行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

福島第一原発事故の中間的総括その3

2011-04-24 04:02:29 | Weblog
今回の事故では外部電源の喪失が危機を招いたことを実感した。それによって緊急冷却装置(ECCS)が働かず、炉心溶融という事態を招き、燃料を包むジルコニウムが反応し1号機3/12、3号機3/14に水素爆発が起きた。放射性物質は風によってかなりの範囲に運ばれ、降雨を経由して東京の飲料水まで赤ん坊が飲めない事態にもなった。この時点でレベル7に近いことを発表すべきであった。

その後、4月11日の余震で東北地方は停電状態となり、女川原発まで大部分の外部電源が喪失した。ヂーゼル発電機が働いたが、肝を冷やすことが起きた。

電気が無くては原発は電気を生み出せないことは判りきったことだが現実にそうした事態が起きるとは考えてなかったのではないだろうか。非常用発電機のヂーゼル発電機が福島のように全滅したら外部電源が回復するまで電源車の手配をしなければならないが、その準備がなされてなかった。

原発自体は耐震でも今回のように強い余震で広範囲に渡る大停電が起きることを想定し、万全の準備を早急にしておくべきだろう。これは福島第一原発に限ったことではない。
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