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行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

今月のワイン ランブルスコ

2020-03-01 18:33:21 | ワイン

先月、イタリアのモデナを訪問した時、飲んだワインが名産品ランブルスコ、エミリオロマーニャ州は平野で、モデナ周辺は見渡すかぎりワイン畑、このワインは微発泡性で、爽やかで口の中がサッパリする。出されたラザニアに良く合った。一杯3ユーロ、ボトルでも7ユーロと水と同じ値段だ。年金生活者のワインに認定、しかし生産者はメディチ・エルメーテ、おそれ多くも名門メディチ家のワイナリーだ。

かつてイタリアでは安ワインとして扱われていたランブルスコ、イメージを払拭したのが「メディチ・エルメーテ」だ。フラッグ・シップのコンチェルトが、2008年ヴィンテージにガンベロ・ロッソ誌で最高評価、トレ・ビッキエーリを獲得以降、11年連続(2019年現在)でトレ・ビッキエ―リを獲得し続けている。

メディチ家は多くのファミリーを持ち、イタリア各地で根を張っている。ロワールの古城シュノンソーでメンディス・メディチがフィレンツェから嫁ぎ、仏王アンリ2世王妃としてフランスに料理(フランス料理の原型)を伝えた話は聞いた。同じフィレンツェのメディチ家の流れを汲むメディチ家の末裔アルベルト・メディチがワイナリーに心血を注ぎ、ランブルスコの名声を成したとは初耳だった。
日本ではコンチェルトDOCを1500円で買え、普段のみなら1000円前後のものもある。

 

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トスカーナ・キャンティの古いワイナリー訪問

2020-02-28 22:33:56 | ワイン

2月中旬、フィレンツェ南20kmにあるキャンティ・クラシコのワイナリー「カステッロ・ディ・ヴェラッツァーノ」を訪ねた。このワイナリーはアメリカ東海岸及びニューヨーク湾を発見した冒険家、ジョヴァンニ・ダ・ヴェラザーノの名を冠した。

崖を利用してシャトーは築かれている

キャンティの中でも限定された上質のブドウ畑のみがキャンティ・クラシコを名乗れる。ここは更に有機栽培で、収穫は手摘みで行われてる。

試飲したのはロゼ、2016年クラシコ、2015年クラシコリゼルバ、ロゼは甘くデザートワイン、クラシコはサンジョベーゼ95%、カナイオロ・ネッロ5%で渋みと深味が調和し、素晴らしい出来で、キャンティ・クラシコの凄さを感じた。しかもお土産に真ん中のクラシコ2016年を持たせてくれた。世界各国のワイナリーを訪ねたが、お土産に1本貰ったのは初めてだ。

ロゼは甘さを増やすため、収穫したら日陰干しをしてから絞る。季節が違うのでパネルの展示写真

一面ブドウ畑とオリーブ畑で、ここではオリーブオイルとヴァルサミコ酢も生産している

注、キャンティとキャンティ・クラシコの違いは畑が違うだけでなく、キャンティはサンジョベーゼ70%以上と白ブドウも可、クラシコはサンジョベーゼ80%以上で黒ブドウだけでのマリアージュが決められている。

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お正月のワイン

2020-01-03 18:14:48 | ワイン

 元旦はロワールのスパークリングワインで乾杯、その後は高級ワイン、メドックそして今回のハイライトはボルドーの東南カオールにあるデンマーク王室が所有するシャトー ケーのマルベック2014で、いずれも戴き物だ。

マルベックというとアルゼンチンワインの専売と思っていたが、マルベックは元来ボルドーのもの、タンニンが強いがこの王家のワインは優雅でなめらかだ。デンマーク王室はこのシャトーワイナリーで夏を過ごすという。

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今月のワイン アマローネ

2019-12-24 23:20:49 | ワイン

クリスマスイブはちょっと贅沢にイタリアの高級ワインアマローネ

ヴェネト州のヴェローナ地区で限られた生産者がごく少量生産し、かつては王侯貴族しか口にできなかったと言われるほど贅沢に造られた稀少なワイン、との触れ込みだが確かに濃厚で旨さが凝縮している。完熟したブドウを3~4ヵ月陰干ししエキスを凝縮させ、40~45%ほど水分を取り除き、糖度が上がったブドウを発酵させ、最低2年以上の樽熟成と6ヵ月以上の瓶内熟成を経てリリースされるから稀少ワインというわけだ。一年に一回ぐらいは年金生活者も味わいたい。

グーグルアレクサにXmas音楽をというと、騒がしい訳のわからないものをかける。Xmasクラッシックというと、ようやくホワイトクリスマスが流れる。時代は変わったのか、しかしアマローネの味は変わらない。

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日仏友好の象徴 ボジョレヌーボー

2019-11-22 20:54:18 | ワイン
昨日のボジョレ解禁日、ランチ会でホテルのソムリエからボジョレヌーボーの解説があった。世界でフランス以外でこうしたボジョレヌーボーを飲んで祝うというのは日本だけだ。日本人の新酒好きが背景にあるが、フランスへの好感が業界のプロモーション(日付変更線で日本が一番先に飲める)に乗って、今や日仏文化交流の象徴でもある。もちろん日本人の印象派好みとかフランス人の日本食好みなど他にもあるが、両国民の好感度は年々増している。
 
ホテル昭和館の今井ソムリエの解説と質疑応答の概略
ボジョレヌーボー、正確にはボージョレヌーボーはワインの中で特異な存在だ。先ずガメイという花が咲くのも早い早熟の品種のみ使用する。発酵も葡萄を圧縮することなく、そのままタンクに入れ自重で絞るというやり方で、そのため、葡萄のフルーティで新鮮な味が特徴となる。かつて国王がガメイの栽培を禁止したが早熟の特性を活かして復活した。そうしたワインなので、今年中に飲んでほしい。
ボジョレヌ-ボーは赤とロゼだけで、白はとなりのマコネでヌーボーを生産している。ボジョレにはボジョレヴィラージュヌーボーもあるが、ボジョレの北側に位置する38の村から生産されるワイン。ボジョレヌーボーより値段が少し高く、小売り2200円台。
ボジョレの高級ワインはクリュ ボジョレとして次の10の村で産出している。サンタムール、シェナス、ジュリエナ、シリーブル、ブルイィ、コート・ド・ブルイィ、フルーリー、ムーラナヴァン、モルゴン、レニエ
 
今年のボジョレヌーボー、天候が悪く3割減少と聞いたが、我が家で飲んだボジョレヴィラージュは例年通りフレッシュですがすがしい気分になる新酒だ。
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今月のワイン ボルドー

2019-11-11 23:06:12 | ワイン

年金生活者にとって高値の花のボルドーが2月のEPA発行により、安くなり、700円台で店頭に並びだした。以前紹介したヨーカドーのプライベイトブランドのボルドーワイン(メゾンドゥアール)より、安値になっており、セブン・ヨーカドーは対策を考えなくてはならないだろう。
輸入ワインの動向は下図のごとく、近年はチリワインがかつてのフランスを抜いてトップの座を確保してきた。

2018年輸入ワインの構成比は、輸入量1位のチリワインが約3割を占め、2位のフランス(25%)、3位イタリア(18.7%)、4位スペイン(11%)などを含めた欧州産ワイントータルでは約6割を占めていた。

ところが2月EPA以来フランスが巻き返しを図ってきて、2月から7月の半年間で、EUからのワインの輸入量が前年同期に比べ28%増えた。財務省が発表した品目別の貿易統計で判明した。半年間のワインの輸入量は8425万リットルだった。最も多かったのはフランス産で、全体の4割を占めた。

ボルドーの攻勢が店頭に現れたわけだ。1000円以下なら年金生活者のワイン認定だ。例えばこのワイン(セニョール ドゥ ラ トゥール)業務スーパーでは700円台で買える。金賞を五つも取っているだけあって、メルローとカベルネソービニヨンからなるできばえは素晴らしい。

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今月のワイン、大阪エアポートワイナリー

2019-10-23 14:32:00 | ワイン
関西の友人とのゴルフで、大阪伊丹空港へ、リニューアルなつた空港、ゆったりした空間の中、ソファタイプの椅子があちこちにあり、羽田より居心地は良い。

その中に小さな小さな大阪エアポートワイナリーがある。ここでランチとなったが、一杯だけ試してみた。
何処のぶどう🍇で作ってるのと聞いたら、長野、オーストラリアとのこと、生産量が少ないので、東京深川ワイナリーのものや、フランスからの輸入ワインも販売している。
以下のように白が多く、赤はコンコードとシラーだけで、新酒をすでに出していた。



せっかくなので、ボロネーゼのパスタに合わせ、ここのコンコードを試した。出来立てのせいか良く言えばぶどうのみずみずしい味たがジュースを飲んでる感じだ。グラスで700円、瓶で2800円コスパはもう一つ、空港でのワイナリー故の特殊料金だ。


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今月のワイン フレスケッロとベリンジャーカベルネ

2019-09-29 22:17:32 | ワイン

今月のワインは年金生活者のワインとしてはベストのイタリア白ワイン、フレスケッロと、お祝い事にちょっとはずんでベリンジャーのカベルネソービニヨンを紹介。フレスケッロは近所の業務スーパーでは400円、ベリンジャーはイトーヨーカドーで1000円チョット、この2本には感動すら覚えた。

フレスケッロはイタリアで最も売れてるテーブルワインで、葡萄種はガルガネーガとあまり馴染みのない葡萄だが、大量に栽培されている処に安さの秘密がある。味はやや辛口ですっきりしている。カレーライスから寿司までこの旨さと安さに感動。ベネトのDOCワインソアーベもおなじガルガネーガだから高いお金を払う必要はなくなった。

ベリンジャーは同じ棚にセブンブランドベリンジャーメルローが1000円以下で並んでいる。このカベルネはしょっちゅう飲んでいるカベルネとは一口飲んだだけで、違いがわかる。ベリーのようなとかイチジクのようなとか表現されるが、そんな表現では表せないテイストで、さすがはナパバレーの雄ベリンジャーだ。日米貿易交渉の結果で更に安くなり1000円以下になれば年金生活者のワインとして認定。

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夏はスパークリングワインが似合う

2019-08-24 22:11:10 | ワイン
通販の売り込みの文句が「夏こそスパークリングワイン」プールサイドで飲んでいる。シュワシュワがいかにも涼しげだ。実際はアルコールを飲むと熱くなるのだが、たしかにスパークリングワインは夏に似合う。
私は冷房の効いた部屋でランチの時に飲んで、その後うつらうつらすることが多い。
 
以前に、ブログでカバのグランリベンザ・BRUTを推薦した。NYタイムスでシャンペンと見分けが付かなかったというニュースを読んで以来飲んでいる。ところが、最近関税が無くなってからフランスワインが攻勢をかけてきて500円~700円台までのスパークリングワインが店頭に並びだした。それどころかイタリア、チリ、オーストラリア、カリフォルニアからのスパークリングワインで満載に近い。
 
その中から700円台のベルモン ブラン・ド・ブラン ブリュット・プレステージを選んだ。フランスといえばシャンパンだが、他地域も力を入れている。このベルモン、BRUTにしてはそれほど辛口で無く、iren (アイレン), Ugni Blanc (ユニ・ブラン)という品種を使っているせいか程良く、すっきりしている。寿司に合う。産地はロワール川渓谷のソミュール、この地方はかつて古城巡りのついでに寄った小さなワイナリー(といっても500年の歴史がある)でもスパークリングワインをシャンパン製法で生産していた。値段はシャンパンよりはるかに安い。ついに日本にも入ってきて、しかもヨーカドーで買えるとは!!自由貿易のありがたさだ。富豪のトランプには理解できないだろう。
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今月のワイン 再登場

2019-08-06 18:27:20 | ワイン
 
今月のワイン シャトーヌフ・デュ・パフの弟分
かつて我が家の家のみワインだったシャトーヌフ・デュ・パフは今や高値の花、同じボークリューズ地域で生産されてるレオン・パルディカル レ コリンというIGPワインを見つけた。業務スーパ......
 

赤はハウスワインとしての地位をこの1年間守り続けている。コスパベストのレ コリンだ。安いワインだが、知人にプレゼントしても恥ずかしくない。どうだったと聞くと100%素晴らしいワインだったと言って貰える。近くのショッピングセンター内ジュピターでも売っているが値段はちょっと高いが1000円以内で買える。継続して買えることを願うだけだ。

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