Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

二つのWe Are the World

2010-02-17 09:25:41 | Weblog
25年前の"We Are The World"
その頃はまだミュージックビデオ自体も目新しい。
そしてR&B、カントリー、ポップスのメジャーなアーティストが集合して一つの目的のために歌うなど、
夢のような映像だった。
一人一人の顔と声を確かめながら夢中になって観た。
様々なタイプの声や歌い方、それぞれの持ち味や個性に魅力が一杯だった。

そして、最近になってもこの映像を懐かしく観ながら、みんな若かったとか、今の方がいいとか、
あるいは、ソロをその時、取っている人とバックで歌うのみの人、
当時の製作サイドとの力関係のことなどを思い返した。
いろいろな意味で25年経っても色褪せない映像だ。

We Are the World - Lionel Richie, Tina Turner, Michael Jackson


一方、こちらのハイチ地震へのチャリテーとして作られた新しいバージョン。
前コメをするジェイミー・フォックス、そしてワイクリフの存在がハイライトになる。
メンバーが若手中心に移ったかと思ったら、トニー・ベネットが加わっている。
アメリカンアイドルのランディー・ジャクソンもバックにいる。
マイケルジャクソンは過去の映像にジャネットが被る。
現地の様子も交え、より手の込んだ仕上がりになっている。
それに対して旧バージョンは手作りで慌てて作った感じが、すぐにでも寄付をという緊急感がある。
25年前の映像では歌詞カードを持っている人が多いのに対して、
こちらはほとんどが暗譜している。
もう名曲として定着していて、事前に歌詞を知っている人が多かったからか。
それとも準備する時間がたっぷりあったのだろうか。
これだけ多人種が参加しているのに、25年前も今も一人もオリエンタルがいない。
ソロは無理でも日本の歌手、バックで入り込めるくらいの実力と人脈がある人、
一人ぐらい居て欲しかった。

We Are The World 25 For Haiti - Official Video


大切なのは、もちろん、ハイチの犠牲者に対して、思いを向け、寄付を募るのがこの映像の趣旨だと思う。
しかし、25年経っても私たちが旧バージョンを観ながら、忘れ難い映像だと思うように、
新しい"We Are The World"
25年後にやはり懐かしい思いで、今の若者たちが観る日が来るだろうか。