Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

山下朝史出版記念パーティー、金子三勇士ゲストで演奏

2011-07-31 13:43:04 | ピアニスト 金子三勇士
今年の初め、パリの郊外にある山下農園にお年始に伺うことになり、
この時に山下さんから頼まれた日本産のサツマイモ二種、エレファントニンニク、
そして築地市場で用意したお年賀と一緒に私が持っていったもの、
それは昨年秋に発売された金子三勇士君のCD「Miyuji Plays Liszt」だった。
http://www.amazon.co.jp/Miyuji-plays-Liszt-%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88-%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E6%9B%B2%E9%9B%86/dp/B0040PBUVY/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1312090783&sr=8-1

その後、山下さんはパリの契約レストランへと配達する時、
遠くの学校に通うお嬢さんの送り迎えの際に、このCDをずっと聴き込んだそうだ。
真冬のフランスの地方都市の風景と"Miyuji Plays Liszt"はぴったりはまった。

今年の2月、山下さんが来日された際に金子三勇士君の鎌倉でのコンサートにお誘いした。
羽田から夜中に出る飛行機で帰国される当日であったのに、山下さんはいらして下さった。
以前にも一時帰国した友人を三勇士君のコンサートに誘ったことがあったが、
海外に住む人の日本滞在中は公私ともにスケジュールが詰まっていて中々難しい。
しかし山下さんは場所が鎌倉であるに係わらず、私達に同行して下さった。

山下さんが本の執筆中と聞いてはいたが、それがこの度、出版される運びとなった。
「パリで生まれた世界一おいしい日本野菜」山下朝史 主婦と生活社
http://h210133109045.mediagalaxy.ne.jp/books/00004854.html
その出版記念パーティーが昨夜、駒場ルヴェ ソン ヴェール 
http://www.leversonverre-tokyo.com/restaurant_komaba/index.html
で行なわれた。
前日の夜、広島でコンサートがある三勇士君も当日広島から駆け付けてくれて、
お祝いに何曲か演奏することになったと聞いていた。

ルヴェソンヴェール、駒場の東大構内にある。
東大の正門から入るとそこからもうフランスの雰囲気になってきた。
緑に囲まれた一軒家のレストラン。

山下さんは奥様やお嬢さんと一緒に出迎えて下さった。
日焼けしたお顔に白いスーツが良く似合う。
金子三勇士君はご家族と早めにいらして、すでに現場のピアノでのリハーサルを済ませていた。

そこのレストランのビュッフェも美味しく、随所に山下さんがフランスから持参されたカブ、
京人参、茄子、トマト、きゅうりが使われている。
塩釜で蒸し焼きにしたカブは絶品だった。

三勇士君が司会者に促されて前へと呼ばれる。
事前にその日に演奏する曲を聞きかけて「やっぱりサプライズにしたいから言わないで!」
と静止した私。
「既に選んだ曲もあるけれど、今日のこれからの雰囲気と流れに合わせて、
用意してきた曲の中から選曲中です。」とのことだった。

三勇士君が一曲目に選んだ曲はショパン・ポロネーズ「英雄」
「これはショパンがナポレオンをイメージした曲と伝えられています。
それなら僕は農業の英雄である山下さんに捧げます。」

二曲目はショパン・夜想曲第2番。
「さきほど山下さんの芸術的とも言える素晴らしいカブをいただきました。
そしてイメージした曲がこれです。
夜も更けて来ましたことですし。」

最後の曲は山下さんのお嬢さんのリクエストでリスト・ハンガリー狂詩曲第2番。



先日、オペラシティーで金子三勇士君の演奏を聴いてからまだ一週間。
コンサートとは全く違ったパーティーに集まった人達の前でのぐっとアットホームな演奏。
最初にショパンで惹きつけられ、リストでは周りも息を飲む演奏を聴かせた。
最前列で見ていたが、ピアノに踊る指、また演奏のパーフォーマンスが更にドラマチックに感じられる。
サロンコンサートで三勇士君の臨場感ある演奏を堪能した。

最後は山下さんのお嬢さんから花束贈呈があり、三勇士君の頬にキス。
CDを聴きながら「ピアノの上手なお兄さんに会いたい」と言っていた彼女の念願が叶った。
山下さんも「7/23のコンサートに間に合わなかったので、どうしても聴きたくて、
今日、呼んじゃった。」(笑)

観客も気持ちを一つにしてじっくりと演奏を聴いて下さっているのが良くわかる。
こういう空気は演奏者にも伝わる。
三勇士君も広島の後で疲れも出ているはずだが、それを感じさせない熱い演奏を聴かせてくれた。

美味しい料理と美しいピアノ演奏で室内の雰囲気はぐっと華やぐ。
山下さんのご本にサインを頂く列の隣に三勇士君のCDへサインをお願いする方達が集まる。
フランスから帰国していてこの会に出席した方も多く、
最後は"Au revoir!" "A bientot!"と挨拶が飛び交った。

今日はじっくり山下さんのご本を読ませて頂きます。
三勇士君も最近はファンも増えて有名人。
なかなかツーショットの機会もなくなったので、この日は記念に一枚一緒に撮らせて頂きました。


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2 コメント

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農家 (山下朝史)
2011-08-07 23:16:10
出版記念パーティにお運び頂きありがとうございました。
三勇士くんのピアノは、花を添えてくれたという以上に、会に格調を付けてくれました。
三勇士くんの登場を一部で予告していたので、身内はもとより友人も私よりも彼目当てで足を運んだ者の方が多かったのでは?というのが私の実感です。
芸術家としては早熟で既に自分の世界観を確立していますが、社会人になってからはまだ日が浅いので、コアになるサポーターが増えて来て欲しいと願っています。
この会でも殆どの人が初めて彼の生演奏を聴き、感動していたはずです。
ポロネーズの始まりでは会場やピアノの状態があまり良くなく、ハレーションを起こしたような不快な響きだったのが、演奏が進むに連れ、空気が波動が整って来て「楽器が鳴り始めました。」
ハンガリア狂詩曲の頃になると圧倒的に空気を支配していました。
素晴らしい才能です。

次回日本に一時帰国する際にまた彼の演奏を聴きに行きたいので誘ってくださいね。
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楽しかったです! (AK)
2011-08-08 08:30:01
Monsieur Yamashita!コメントありがとうございます!
いらしていた方達の山下さんを祝福する雰囲気、三勇士君を暖かく迎えて下さるお気持ちが溢れていてとても楽しいパーティーでした。
三勇士君はピアノの演奏において、テクニックのみではなく、楽器を、観客を味方につけるという才能にも長けているといつも思います。

そちらは涼しそうで羨ましい!
次回は真冬ではなく、野菜食べ放題の気候の良い時期にも伺ってみたいです。
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