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行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

ブラックアウト、危機一髪

2022-03-28 21:44:10 | 政治

3月16日の東北地方の地震で6基の火力発電所がストップ、22日、春とは思えない寒さが加わり、東京は突如電力危機となった。ブラックアウトになると、交通機関はストップ、信号も消える。病院では医療用機器が使えなくなり、患者によっては命に関わる。

政府は急遽、テレビで節電を東電や経済産業省大臣が要請し、国民はエアコンの温度を20度に下げたり、普段やったことの無いテレビの明るさを下げたりした。デパートでは急遽営業時間を前倒しにしたり、エレベーターの稼働を抑えた。夜の8時がピークということでドタバタした。

あまりメディアでは報道されてないことが明らかになるにつれ、「ブラックアウト、危機一髪」だったことが判って来た。本来なら、関西方面から送電してもらえば良いのだが、送電網装備がかけ声のように整備されて無く、電力7社からの送電量は計234万kWにすぎず、需要を供給で割った数値が午前10時台に101%、午後2時には107%になり危機をむかえた。それでもブラックアウトにならなかった。政府の説明だと非常用蓄電施設として揚水発電所があり、フル稼働させたからだと言っている。この施設群馬にある玉原ダムで、周囲はぶな林に囲まれた観光地となっている。

しかしこの揚水発電、出力120万kWで、これだけで乗り切れたとは思えない。日本製鉄の2箇所の自家発電所から、一般的な火力発電所数基分に相当する電力を供給され、JFEスティール、住友化学、ENEOSも自家発電をフル稼働して供給した。

22日の東京地方、天気は雪、太陽光発電は役に立たなかったが、関西や九州では晴れていたところもあった。九州では太陽光発電の出力制限さえしている。しかし送電ができなければ役立たずだ。これを機に送電網の早急な整備が求められる。EUでは国どうしの電力融通が可能な送電網ができている。


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