今回のテーマは二つ。
一つはバート・バカラック、もう一つは自分の曲だったらと思う曲。
バート・バカラック、好きな曲や思い入れの深い曲がたくさんある。
かつてシーズン5のファイナルではトップ12達のバート・バカラックの曲のメドレー、
そこにバカラック本人ばかりかゲストでディオンヌ・ワーウィックも登場した。
トップ12達に交じってグランドピアノを前に演奏するバカラック、
キャサリン・マカフィーが自分の曲を歌う姿に満足そうに微笑みを返す。
"What A Friends Are For"を口ずさみながら出てきたディオンヌは、
歌わずとも舞台にいるだけで圧倒的な存在感があった。
"Say A Little Prayer"を全員が歌う中でトップ12のマンディーサが歌詞を忘れて、
ハミングでごまかす姿にハラハラさせられたことなど懐かしく思い出す。
今回のシーズン12でも期待に違わずほぼ全員がそれぞれバカラックの曲を自分流に、
今風にアレンジし聴かせてくれた。
バート・バカラックの曲は多くの映画の中で使われているので、
名前に馴染みがない人でも曲を聴けば案外知っていたことに気付くはずだ。
シーズン7でトップ5に至るまでの男女比を合わせるためにマイケル・ジョンが脱落し、
非難が集中して以来、男女の比率は関係なくなった。
そして今回は女性5人に対し男性が一人だけという状況に至っている。
アンジー、"Anyone Who Had A Heart"
アンジーには華がある。スター性を感じる。
苦も無く歌いこなしていたが、キースから「もっと情感を込めて欲しい。」
キースばかりかニッキーやランディーも同じ意見だった。
マライアから滑舌が良過ぎる、歌詞をきちんと歌うことに捉われ過ぎていると指摘される。
アンバー、"Say A Little Prayer"
ディオンヌ・ウォーウィックの名曲。
映画「ベスト・フレンズ・ウェディング」にはバカラックの曲が何曲か使われていたが、
全員が会食するシーンでジュリア・ロバーツの友人役のルパート・エヴェットが
この曲を歌い始め、最後はレストランに居合わせたお客達の合唱になるシーンもハイライトだった。
アンバーは10代の若さ溢れるアレンジを効かせて歌ったが、
これだけのテクニック満載にして歌いこなし、しかも原曲の持ち味も保っている。
アンバー、恐るべし。
私の大好きな曲を思った通り、いやそれ以上にして期待に応えてくれた。
ラザロ、"Close To You"
カーペンターズがヒットさせた曲、「あなたが近くに来ると素敵なことが起こる、
それはあなたが特別な人、あなたが生まれた日には天使が集まり、星が瞬いた」
私にとって特別なこの美しい曲をラザロはメチャクチャにしてしまった。
最初から音を外し、それはずっとずれたままで曲が転調したところから更に酷くなった。
クリー、"What A World Needs Now Is Love"
アカペラに始まり、徐々に伴奏がついてくる。
静かに歌いながらも、心の奥に秘めた深いものを感じさせる。
ジャネル、"I'll Never Fall In Love Again"
髪型がストレートになり、メイクも変わった。
原曲の雰囲気を良く捉えながら伸び伸びと自分らしく歌えていた。
キャンディス、"Don't Make Me Over"
全く迷いも疑いもなく歌うキャンディスの姿は自信に満ちていて美しいばかりだ。
ここのところ、不調だったキャンディス、一気に優勝候補へと返り咲いた。
2ラウンド目、自分の曲だったらと思う曲。
アンジー、ケイリー・ジョーブ"Love Came Down"
知らない曲だっただけにまさしくアンジーのために作られた曲を聴かされているようだ。
初めてアンジーが自作の曲を披露した時のこと、
「今年のアメリカンアイドルの優勝は女性よ。」と宣言したことを思い出す。
あの時のアンジーがここまで来ると誰が予想しただろう。
アンバー、ビヨンセ"Love On Top"
アンバーをステージ後方からとらえた映像に審査員席で踊っているニッキーとキースが映る。
こんな風にバックアップしてくれたらアンバーも嬉しいに違いない。
アンバーの魅力がたっぷり表現された楽しいパーフォーマンスだったが、
アップテンポな曲、ダンスの振り付けのレッスンまで受けて臨んだことで、
返って盛りだくさんになり、マイクが離れ過ぎて声が拾えない瞬間がある。
先ほどのバカラックの曲の方が、歌自体としては内容が充実していたように思えた。
ラザロ、(といつも表記されているが「ラズロ」で良いのでは?)"Angel"
大きな間違いもなかったが心打つパーフォーマンスにもならなかった。
審査員達はラザロに対してコメントしようもなく困っている様子だし、
ニッキーに至ってはコメントを2回ともさりげなく拒否した。
別の番組だが「アメリカンダンスアイドル」でパートナーの人気から、
トップ10に選ばれたもののバッシングに耐えかねて健康上の理由を盾に
リタイアーした女性のダンサーがいた。
ラザロもこれほどまでの審査員からの不評、
メンターのジミーからのここ数回続く脱落者としての予想を受けて、
意気消沈しているかと思いきや、全くひるむ様子はない。
クリー、クリス・クリストファーソン"Help Me Make It Through The Night"
マルティナ・マクブライトのヴァージョンで。
この曲を私は知らなかったが、クリーは大好きな曲を歌っているはずなのに、
先ほどのバカラックの曲の方が良かったように思う。
初めての曲を聴いてもアンジーには共感できたのと対照的だ。
ジャネル、ガース・ブルックス"The Dance"
今までの可愛いイメージからいつの間にか、
ミシェル・ファイファーの若い頃を思わせる大人の綺麗な女性に変貌している。
キャンディス、ザ・キュアー"LoveSong"
第一声からぐいぐい引き込まれる。
目を閉じてうっとり聴きたいが同時にキャンディスの歌う姿もしっかり見届けたい。
サイモンが良く言っていた"Believability"、曲の「真実味」が完璧に表現されている。
歌の世界が観客の目の前で説得力を持ちながら繰り広げられていく。
声援、拍手が鳴りやまない。
キャンディスも感極まっている。
結果発表
トップ6、全員でバート・バカラックの曲のメドレー。
ジャネルの透き通る声に始まり、アンジー、クリーのソロ、
キャンディスとアンバーのデュエット、最後は全員で"What A Friends Are For"
それぞれの良さが出ていたと思う。
3つのグループに分けられる。
クリーとキャンディス、ラザロとアンバー、アンジーとジャネル。
ボトムは真ん中の組。
アンバーがボトムに入ってしまった。
この時「もしアンバーがワーストになってしまったら?」と慌てたが、
もしそうなったとしても審査員がアンバーを救うだろう、
それならラザロの歌よりもアンバーを聴きたかった、
いやそれでもアンバーがワーストになってしまったら不本意だ、
などといろいろな思いが交差する。
ワーストに選ばれたのはラザロ。
審査員の脱落者を救う権利、ワイルドカードの適用はなかった。
かつてシーズン7でジェイソン・カステロがトップ3に入れなかった時に、
「来週は一人3曲でしょう?僕には無理だよ。」と納得した様子をしていた。
ラザロもここまで来て、時として辛そうに見えることもあり、
脱落にホッとしているかと思えば、まだまだやる気十分だったようだ。
一つはバート・バカラック、もう一つは自分の曲だったらと思う曲。
バート・バカラック、好きな曲や思い入れの深い曲がたくさんある。
かつてシーズン5のファイナルではトップ12達のバート・バカラックの曲のメドレー、
そこにバカラック本人ばかりかゲストでディオンヌ・ワーウィックも登場した。
トップ12達に交じってグランドピアノを前に演奏するバカラック、
キャサリン・マカフィーが自分の曲を歌う姿に満足そうに微笑みを返す。
"What A Friends Are For"を口ずさみながら出てきたディオンヌは、
歌わずとも舞台にいるだけで圧倒的な存在感があった。
"Say A Little Prayer"を全員が歌う中でトップ12のマンディーサが歌詞を忘れて、
ハミングでごまかす姿にハラハラさせられたことなど懐かしく思い出す。
今回のシーズン12でも期待に違わずほぼ全員がそれぞれバカラックの曲を自分流に、
今風にアレンジし聴かせてくれた。
バート・バカラックの曲は多くの映画の中で使われているので、
名前に馴染みがない人でも曲を聴けば案外知っていたことに気付くはずだ。
シーズン7でトップ5に至るまでの男女比を合わせるためにマイケル・ジョンが脱落し、
非難が集中して以来、男女の比率は関係なくなった。
そして今回は女性5人に対し男性が一人だけという状況に至っている。
アンジー、"Anyone Who Had A Heart"
アンジーには華がある。スター性を感じる。
苦も無く歌いこなしていたが、キースから「もっと情感を込めて欲しい。」
キースばかりかニッキーやランディーも同じ意見だった。
マライアから滑舌が良過ぎる、歌詞をきちんと歌うことに捉われ過ぎていると指摘される。
アンバー、"Say A Little Prayer"
ディオンヌ・ウォーウィックの名曲。
映画「ベスト・フレンズ・ウェディング」にはバカラックの曲が何曲か使われていたが、
全員が会食するシーンでジュリア・ロバーツの友人役のルパート・エヴェットが
この曲を歌い始め、最後はレストランに居合わせたお客達の合唱になるシーンもハイライトだった。
アンバーは10代の若さ溢れるアレンジを効かせて歌ったが、
これだけのテクニック満載にして歌いこなし、しかも原曲の持ち味も保っている。
アンバー、恐るべし。
私の大好きな曲を思った通り、いやそれ以上にして期待に応えてくれた。
ラザロ、"Close To You"
カーペンターズがヒットさせた曲、「あなたが近くに来ると素敵なことが起こる、
それはあなたが特別な人、あなたが生まれた日には天使が集まり、星が瞬いた」
私にとって特別なこの美しい曲をラザロはメチャクチャにしてしまった。
最初から音を外し、それはずっとずれたままで曲が転調したところから更に酷くなった。
クリー、"What A World Needs Now Is Love"
アカペラに始まり、徐々に伴奏がついてくる。
静かに歌いながらも、心の奥に秘めた深いものを感じさせる。
ジャネル、"I'll Never Fall In Love Again"
髪型がストレートになり、メイクも変わった。
原曲の雰囲気を良く捉えながら伸び伸びと自分らしく歌えていた。
キャンディス、"Don't Make Me Over"
全く迷いも疑いもなく歌うキャンディスの姿は自信に満ちていて美しいばかりだ。
ここのところ、不調だったキャンディス、一気に優勝候補へと返り咲いた。
2ラウンド目、自分の曲だったらと思う曲。
アンジー、ケイリー・ジョーブ"Love Came Down"
知らない曲だっただけにまさしくアンジーのために作られた曲を聴かされているようだ。
初めてアンジーが自作の曲を披露した時のこと、
「今年のアメリカンアイドルの優勝は女性よ。」と宣言したことを思い出す。
あの時のアンジーがここまで来ると誰が予想しただろう。
アンバー、ビヨンセ"Love On Top"
アンバーをステージ後方からとらえた映像に審査員席で踊っているニッキーとキースが映る。
こんな風にバックアップしてくれたらアンバーも嬉しいに違いない。
アンバーの魅力がたっぷり表現された楽しいパーフォーマンスだったが、
アップテンポな曲、ダンスの振り付けのレッスンまで受けて臨んだことで、
返って盛りだくさんになり、マイクが離れ過ぎて声が拾えない瞬間がある。
先ほどのバカラックの曲の方が、歌自体としては内容が充実していたように思えた。
ラザロ、(といつも表記されているが「ラズロ」で良いのでは?)"Angel"
大きな間違いもなかったが心打つパーフォーマンスにもならなかった。
審査員達はラザロに対してコメントしようもなく困っている様子だし、
ニッキーに至ってはコメントを2回ともさりげなく拒否した。
別の番組だが「アメリカンダンスアイドル」でパートナーの人気から、
トップ10に選ばれたもののバッシングに耐えかねて健康上の理由を盾に
リタイアーした女性のダンサーがいた。
ラザロもこれほどまでの審査員からの不評、
メンターのジミーからのここ数回続く脱落者としての予想を受けて、
意気消沈しているかと思いきや、全くひるむ様子はない。
クリー、クリス・クリストファーソン"Help Me Make It Through The Night"
マルティナ・マクブライトのヴァージョンで。
この曲を私は知らなかったが、クリーは大好きな曲を歌っているはずなのに、
先ほどのバカラックの曲の方が良かったように思う。
初めての曲を聴いてもアンジーには共感できたのと対照的だ。
ジャネル、ガース・ブルックス"The Dance"
今までの可愛いイメージからいつの間にか、
ミシェル・ファイファーの若い頃を思わせる大人の綺麗な女性に変貌している。
キャンディス、ザ・キュアー"LoveSong"
第一声からぐいぐい引き込まれる。
目を閉じてうっとり聴きたいが同時にキャンディスの歌う姿もしっかり見届けたい。
サイモンが良く言っていた"Believability"、曲の「真実味」が完璧に表現されている。
歌の世界が観客の目の前で説得力を持ちながら繰り広げられていく。
声援、拍手が鳴りやまない。
キャンディスも感極まっている。
結果発表
トップ6、全員でバート・バカラックの曲のメドレー。
ジャネルの透き通る声に始まり、アンジー、クリーのソロ、
キャンディスとアンバーのデュエット、最後は全員で"What A Friends Are For"
それぞれの良さが出ていたと思う。
3つのグループに分けられる。
クリーとキャンディス、ラザロとアンバー、アンジーとジャネル。
ボトムは真ん中の組。
アンバーがボトムに入ってしまった。
この時「もしアンバーがワーストになってしまったら?」と慌てたが、
もしそうなったとしても審査員がアンバーを救うだろう、
それならラザロの歌よりもアンバーを聴きたかった、
いやそれでもアンバーがワーストになってしまったら不本意だ、
などといろいろな思いが交差する。
ワーストに選ばれたのはラザロ。
審査員の脱落者を救う権利、ワイルドカードの適用はなかった。
かつてシーズン7でジェイソン・カステロがトップ3に入れなかった時に、
「来週は一人3曲でしょう?僕には無理だよ。」と納得した様子をしていた。
ラザロもここまで来て、時として辛そうに見えることもあり、
脱落にホッとしているかと思えば、まだまだやる気十分だったようだ。