Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Xファクター シーズン3 トップ13

2013-11-18 17:47:31 | Weblog
今回はモータウン特集。往年のファンとしては期待感が深まる。
今回からは一般視聴者の投票が始まる。

前回決まったファイナリスト達、
女性:ライオン、カヤ、エローナ
男性:カルロス、ティム、カリート
25歳以上:ジェフ、リリー、レイチェル
グループ:レストレス・ロード、アレックス&シエラ、スウィート・サスペンス
このメンバーに加え、前回脱落したジョシュ・リーバイが呼び戻されることに。

オープニングは女性達のジャクソン5の"ABC"に始まり、男性の"I'll Be There"
とモータウンのメドレーが続いていく。

ケリーがモータウンの特徴として「デトロイトの一軒家で次々と名曲が生み出されていった。」
と解説をするが、それに加えたいのは現在の機械的なサウンドと違い、
バンドがセッションしながらの生の音作りを原点としたということだ。

ジョッシュ・リーバイ、15歳。
ジャクソン5"Who's Lovin' You"
パウリナの熱心な指導を受けるが、トップバッター、そして前回脱落したということもあり、
出だしは緊張感が取れない。
しかし審査員達からは概ね好評。若さとアイドル性を感じる。

サイモンを除く女性審査員達はそれぞれモータウンの雰囲気たっぷりの装い。
ケリーはピンクのオーガンジーに刺繍とスパンコールの入ったドレスが良く似合っている。
パウリナはラメ感のあるゴールドのドレス。
デミは黒いドレスに髪をアップにしゴールドとホワイトのアイメイク、
シックなイメージで作り上げたはずが普段の可愛らしさが損なわれている。

レイチェル、25歳、ナッシュビルのバーテンダー。
"This Old Heart Of Mine"
カントリーが得意の彼女らしさを曲に添えてアレンジをした。
今回の仕上がりはともかく歌と美貌で将来有望かとみたが、
無難に終わっていてファンをがっつり掴むだけの魅力は充分あっただろうか。

カルロス、高校生がよりによってマーヴィン・ゲイ"What's Going On"
を選曲した。
かつてコットンクラブにファンクブラザーズ(モータウンのバックバンド)
が出演した時にこの曲が生まれたエピソードを聞かせてくれたが、
突然に閃いたマーヴィンの呼び出しに休暇中だったメンバー達が集められ、
一気に作り上げたそうだ。
ベトナム戦争下でアメリカの将来を案じた反戦、平和への賛歌。
この曲は安易に手を付けて欲しくなかった。
マーヴィンは淡々と歌っているが、そこに込められた意味は深い。
難病と戦いながら歌に意欲的なカルロスは応援したいものを持つ少年だけに、
表面的な歌に終わってしまったのは残念だ。
メッセージ性のある曲にまで昇華されていない。

レストレス・ロード、それぞれが田舎町で育ったカントリーボーイ達。
コモドアーズ"Easy"
ライオネル・リーチーの名曲をかなり端折り、サビの部分を先に持ってきている。
これは歌に関係ないから仕方がないが、聴かせどころのギターのソロの部分も消去、
曲のメインとなる旋律のみになっているのは時間の都合もあるかと思うが、
この曲のファンとしては不完全燃焼。
それでもソロのパートの音程を外したもののハーモニーとしては美しい仕上がりに。

エローナ、17歳、大学へと資格試験の勉強を続けながら歌も頑張っている。
フィリピンから移住してきて養ってくれた両親への感謝の念も深い。
シュープリームス"Baby Love"
そつなく歌えていたが、ダイアナ・ロスの長所を抜かれたような印象が否めない。
元気溌剌だが、曲の魅力が削がれてしまった。

ジェフ・グード、37歳のシングルファザー。
ライオネル・リッチー"Say You, Say Me"
ロック専門の彼が曲の持ち味を生かしつつ自分らしさも出し切った。
ピッタリの選曲、声の伸びも良く、音程のブレもない。
ようやく待っていた歌を聴かせてくれた。

アレックス&シエラ、フロリダから生まれた最強のカップルがずっと勝ち抜いてきている。
"Grapevine"「悲しい噂」
モータウンの中でもポップス寄りの新しい曲ではなく、
オーセンティックな曲に挑戦してくれたことが嬉しい。
特にアレックスのソロの部分は曲のエッセンスを捉えていて、
アレックスのこの曲への情熱が伝わってくる。
シエラの愛らしさが曲に優しい味わいを添える。
この二人は観ているだけでも周りを和ませるオーラがある。
ジェフに続いて最高のパーフォーマンスを二人は聴かせた。

カヤ、16歳。
テンプテーションズ"My Girl"
この時代の雰囲気も出しながら、歌い上げる部分を強調し、彼女の実力を見せつけた。
歌の才能が断トツに光る。優勝候補と思わせる。
ジェフ、アレックス&シエラ、カヤと秀逸なパーフォーマンスが続く。

カリート・オリヴェーロ、イリノイ出身の24歳。
アップテンポの曲をバラードにする不安を語る。
シュープリームス"Stop In The Name Of Love"
原曲を基に自分らしさを全面に出してきているが、不思議なことに全く違和感がない。
原曲のファンから聴いても申し分ない出来栄え。

リリー・マクラウド、54歳。
前回にわざとらしい演出をするなとサイモンに言われたため、
ジーンズとタンクトップで歌いたいと希望するが、
ケリーの説得でゴールドのドレスで歌うことに。
スティーヴィー・ワンダー"All Is Fair In Love"
外見は美しく完璧にこの時代そのものを模っている。
オーソドックスな曲を忠実に歌っているが、
欠点がない代わりに斬新さも特筆すべき点もないまま終わってしまった。
同世代として応援したい彼女だけにサプライズがないのが残念。

今回大半の人に言えることだが、ブリッジの部分を排し、
メインになる旋律のみを生かしている。
時間が限られているゆえ仕方がないこととは思うが、
聴いている側としては梯子を途中で外された印象になる。

スイート・サスペンス
"You Keep Me Hanging On"
楽しいパーフォーマンスに仕上がっていたが、なぜかこの日の中で最も未熟に感じた。
それでも審査員達に好評なのは、業界的に売れ筋の魅力を彼女達が備えているのだろうか。

ライオン・ペイジ、フロリダ出身の13歳。
私にとって3本の指に入る名曲、"Ain't No Mountain High Enough"
マーヴィン・ゲイとタミー・テレル、あるいはダイアナ・ロスのヴァージョンがあるが、
ライオンはそのどちらにも寄らず自分の世界を作り上げた。
手の不自由さをものともしない強くて努力家の彼女らしい。
しかしエンディングのアレンジに疑問が残る。

ティム、24歳。
オーディションではマイクが震えて落ちそうになっていた青年が堂々と、
マイケル・ジャクソン"I'll Be There"
マイケルの歌は難しいがティムは原曲の美しさを大切に自分のスタイルを貫く。
この人も応援したいと思うものを持った人。
前回、サイモンに「葬儀屋のスタッフみたいだ。」と言われたことを気にしていたが、
今回は「ダニー・オズモンドみたいにファンとそうでない人が分かれるタイプ。
ジョシュ・グローバンのようなスタイルを目標にしろ。」とあくまでも優しいサイモン。
サイモンのコメントを集中して聞くためにイヤホーンを外すティム。
自分の才能を見せるチャンスを生かし切った。

この翌日、結果発表という予定が、一般投票に不手際があったとのこと、
急遽、一人一曲ずつ新たな曲に挑戦することに番組の内容が変更される。


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