンの"Love & Happiness"、ボビー・コードウェルの"What You Won't Do For Love"
マイケル・ジャクソンへのトリビュートとして「ビリージーン」を歌っている。

昨日、エリックのバンドクルーのビジューが投稿した映像では、
ロンドンのリハーサルでエリックが"Feel Like Making Love"を歌っていた。

今回ももしかすると日本のライブに何かサプライズ、
エリック・べネイは用意しているかもしれない。

エリックは日本でどんなライブをする気か!

2011-09-08 00:00:48 | エリックべネイ、2011年来日へ
ここのところ、エリックべネイのアメリカでのライブは、
会場や持ち時間、共演者にもより変則的だ。
6月にロンドンで行なわれたショウ、
これはしっかりフルでライブを行っている様子だ。
日本のライブもこんな感じになるだろうか。

当日の感動を大切にする方は以下、お読みにならないで下さい。

Eric Benet @ Indigo2
ロンドンで行われたエリックべネイライブのレビューがeurwebに掲載されたものを訳してみた。
The UK Corner Concert Review by Fiona Mckinson
http://www.eurweb.com/?p=110269

「ジーンズ、ブレザー、ベストにシャツ、そしてタイ、サングラス。
洗練されて気が利いた着こなしでエリック・べネイは登場した。
いつものJazz Cafeよりも今回は大きな会場だが、
それでもエリックは決して遠い存在ではなく、
極めて身近に感じることのできたショウだった。

どんな会場でも彼のファルセットは注目を引く。
そして今回は強力なバックバンドも同行している
(John Rich-musical director/keys, Afton ‘AJ’ Johnson-bass,
Johnny Johnson-guitar, John McVicker-drums/background vocals-Leah Labelle)
べネイが”When You Think Of Me”を歌うことで観客たちは
いとも簡単に催眠術にかけられたかの如く、うっとりとしてしまった。
ウィットとチャーム、夢見るような音楽がもたらすトランス状態、
ここからべネイは一気に観客を話に引き込む。
愛が散りばめられたエリックのショウは
ロマンティックな夜を期待したカップル達に完璧な夜をもたらす。

アルバム”Love and Life”からの曲“Chocolate Legs”に熱狂する観客を、
エリックはこんなジョークで笑わせた。
「ファンに聞かれるんだよ。チョコレッグってどんな足のことなのかって。
だから皆に言ったんだ。これはチョコレート色だけじゃない、キャラメルやバタースコッチ色、
そしてラテン味だったりワサビ風味だったりするんだって。」
甘くてバラエティーに富んだエリックの声は女性にとってどんなスィーツよりも魅力がある。
多くの女性たちはチョコレートよりもべネイを取るだろう。
しかしエリックには婚約者のマニュエラ・テストーニがいる(現在は妻)

今回のバックシンガー、Leah Labelleはアメリカンアイドルのブルガリア版だ。
エリックがタミアと歌いグラミーにノミネートされた”Spend My Life With You”
Labelleは見事にデュエットしてみせた。
ウィスコンシン州、ミルウォーキー出身のエリックべネイ、
ライブでは初期の作品、1stアルバム”True To Myself”から”Spiritual Thang”も歌い、
その後、最新のアルバムからヒット曲、”Sometimes I Cry”と
”Never Want To Live Without You”を歌った。

これらの曲を歌う前にエリックは最近の音楽についての批判も語った。
今はハートのないテクノロジーによって合成された曲ばかり、
音楽は本来、生の楽器とヴォーカルの力で作りだすべきであると。
利潤を追求する業界のあり方についてもエリックは言及した。

一方的に話すだけでなく彼はサングラスを取り、
ステージから飛び降りて観客の間に入り、一緒に写真を撮った。
ここまでするスターはなかなかいない。

ジャジーでスロウな曲ばかりではなかった。
パーティーらしい”Feel Good”(フェイス・エバンスのパートをLabelleが歌う)
“Weekend Girl”はお祭り気分にぴったりだ。

パーティーが終わりかけた時、
観客たちは彼のセカンドアルバム、”A Day In The Life”からの曲を聴きたがった。
叫び声と拍手でステージに戻されたエリックはラテン調の曲、”Why You Follow Me”を歌う。
エリックとLabelleのサルサダンスでショウは完璧なものになった。
そこに続く”Georgy Porgy” 
ここでもLabelleはフェイスエバンスのパートを歌うはずだったが、ここに第三の声が加わる。
観客たちは一緒にこの歌をコーラスしたのだった。
これで一気に室内の温度が上がった。

この後、バンドの紹介がありエリックはキングオブポップ、
マイケル・ジャクソンへのオマージュ、『ビリー・ジーン』を歌った。

90分間、エリックべネイは自らをさらけ出してパーフォームしてくれた。
これ以上、ライブにいったい何を望むと言うのだろう。」

さあ、後約一週間ですよ!

2011-09-07 06:16:20 | エリックべネイ、2011年来日へ
みなさま、いよいよ後8日でエリック・ベネイのライブです。
名古屋の方は来週の今日ですよ!

何か付け焼刃のようですが、とりあえずエリックの歌いそうな曲、
サビの部分の復習をいたしましょう。

ライブ当日のサプライズを期待する方は、お読みにならないで下さい。

"Chocolate Legs"
歌詞カードでは、"Please baby wrap them chocolate legs around me"
しかし、実際にエリックが観客にマイクを向け歌わせるフレーズは、
"Wrap your chocolate legs around me" です!

"Love Patience and Time"
もちろん、コーラスが要求されるのは、"With love patience and time"
ここは音をとるのが難しいですね。
そして、"Oh na na na na na na"
更に上級者編としては、"with love patience and time,
it wont take long it gon'be alright,
love patience and time,
the power is strong in your haeart and mine"

"Spanish Fly"
こちらもちょっと難しいですね。
"I know just what you need I feel what you been going through
I got the remedy use me like spanish fly"

"Spirtual Thang"では、コーラスの中で、( )の部分だけ、どうぞ。
"I love what I'm feeling" (a spiritual thang)
"You're giving to me, yeah"(a spiritual thang)
"I know it's for real"(a spiritual thang)
"This spiritual love you bring"(a spiritual thang)

皆さんの大好きな"Spend My Life with you"
今回はバックシンガー、リー・ラベルも連れて来ますからね、
前回のエリックの一人芝居ではなくちゃんとデュエットで聴けます。

"Can I just see you every morning when I open my eyes,
can I just feel your heart beating beside me every night,
can we just feel this way together till the end of all time,"
"Can I just spend my life with you"
全部は無理ですね。それでは最後の"Can I just spend my life with you"
これだけにしましょう。

"The Hunger"
難しすぎるので、ボディーアクションで気持ちを表現して下さい。

"I Wanna Be Loved"
これは、エリックがコーラスを要求してきますよ。
二班に分けて、"I wanna be loved" "Be loved by you"
有り得ますね。
これはかなり、覚悟しておいて下さい。
しかし時間切れでやらなかった日もあります。

"You're The Only One"
こちらは、コーラスの部分、覚えやすいので、ぜひ!
"you're the only one I want,
you're the only one I need in my life,
you're the only one I love,
you're the only one I need in my life"

この他、"Geogy Porgy" は確実。
もうずっとエリックのライブに行っている方、このブログを読んでくださっている方は、
耳にたこができていることでしょう。
"Georgy Porgy Pudding Pie, Kissed The Girls and Made Them Cry"
いつもエリックはなぜこんなややこしいコーラスを要求してくるのでしょう。

ブルーノートだけでなく2007年の東京国際フォーラムでの東京ジャズフェスティバル、
エリックのファンばかりではない時でさえ、歌わせましたね。
せめて同じ2007年にブルーノートで歌ったアル・グリーンの"Love and Happiness"
あの時は"Love"班と"Happiness"班の二つに分けて歌わせましたが、
あの位にしておけば良かったのに。

そして、"Don't Let Go" もノリが良いのでみなさんの手を掴んで歌いますよ。
バックコーラスもいることだし、新曲のデュエット"Feel Good"も行きますね。

さて、今回、私が勝手に想像していることなのですが、
エリックが2005年以来歌っていなかった"Hurricane"
日本と韓国で人気があることを知ったエリックは前回の韓国ライブで歌いました。
先月、公開されたエリックの出演した映画"Trinity Goodheart"では"Hurricane"
が使われてます。

ひょっとして日本で6年振りで"Hurricane"が聴けるかもしれないと、
ひそかに期待しています。

5回で充分なのだろうか?

2011-09-06 00:00:23 | エリックべネイ、2011年来日へ
みなさんからメールやコメントをいただいてますが、
それぞれライブに行く日を増やす傾向にあるようですね。

名古屋ブルーノート、コットンクラブ東京、モーションブルー横浜、
ブルーノート東京、と今回は4ヶ所の会場でのライブ。
違う会場で歌うエリックも観てみたい、

また2009年は2回も来日があったので油断していたら、
今回は約1年9ヶ月振りの来日。
観られる時に観ておかないと次のチャンスはいつなのか、
予想もつきません。

2ndを良い席で観るためには早めに行くことになる、
どうせ早く行って1stの間、ロビーで待っているなら1stから観てしまえば、
2ndでは1stから観ている人をトップに案内してくれるし。
もし体力が充実していればそれも悪くないでしょう。

この映像、"Sometimes I Cry"を遠くから撮影したものですが、
遠くから観るエリックも全体の動きが素敵ですね。
いつも一番前か二列目位にいるので、
エリックの顔や全身は見えても、
ステージの上でどんな動きをしているのか、
全体像として捉えたことがなかったのです。

ですから、今回は1stは後ろからそっと観て、
2ndでは正面を狙う、なんてのも良いかなと思っていますよ。

さて昨日、"Sometimes I Cry"の歌詞の意味を深めて下さったのなら、
今日はエリックがコーラスを要求してくる部分を練習しましょう。

サビの部分、日本語では「それでも今は元気な振りをしよう
ほんとうに立ち直る日まで」
ここでエリックが"I'll Just Have To"ときたら⇒"Fake It"
エリックは"Until I Can"⇒皆さんは"Make It"
よろしくお願いします!

Eric Benet - Sometimes I Cry **Slammin' Live Performance in Philly!**


再び、Eric Benet-Sometimes I Cry

2011-09-05 00:01:19 | エリックべネイ、2011年来日へ
昨年、いち早く聴く聴く機会に恵まれた"Sometime I Cry"を、
私は2010年7/18のブログで訳していた。

今まではエリックのライブが近付くと、
一緒に歌う部分を中心にブログで扱っていたが、
今回は皆さんに、じっくりと歌詞を深めて欲しいので改めて掲載します。

"Sometimes I Cry"は、どの日のどの回のライブでも必ずエリックべネイ、
歌うと思いますよ!

SOMETIMES I CRY
-Verse 1-
君が僕のもとを去ってからもう2年になる
何とか砕けた夢を二人でかき集めようとした後で

僕はまた家族のもとに戻って昔のように暮らしている
まだ完璧ではないけれど

夜は寝付くことはできるけれど
目を覚ました時に手を伸ばすと君がいないことに気付くんだ

それでも何とかやっている
あの頃に戻りたいと悔むことではなく
前に進もうと心に強く思っている

-Chorus 1-
でもやっぱり時々泣いてしまうんだ
一人になった時に君のことが忘れられなくて
君はもうずっと前にいなくなったとわかっているんだけど
時々泣いてしまう

-Verse 2-
君が新しい相手と暮らしているって聞いた
君の夢が叶って二人が幸せになってくれればと願っている

僕にも新しい相手と知り合う時間はあった
良い人と出会ってそれなりに楽しくやっている

それでも愛し合う時 君とは違うって思ってしまうんだ
そして自分を偽っていることが辛くなる

神は僕が努力していることを知っているのなら
どうして君の存在を僕から消して忘れさせてくれないのだろう

-Chorus 2-
でも時々泣いてしまう
ずっとずっと傷ついたままだ
そう、時々泣いてしまう
僕の痛みは癒されていない

-Bridge-
それでも今は元気な振りをしよう
ほんとうに立ち直る日まで

笑顔をつくることはできる
心の中は壊れたままでも

(Chorus 1)
(Chorus adlib)

ニコラス・アシュフォードの葬儀

2011-09-04 00:12:55 | Weblog
ナイル・ロジャースは海外のライブへと旅立つ前にNick Ashfordの葬儀に出席したとツイートがあった。
しめやかな良い葬儀だったと。
この画像はナイルの撮影したもの。

ニック・アシュフォードの葬儀の模様がNY Daily News. Co.に掲載された。
http://www.nydailynews.com/ny_local/2011/08/30/2011-08-30_motown_legend_nick_ashford_honored_by_crowd_of_family_and_friends_at_harlem_fune.html?r=ny_local

読んでいて、残された妻であり、仕事の面でもパートナーであったヴァレリーが、
気丈に喪主を務めている様子に涙してしまった。
この葬儀はヴァレリーとニックの最後のライブであったとも言えるかもしれない。
R.I.P. Nick Ashford.

「伝説のモータウンのアーティストであり、ソングライターのニコラス(ニック)アシュフォードの葬儀が、
ハリケーンのため延期となっていたが、8/29にニューヨーク、ハーレムの最も有名な教会で行われた。

アシュフォードは妻のヴァレリー・シンプソンと共にモータウンのヒット曲を書き、
自身もシンガーでもあったが、先週に咽頭癌のため、闘病の後、70歳で亡くなった。

Abssinian Baptist Churchを埋め尽くす何百人もの参列者の前で司祭は言った。
「Valerie Simpsonはほんとうに精神的に強い女性です。」
Nick Ashofordの妻であり、音楽においてもパートナーであったヴァレリーは、
弔問客に挨拶しながら、涙を流していた。

葬儀の途中、ヴァレリーは飛び上がってピアノに向かった。
ピアノを弾きながら、彼女は語った。
「私は夫がいかに素晴らしい人だったか語り尽くせません。
彼は私のソウルメートだった。
彼は私のすべてだった。」

葬儀はロバータ・フラックのソロに始り、ロバータはヴァレリーの肩を抱きながら、
“The First Time Ever I Saw Your Face”を歌った。
女優のPhylicia Rashad とS. Epatha Merkersonがマヤ・アンジェロウの詩、
“When Great Trees Fall”を朗読した。
「ニック、今、あなたがどこにいるにせよ、ありがとうと言いたい。」
とダンサーで振付師のGeorge Faisonがアシュフォードの曲”Remember Me”を引用した。

女優のTichina Arnold が歌手のVictor Cookと”I’m Too Close”を歌う前に、
「あなたとニックは知らない人にまでいつも優しかった。」とヴァレリーに向かって語った。

葬儀の最後はアシュフォード&シンプソンの有名な曲、”Ain’t No Mountain High Enough”
のメドレーがFreddie Jacksonのリードで始り、
Alyson Williams とAndre Smithの”Reach Out and Touch”で締め括られた。」

Eric Benet-When You Think Of Me

2011-09-03 00:04:09 | エリックべネイ、2011年来日へ
あるインタビューでエリックは「作詞をするのは復讐のチャンスだね。」
と言っている。「紙とペンさえあればリベンジできる。」
最初はこの意味がわからなかったが、
その後、エリックのいくつかの曲を自分で訳してみている内に、
わかるようになってきた。

"When You Think Of Me"を歌う時、
最近、エリックべネイはこんな前コメをするようになった。

「これはね、実際にあったことなんだ。
僕が一番、たいへんだった時に僕の元を離れていった彼女が、
僕がちょっと有名になったら訪ねてきた。
その時のことを歌にしたんだ。」

1996年にアルバムが売れて、テレビにも出たりするようになった。
そんな時に昔の彼女が楽屋にやってきた。
「ずっとあなたを想っていた。」という彼女に、
「僕が君に去られた後、いったいどんな思いをしたと思ってるの?
あれだけ僕は苦しんだのに、君はそれを少しでも思ったことがあったの?」

この曲を訳してみた時に、最初はほんとうにこの歌詞にあるように、
エリックが彼女を突っぱね、恨みつらみを言ったのだと思っていた。
「僕には今、フィアンセがいる。紹介しよう。」
というところは創作だとしても。

しかし最近、身近に起きたある出来事を通して、
この曲はエリックの願望だったと気づいた。

あるアーティストが不遇の時代に彼に利用価値がないと判断し、
離れていった女性がいた。
彼は傷つくとともに、
そのことは多くの人の知るところとなり、たいへんな屈辱もまた味わった。

そのアーティストが有名になり、注目されるようになった途端、
急に彼女は彼に興味を示すようになり、やって来た。
彼もまた、エリックのように、彼女を冷たくあしらうのかと思った。
ところが、彼はあっさり彼女を受け入れてしまったかにみえた。
私の胸中は複雑な思いだった。

平然と訪ねてくる女性も女性なら、男性の方も男として余りにプライドがなさ過ぎる。
そんなレベルの低い女に対して、もっと毅然とした態度が取れないのかと情けなくもなった。

ところが、しばらくしてふと思った。
エリックもその彼女が自分を訪ねて来た時に、
ほんとうにつっぱねたのだろうかと。

エリックの性格からしてそんなことができるだろうか。
たぶん、エリックも一見、何事もなかったかのように平然と、
「うぁ~、久しぶり。元気だった?」
なんてにこやかに迎えてしまったのかもしれない。
後で悔しくなって「ほんとはこう言ってやりたかった。」
というのがこの曲なのかもしれないと。

そしてその件のアーティストも傍目には笑顔で受け入れたかに見えても、
心の中は本人にしかわからないと思ったのだった。

Eric Benet "When You Think Of Me"

「ハロー、ベイビー 元気でやっていた?
また君に会えるとはね
あれだけ僕を落ち込ませておいて、やってくるとはね
僕たちは仲良くやっていた
でも君には他の男ができた
もし僕が君のして欲しいことを
わかっていなかったのならあやまるよ

知っていると思うけれど、あれからずっとうまくやっている
家も引っ越したんだ
僕のすべての夢を君が時間の無駄だって言っていたこと
思い出したよ

君が他の世界にいる間に僕も新しい世界を作った
それなのに君はまだ僕を想っているって言うの?

死にたいと思うほど、落ち込んで
膝から床にくずれるように泣いて
君にはそういう気持ちがわかるのかな

これ以上生きていられないと思って
君の世界はパニックを起こすかな?
僕のことを想う時

僕はすべての愛を君に注いだけど
君が求めたのは物質的なものだった
今でもそうみたいだけど
それだって簡単なことじゃないだろう

僕はかつてないほど落ち込んだ
立ち直るのにしばらく時間もかかった
君のためなら命も惜しくなかった
そういう僕の気持ちを全部考えてみたことがある?

君の女友達と一緒に夜を過ごしたりしたけど
あれは君と彼へのあてつけだった
ホノルルへ二人でいくつもりだったんだってね
でも彼は君を置いて行ってしまった

さあ、涙を拭いて もう終わったことだ
僕のフィアンセに君を紹介しよう

もう一度聞きたい 僕のことを想っていたって?
僕の思い出から逃れることができなくて
大きな波に流されながらも僕を想っていたって?

目を閉じると(苦しんでいた)僕の顔が見えた?
そして僕の気持ちを考えてみた?
あれほど強かった愛が偽りに過ぎなかったと知った時の」


エリックべネイ、9月来日の一曲目は?

2011-09-02 13:32:48 | エリックべネイ、2011年来日へ
2005年の来日でEric Benetは、1stアルバム"True To Myself"から、
スライのカバー、"If You Want Me To Stay"で登場した。
それは当時、アメリカでバッシングを受けていたエリックから、
「これから僕のライブが始まるけど、観たい人だけ残ればいい。」
とカードを突きつけられたようだった。

2007年、エリックが最初の曲に選んだのは"India"
LAに置いてきた娘のインディアへの想い、
そしてこの時はマイケル・パウロのインストが続いた後にエリックの出番だったので、
ボーカルが際立つ選曲をしたのかもしれない。

「新しいアルバムが出るし、すぐに戻ってくる。」
と2007年の9月に約束してくれたエリック。
"Love & Life"の発売も3月から9月へとづれ混み、
実際の来日は2009年の2月となった。
最初の曲は"When You Think Of Me"
「ぼくのことをどれくらい想っていた?」
と観客に問い掛けるようだった。

同年、12月の来日、
「なぜ音楽をやっているのかと良く聞かれるけど、僕が音楽をやっているんじゃない、
音楽が僕をやってるんだ。」というエリックの声のアナウンスとともにショウはスタート。

2002年に完成しながらも発売されることがなかったアルバム"Better & Better"から、
"Love Don't Love Me"
アルバム外の曲をライブで聴かせてくれるというサプライズがあった。

さて今回の一曲目は何だろうかと今年に入ってからのエリックのアメリカでのライブ、
セットリストを振り返ってみる。

やはり"Love Don't Love Me"か"When You Think Of Me"ではないだろうか。
何となく"When You Think Of Me"のような気がしてきた。
"Love Don't Love Me"は一曲目に歌わなかったら、ライブで歌うことはないだろう。
しかし"When You Think Of Me"は一曲目で歌わなくても、確実にライブ中に歌うはずだ。

それとも案外、意表を突いて、
"Spiritual Thang"から始めるかなと思ったりもしている。
「日本のみんな、久しぶりだけど、
僕とは"Spiritual Thang"『特別な縁・絆』で結ばれていたはずだ。」と。

今回は私もサインを貰います!

2011-09-01 15:36:39 | エリックべネイ、2011年来日へ
2009年のエリックべネイのクリスマスライブ、
nkmrakikoさんからクリスマスに先立ち、嬉しいプレゼントを頂いていた。
それは"Spiritual Thang"のLP。
「今度、これにエリックのサインを貰ったらいいじゃないですか?」
とnkmrakikoさんに言われて、このLPを見せた時にエリックが
"Oh!~~”なんて喜んでくれる姿を想像して私はにんまりしていた。

2009年のクリスマスライブは、何だか慌ただしかった。
楽屋で会った時は興奮と緊張で頭が真っ白になり、
2ndの後のサイン会では、
たいへんな行列で終電の時間も迫っている方もあるから、
遠慮しようなどと思っている内に自分の分は貰い損なってしまった。

ナイル・ロジャースのライブで度々ご一緒し、
全員の分の"We Are Family"Tシャツを作って下さったMr. Yから、
先日、小包が届いた。
開けてみるとそこには、何とEric BenetのLPが2枚。
"Why You Follow Me" と"Georgy Porgy"

ふいを襲われて私は言葉を失った。
目がぼんやりと霞んできた。
あんまり嬉しいと人は固まってしまうものだ。
早速お礼のお電話をすると「今度の来日でそのLPにサインを貰ったら?」

今度は私も毎日、LPを一枚づつ持って行って、
絶対にエリックにサインして貰おうと思っている。
しかし良く見ると"Spiritual Thang"と"Why You Follow Me"のLP、
どちらもバックが黒だ。
黒ペンしかなかった場合に備えて、シルバーかゴールドのマジック、
持参しないと。

さて、今回のエリック・べネイのライブ、
各ライブハウスの予定表を見ると、
かなり予約が一杯になっている。
2009年の年末以来の来日、"Lost In Time"発売以降の来日、
"Sometimes I Cry"のヒット。
いろいろなことが重なった。
ブルーノートだけではなく、コットンクラブ、モーションブルーなどのライブもあり、
違う場所で歌うエリックを観てみたいと数回予約をされている方も多い。

また前回と大きな違いは身近に男性のファンの方が増えたことだ。
「アメリカンアイドル」を通してこのブログを見て下さって、
エリックべネイのアルバムも聴くようになられたとおっしゃるchanparaさん、
ナイル・ロジャースのライブでお会いすることができた。

ナイル・ロジャースのライブで度々ご一緒して、
その後もライブでお会いするようになったSさん、Aさん、Mr. Y。
やはりNile Rodgersのライブ以来、交流している在日フランス人のNさん親子。

エリックはもちろん女性のファンも大切にするが、
男性のファンの存在をとても喜んでくれる。
そして子供達のことも。

今日から9月。
再来週の木曜日にはコットンクラブのエリックべネイのライブが迫っている。
エリックにファンの皆さんに会える日が待ち遠しい。