Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Stand Your Ground

2013-07-16 20:31:12 | Weblog
ケベックのジャズフェスでのトレイヴォン・マーティンに関してのスティーヴィー・ワンダーのコメント、
Quebec, Le Huffington Postに掲載された記事を音楽評論家 吉岡正晴氏のツイートで知り、
原文を読んでみた。

フランス語の記事の中であえて"stand your ground"という部分だけ英語が使われている。
この意味が測り兼ね、フランス語が私よりも堪能なNさんにも読んでもらう。
カナダだから英語が入っているのだろうかという私の愚問に、
ケベックについても詳しい彼女は、
現在フランスでは英語的な表現、例えば"week-end"とかが一般化しているのに対し、
ケベック人は英語表記を避け、フランス語を使うことに拘りが強いので、
ますます不自然ということを教えてくれた。

そこで今、仏語を教わっているアメリカ在住経験のあるフランス人教師にこの件を尋ねてみる。
この文章、私が読むとスティーヴィーはフロリダ、そして世界中の正当防衛を認める場所で
今後演奏しないかに取れる。
"Je ne jouerai plus jamais en Floride a t-il dit, ou nul part ailleurs dans le monde
ou une loi <stand your ground> existe..."
正当防衛、仏語なら"la legitime defense"英語でも本来なら"self-defense"のはず。
"stand your ground"とは、
アメリカにおいてフロリダ、テキサスなどの州で認められた特殊な法令、
過剰防衛とも取れる法律であり、これは黒人に不利、白人に有利であるとは先生の説。

裏付けを取ろうと英語で検索してみたが、法律の説明の英文は難しい。
アメリカで約半数以上の州がこの法に則り、またいくつかの州はこの法について、
独自の見解を持つということが分かった。
身の危険を感じた時に武器の使用を認めるとあるが、
自分のテリトリー(家や車)との定義がある説明もあり、今回の事件に適用されたのが、
釈然としない部分もある。

スティービー・ワンダーが言及したのは、アメリカ国内のフロリダ州、
その他、"stand your ground"に従う州での公演を行わないつもりだということのようだ。

コンサートの内容やスティービーの紹介を伝える記事の中での最後のパラグラフ。
「スティーヴィーがサングラスを取り、涙を拭き、感情を露わにする。
『人は持ち物や外見でなく、その人の心や魂で評価されるべきだ。』
そしてトレイヴォン・マーティンについて触れ、
『もうフロリダや<スタンド・ユア・グラウンド>法を認める州で今後僕は演奏しない。』
との言葉に観客達に感動の波が広がる。
続くスティーヴィーの曲、"Happy Birthday"はマーティン・ルーサー・キングと、
終わりのない差別の犠牲になった少年のために捧げられた。」

http://quebec.huffingtonpost.ca/2013/07/15/stevie-wonder-festival-ete-quebec_n_3597555.html?utm_hp_ref=divertissement


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