桃の節句はなんとなくほっこりとする。孫のひな人形を買いに行ったことを思い出すからか、我が家は男の子ばかりで5月人形しか関心がなかったせいか?伊豆へ行った時、つるし雛を見てひな人形にはいろいろな種類があることに気がついた。塩山の駅前の旧家では、江戸時代からの豪華なおひな様を拝見した。
昭島のフォレスト・イン昭和館のロビーでは毎年豪華な段飾りが設えるが今年は写真のようにちょっと変わった展示となっていた。そこでの説明でひな人形の原型は紙人形だったことを知った。始まりは平安時代、川へ紙で作った人形を流す「流し雛」があり、雛人形は女の子の健やかな成長を願う「厄よけ」の「守り雛」として飾られる様になった。貴族達は「曲水の宴」で、3月3日に紙の人形を祓の道具として、人形を肌身に摺りつけ、息を吹きかけて水辺に流した。次第に布の衣装を着せるようになったようだ。
お内裏様と曲水の宴、水の流れはお米で表現
現代の段飾りは江戸時代、徳川家康の孫で、後水尾天皇に入内した徳川和子(まさこ)(東福門院)が愛娘のために始めたようだ。それ以来徳川家では、女の子が生まれる度に豪華な雛段が贈られ、それが庶民に拡がった。
平安時代を偲び我が家で作った紙製雛
報道によると厚労省幹部は19日午前の野党会合で「一般労働者と裁量制を異なる手法で調査し、比較したのは不適切だった。おわび申し上げる」と陳謝した。問題となっているのは厚労省の「2013年度労働時間等総合実態調査」。政府が今国会に提出する「働き方改革関連法案」に、裁量労働制の拡大を盛り込む効果の根拠データとして使っている。一般労働者にのみ「1カ月で最も長く働いた日の残業時間」を尋ねたうえで、法定労働時間の8時間を足していた。このため、当然裁量労働者より一般労働者の方が長時間働いているとの回答が集まりやすくなった。
この比較に乗って、安倍晋三首相は1月の衆院予算委で同調査を取り上げ「裁量労働制で働く人の労働時間は、一般労働者よりも短いというデータもある」と述べ、この後、調査に不備が見つかり答弁を撤回、謝罪した。首相が大恥をかいたのである。
何故こんなことが起こるのか?基本的には長時間労働過労死から国民を守ろうと、時間外規制を目的とする法案に、時間規制を撤廃する裁量労働制を加えることが無理筋なのだ。厚労省の官僚はそのことを何とか通そうと別々の調査結果のつまみ食いをしたわけだ。裁量労働でも、労働時間を計ることが必要だ。医師や教員の長時間労働がようやく問題となっているが、多くの犠牲者が出てから問題となった。
森加計問題での文科省やスパー詐欺師に引っ掛かった経産省、そして今回の厚労省、優秀な日本の官僚がおかしい。内閣官房1強のなせる業なのか
