Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

アメリカンアイドル シーズン11 12→10

2012-04-02 00:00:19 | アメリカンアイドル
日本とアメリカの「アメリカンアイドル」の時間差、
トップの数が計算通りにならないと不思議に思っていた。
この日の番組中で失格者が出たと理由が明かされる。

ジャーメインに対して警察からいくつかの令状が来ていることがわかる。
警察から職務質問を受けた際に何回か偽名を使ったという軽い罪状のようだ。
番組製作者で「アメリカンダンスアイドル」の審査員でもあるナイジェル・リスゴー、
「最初に話してくれれば対応もできたが、今となっては失格は免れない。」

以前、シーズン5でもグループ審査の時に一癖も二癖もある双子の兄弟がいて、
二人とも指名手配中だということがわかり、番組を下ろされた。
他にも労働ビザや他の仕事との契約の問題でトップ24入りから外される人がいた。
しかし今回は仮にもトップ10も目前にしてこういうことがわかるようでは、
番組側の手落ちとも言えるのではないか。

ジャーメイン、リハーサルでの映像が映ると
ジェームズ・イングラム"Somewhere Out There"を歌っている。
好きな曲だっただけに聴いてみたかった。

今回は自分の生まれた年の曲。
原曲が出たのは以前でもアレンジとしてその年にカヴァーされていればそれもあり。
それぞれの生まれた年、83年から95年の曲となる。

審査員のジェニファー・ロペスは鮮やかなオレンジのドレス。
リップとネイルがフューシャピンク。シャドウは両方の色がブレンドされている。
日本では考えられない色合わせも彼女には似合う。

今回のメンターはウィル・アイ・アム。
ジミーがウィルのアルバムをプロデュースしているだけに二人の意志の疎通、
呼吸が合っている。

トップバッターのフィリップ。
このリハーサルの後に腎臓結石の手術だそうだ。
痛みを抑えてリハーサルへと臨む。
そして一週間後には番組中でパーフォーマンス。
ジャーメインが番組を去った今、二人目の棄権者を出すわけにはいかない。
番組側も必死だがフィリップも良く応えた。
体調が完璧でないはずなのにブルージーな曲を
バンドともぴったりとハーモニーが合うパーフォーマンス。
この人はトップ3に入れる気がする。
風邪程度ならともかく、視聴者もここまで病をおしてステージに立ったフィリップ、
簡単に落としはしないはずだ。

ジェシカ、グロリア・エステファン"Turn The Beat Around"
良いところももちろんあるのだけれど、何故か安心して観てられないパーフォーマンス。
アップテンポな曲をナチュラルハイという感じではなく、無理に盛り上げようとしている。
前回が良かっただけに残念。
ジェニファーにも「ビートとリズムを掴んでいなかった。」と指摘される。

ヒージュン、リチャード・マークスの曲を歌ったが、
前回と同じバラード系で、このままでは視聴者に飽きられるのではないだろうか。
感情が先走って空回りしている。
「アーバンR&Bが似合うから、ポップスはやめた方がいい。」とランディ。
彼の声なら、ブライアン・マクナイトのバラードなどが雰囲気に合っているかもしれない。

エリーズ、アル・グリーン"Let's Stay Together"
私の好きなこの曲を歌ってくれるとは。
彼女のハスキーな声がアルの曲にぴったりだ。
前回はジミーとの間で選曲で揉め、不本意な曲を歌って、
脱落の危機にさらされた。
今回は自分で納得して好きな曲を歌っているだけに生き生きとした姿が凛々しい。

デアンドレ、エルトン・ジョンの曲を歌おうとして却下される。
本人はそれでも「この曲が好きなんだ。」と主張するが、
ジミーから「合わない曲で全米の前に立つのか。」
ウィルからも「テニスラケットで大工仕事をするか?」などと詰め寄られ、
歌ったのはマライアとルーサーのヴァージョンで"Endress Love"
本人の納得できてない気持ち、曲に対しての思い入れのなさが歌に出てしまう。
アレンジを多用しすぎて、原曲の美しさを消してしまう。
審査員三人から「選曲ミス」と言われ、
スティーヴンには「自分のスタイルは必ずみつかる。」と励まされる。
しかしこの曲は人気のある曲なので票が集まるかもしれない。

シャノン、マライア・キャリー"One Sweet Day"
声量が必要なここぞという時に喉が閉じてしまう癖を指摘され直す努力をしている。
しかしやはり高音が苦しそうだ。
マライアの曲に挑んだのは無謀過ぎた。
前回に引き続き難曲に挑戦して歌い切れずに終わっている。
それでもこの人のキャラクターは親近感があるので、票は集まるかもしれない。

コルトン、ホワイト・ライト"Broken Heart"
誰も知らない曲を歌った。
シーズン5のファイナリストのクリス・ドートリーと合う機会があり、
「自分らしさを忘れるな。」「有名な曲を歌え。」とアドバイスされたそうだが、
今回は間に合わなかったらしい。
しかし無名の曲を歌うことのマイナス面だけでなく、プラス面、
自分で好きなように自分の曲にしてしまえば共感を得られるとの意見も出た。

エリカ、ブライアン・アダムス"Heaven"
彼女は巧いけれど今回のパーフォーマンスはどうだろう。
前回は衣装が似合ってなくて気の毒だったが、今回は歌にも彼女にも雰囲気が合っている。

スカイラー、ボニー・レイット"Loving Sneakin'up On You"
ジミーにもウィルにも他の曲を進められるが、自分の意志を貫く。
候補者が指導者の意見に従って失敗する例を観てきたが、
スカイラーに関しては二人の言い分を聞いた方が良かったようだ。

ジョシュア、マイケル・ボルトンのヴァージョンで"When A Man Loves A Woman"
今回のNo.1パーフォーマンスだ。
彼が優勝候補に思えてきた。
テレビの画面を通して歌の心が迫ってくる。
上着を脱ぐ仕草などエリック・べネイを彷彿させる。
父は教会の牧師、8人兄弟の末っ子だそうだが、もうプロで十分通用するソウルマンだ。

この番組のパーフォーマンスの一曲がYouTube映像に出ているのを見て、
批評批判する人もいるが、特にこの日のような空気が停滞していた流れの中で、
他の候補者の歌の後に彼の歌を聴いた爽快さは通して観ないとわからないはずだ。

ホリー、セリーヌ・ディオン"The Power Of Love"
声は良く出ているのだけれど、いつも心に響くものに今一つ欠けてしまう。
しかしながら、性格の可愛らしさが随所に感じられて人気はあるようだ。
応援してあげたいと思わせるキャラクターなのだろう。

結果発表。
ワースト3はエリーズ、シャノン、エリカ。
エリーズは今回、とても良かっただけにやはり人気度が弱いのだろうか。
エリカは今回、余りうまく歌えなかったが、実力のある人。
シャノンは前回に引き続き、今回も未熟さを印象付けてしまった。

エリーズがセーフ、続くもう一人はシャノンだと思った。
歌の実力ではエリカの方が上でも
シャノンの方がティーンエイジャーの人気票を取ると思ったから。
意外なことにワーストはシャノンだった。

審査員がワイルドカードを適用してくれるかに賭けて歌うシャノン。
今回のパーフォーマンスと同じ曲だが、格段に良くなっている。
しかし力むところでの唸りがやはり稚拙だ。

客席が映るとお母さんがずっと一緒に口ずさみながら見守っている。
お父さんも娘の姿を祈るような眼差しで見つめている。
16歳の娘を大きな勝負の舞台に臨ませている両親の気持ちが痛いほど伝わってくる。

今回のワイルドカードの適用はなく、シャノンは番組を去って行った。
トップ10に入るとアメアイのサマーツアーへ行ける。
番組中の節目となる戦いの日が終わった。


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