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行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

彦根城の「地震の間」

2016-05-16 21:57:03 | Weblog
彦根城を訪れ、国宝の天守閣に登り琵琶湖を眺めて井伊直弼の運命に思いを浮かべていた。16男に生まれながら何故城主になれ、 幕府の大老にまで昇りつめたのか?
傑出した才とそれを生かす教育があったのだろう。
井伊家知識の伝統を感じたのは、井伊直弼が生まれた欅御殿(と言っても質素な造り)に、地震が起きた時に逃げ込む「地震の間」が隣接されていることだ。その耐震構造は基礎に岩を組み込み、屋根は軽いこけら葺き、柱は土台に組み込まず、床下部分は大材を用いて重心を低く、壁土は最小限に抑える。といったものだ。当に当時の免震棟で江戸時代にはこういった地震の間があちこちにあったとのことだが、今ではほとんど忘れ去られてしまったようだ。
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