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進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
気の赴くままに妄想をフル活用して語ります。

永尾まりやについて真面目に議論  逆転の発想

2012-11-17 19:44:55 | AKB48_メンバー



一日一人について真面目に討論 五十六人目【永尾まりや】(AKB48タイムズ)
http://akb48taimuzu.livedoor.biz/archives/19982567.html



以前、「NGOはご飯だ」と言ったら、がっかりされたことがあるのだが、それは誤解だ。

どんなにインパクトのあるおかずも、ご飯がなければ片手落ちだ。

それに、NGOは最高のご飯だ。

喩えが悪いか。



しかし、タイムズの記事を読んでいると、みんなまりやぎのことわかっているようで、わかっていないなと思う。

際立ったセールスポイントや武器がない?

武器ならあるよ。

普通の子で結構なのだよ。

まりやぎのコアコンピタンスは「信用できるところ」だと私は思う。

嘘を言わないということではなく、まりやぎの知性(人格)は信頼できるという意味だ。

これは先天的なものと社会的経験の積み重ねによる「素養」であって、真似できるものではない。

その結果、人から信用される存在になれる。

だからこそ、まりやぎを支持するファンは強い。

まりやぎ人気は不遇だからだけではないよ。

まりやぎに対する信用ゆえ、好感度も高くなると私は思っている。

「好かれる」タイプだからね。

(まぁ本人もファンも納得しないかもだけども)


この時代、アイドルはルックスではなく関係性で売るものだ。

それゆえ、信頼感ある人間関係を構築できるのであれば、まりやぎの出番が今後あると思う。

ピンでブレイクするかどうかは未知数だが、組合せによって相乗効果が大いに期待できる。

逸品の価値を大いに高めることができるという意味での逸材だ。


そういう意味で、私が考えるまりやぎが取るべき戦略は、全体を伸ばすことで自分を伸ばすというものになる。

(もちろん地道なピン活動は重要。ピン活動は華やかなものと地味なものを使い分ける方がよい。)

ブレイクするかどうかには「誰と組ませるか(誰から信用してもらえるか)」「どのチームでどの役割を担うか」が決定的に重要だと考える。

まりやぎ本人が推される必要はなく、推されているメンバーと組ませるのがよい。

それで、東京ドームの組閣前にはぱるると組ませるべきだと言ったわけだが、残念ながらなくなってしまった。

個人的には、それに併せてチーム4のメンバーをAKB48選抜凍結してチーム単体でデビューすべきだと主張したかったのだが、

今頃それを言ってもはじまらないので、発想を変えると、やはりチームKかということになろうか。

板野は一つの選択肢であろうけれども、現実的には巷で言われているように前田亜美と売り出すのがいいのかもしれない。

それに、まりやぎは信用できるから、今後どう変わっていくかというところの面白さがあると思う。



最近のNGOで残念なのが、言うことがつまらなくなったな。

結果責任のようなものを感じているのかもしれないが、そんなこと誰も求めちゃいないよ。

みんな人間永尾まりやを知りたいんじゃないか?



(ちょっと今時間なくなったから、また後で更新する!)



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当BlogのエントリでNGO(まりやぎ)で検索かけると20件くらい出てきて、そのうちNGOがメインのものをピックアップすると下記でした。

8件ですね。


永尾まりやの投稿が深い
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/c7bd4e96ada912c47730ab2287b941ab


『中村麻里子殺人事件』 ~AKB48は永遠に完成しない 世界に想像力がある限り~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/69fccce4dc257eb5bd14a7c871a7f412


NGOを応援する
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/e997b4a34ce4b915906acc4f5dc1bfed


NGO × まゆげ
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/e7f8643190b818dd82bbbb7bea534dc7


「永尾まりやに足りないもの」ではなく、戦略立案のやり方について ~変革ストーリーの作成~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/b203e0e05a1fefd9eaa8f96fd64d282a


チーム4のメンバーを入れ替えたところで、問題は何も変わらない
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/bf007919e6f741b14ea38f27b5e1fb68


「伝える」ではなく、「伝わる」努力
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/7fc6b6a9239f3f30c6e5084a6cf0a85e


に、似てないふたり
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/594c58133f8330c61dfb7b77bbe9db5f

日本女子17~34歳の7割がギャルだそうだが、それってどういうこと?

2012-11-16 16:22:29 | AKB48_軽ネタ
某広告代理店の話によると

今キーワードは「ギャル」「オタク」「ノマド」で、

今や18~34歳の7割がギャルだそうだ。

単純計算で1,247万人である。

しかも内、30%が1人牛丼に行くらしい。

そして、彼女らの特徴は「気分」で動く、だそうである。


トラウマ共有が大好きとか。

なるほど。

「気分」とか「トラウマ」とかは、「物語」の喪失が大きく影響してると個人的には思う。

が、「気分」で動くと「ギャル」になるということなのだろうか。

日本の生活様式が環境的にギャルになりやすい要素があるということなのだろうか。


現代において7割もの人が意図的に「ギャル」になるとは考えにくいと私は思う。

川の水が山から海へ流れていくように、これは自然な変化なのではないのか。

とすると、ギャルというのは日本の何かのメタファになっているはずだが、それは何だ?


解釈の続きをキボンヌ。

ぱるきーとメロンパン同盟

2012-11-16 10:53:26 | AKB48_軽ネタ
島崎遥香「みるきーがイカくさいよー」(AKB48まとめんばー)
http://akb48matome.com/archives/51852068.html


「ぱるきー」いいねぇ。

新しい時代の息吹を感じるなぁ。


そして、

ほら、気づけば部活は停滞し、メロンパン同盟は勢い劣るところを知らずである。

だから言ったろう。

「部活」よりも「メロンパン同盟」の方が2歩も3歩も先を行ってるのだと。

組織化のあり方の違い、マネジメントの種類の違いに気づくかどうかですな。

こういう活動を大事にしない組織に未来はないですよ。


次世代リーダーは松井玲奈 当Blogは部活を差し置いてメロンパン同盟を一推し
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/12d609cab42cdc25e82ef5f8b1b0dab7

しかし、いかんせん、この手のメンバーは大成するまで周囲に理解されずメンバーがついてこないのが欠点だ。



しかし、うまく結合すれば自己強化型フィードバックループが回って他にはないとんでもない独自性のあるパワーを生み出すだろう。

相変わらず楽しみだ。

年の瀬の風物詩

2012-11-15 13:10:58 | AKB48_軽ネタ
第45回日本有線大賞 キャプチャ&実況まとめ(AKB48まとめんばー)
http://akb48matome.com/archives/51851886.html


そうとうに失礼だが、無人駅わさみんがAKB48だったのを忘れていた・・

新人賞・ロングリクエスト賞を受賞してひとりの歌手として選抜のみんなの前で歌ってる姿・・・なんかムネアツ。


そして、AKB48ってどの番組に出てもメドレーやってるよね・・

それだけ楽曲の資産が豊富だということでもあるし、曲だけでなくてフォーメーション、演出のバリエーションが豊富だから、

作り手側に意欲さえあれば変幻自在に番組作れるんだよなぁ。

楽するためにやっちゃいけないのだが。


ってことを昨年の年末にも語ってた気がする・・年の瀬の風物詩ですな


あっ、まだ11月か。

「前田敦子はキリストを超えた」が楽しみ

2012-11-15 12:51:55 | AKB48_軽ネタ
濱野智史著「前田敦子はキリストを超えた」12月7日発売決定(AKB48まとめんばー)
http://akb48matome.com/archives/51851862.html


まぁまぁ、読んでから判断しようよ。

「宗教としてのAKB48」という切り口で語ってる人は多いけど、どれとも違う面白い視点で語ってるかもしれないジャマイカ。

昔から新しいフレームワークを提示する作品なり言動なりは問題作と決まってるんだから。

(現実問題、すんなり受け入れられる新しい思考フレームワークなんてないよ。)

それに、私の感覚がずれてるのか、どこが問題なのか正直わからないのだ・・

「キリストを超えた」と言われてオドオドする信者なんてその時点でだめだろうよ。

そもそもキリスト教は偶像崇拝を禁止してるんだから、本当の信者ならどうでもいいよ。

これは「踏み絵」を踏むのを躊躇するのと同じくらい馬鹿げたことだぞ。

(何を言っているかわからない人は、イザヤ・ベンダサン/山本七平を参照のこと)

こんなことくらいで騒ぐのは原理主義者くらいじゃないの?



みんなが騒ぐから読もうかなって思っちゃったよ。

12月7日まで待てない・・忘れるじゃないか、早く出して欲しい早く

これこそ出版社の思う壺なのか・・

そろそろ「努力が報われるかどうか」などという古めかしい議論は卒業すべきではないか

2012-11-14 09:34:29 | AKB48_オピニオン




『不思議の国のアリス』にこんな話がある。


アリス:すみません、私はどちらの道へ行ったらよいか教えていただけませんか?
 
チェシャ猫:そりゃ、おまえがどこへ行きたいと思っているかによるね。 

アリス:どこでも構いません。

チェシャ猫:それなら、どっちの道でも構わないよ。

アリス:どこかに着きさえすれば・・・。

チェシャ猫:そりゃ、きっと着くさ。着くまで歩けばの話だけど。


非常によくできた話である。

一般的に、このアリスとチェシャ猫とのやりとりは「目的」の重要性について語る時に使われるものだ。

「目的地もないのに道を選べるはずがない。」という思考は実に論理的である。

それゆえ、人は目的地を求めてやまない。

自己同一性を保つために、自分の立ち位置の論理的な基礎づけが欲しくなるからだ。

逆説的に言えば、目的地ゆえに道を選ぶのではなく、道を選びたいがゆえに目的地を求めると言えるのではないか。

そのような考え方には、大きな危険性がはらんでいる。



そもそも、世の中には、この考え方だけではまかりならぬ時が多々あるものだ。

例えば、「イノベーション」がそれである。

多くのイノベーション過程は、「探索」や「探求」と呼ばれる実に不確実なものである。

それはイノベーションがもたらす利益が今ここに存在しない「新しい価値」であるために、

探しているうちは、それが何かを知らない状態であるからだ。

野中郁次郎さんは「製品開発とは知識創造のプロセスである」と言った。

これは日本の製造業(とりわけトヨタをはじめとする自動車産業)の組織を研究して得た知見である。

考えてみれば当たり前のことである。

世にない新しい商品を出すということは、世にない新しい価値を作るということであり、

その開発以前には、存在しない価値なのであるから、その商品そのものの意味も、その商品を作るプロセスも、あらゆる作業も、

それらの価値は最後まで確定しない状況にある。

そして、動機がなんにせよ、辿り着く場所は想定したものと異なることが多い。

辿り着いたものと、目的地は異なる場合が多いということだ。


このことを、よく理解している人物が少なくとも2人いた。

第2次世界大戦中、ヨーロッパ戦線の連合国最高司令官をつとめ、後の第34代アメリカ大統領となるドワイト・D・アイゼンハワーと、世界に冠たるTPS(トヨタ生産方式)の生みの親、大野耐一である。

アイゼンハワーはこう言った。


戦いに備えるにあたり、計画が役に立たないということは常にわかっていた。

しかし、計画を立てるというプロセスは不可欠なのである。


また、大野耐一はこう言う。

計画というものは非常に変わりやすい。

世の中はなかなか計画通りにはいかないもので、情勢によって、計画の中身はどんどん変えて行かざるを得ない。

いっぺん計画を立てたらこれを変えれない、という考え方では企業の存続すらおぼつかなくなる。

ちょうど人間の体の背骨は、しっかりした背骨ほどよくしない曲がる、と言われている。

この弾力性が大事なのであって、どこか故障が起きてギブスをはめるようでは肝心の背骨も硬直して働きを止めてしまう。

いっぺん立てた計画はなにがなんでもやるというのは、ちょうどギブスをはめた人間みたいで健康体ではない。



ここまで述べれば、もはや多くを語る必要もないのだが、ふと気づくはずだ。

これは製品開発だけに当てはまることではなく、

「生きる」ということ自体が知識創造のプロセスであるということを。

人生は知識創造のプロセスである。

生きることはわからなくて当たり前であり、わからないものをわかるようになるために、わかりたいがために、今日を明日を生きるのだ。

人生が知識創造のプロセスであれば、今日と明日は必ず違ったものになる。

それは、昨日の自分と今日の自分が異なるように、今日の自分と明日の自分は必ず異なったものになるからだ。

明日自分が理解するであろうことを、今日わかるわけがない。

学ぶ前に、学んだ後のことがわかるわけがないという単純な理屈である。


人生を理解し得ると思って生きてはならない。

人生の可能性を狭めるからだ。

人生は進化し得るものである。

「努力が報われるかどうか」などということを議論していると、チェシャ猫に笑われるだけだ。


アントニオ猪木と、魯迅の名言で本エントリをしめることにしよう。


この道を行けばどうなるものか

危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし

踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる

迷わず行けよ 行けばわかるさ

(アントニオ猪木が1998年の引退挨拶に使われた言葉、出典は一休宗純とも清沢哲夫とも言われている)



希望とは、もともとあるものとも言えぬし、ないものとも言えぬ。

それは地上の道のようなものである。

地上にはもともと道はない。

歩く人が多くなれば、それが道となるのだ。

(魯迅)




ちなみに、上記の認識に基づいて当Blogでは過去にこんな提案をしている。

AKB48第2章はリーン・スタートアップで
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/658a3ded9e7797b628f17c244da952b9

「リーン(Lean)」とは、TPS(トヨタ生産方式)を研究して作られた開発思考のことである。

MITで開発された「リーン生産方式」が有名である。

眠い

2012-11-14 04:14:06 | AKB48_軽ネタ
意味がないとは言わないが、くだらないというか、訳あってよく思っていない仕事のために朝まで徹夜しなければならない日が続くと、だんだんとフラストレーションが溜まってくる。

煮えたぎる怒りにも似た感情を、一生懸命に抑え込む理性。

まさに冷静と情熱の間である。


ところで、最近は仕事量が完全にキャパシティをオーバーしているのだが、こういう状態は非常によろしくない。

たまに高負荷な状況を経験した方が後から学ぶものがある、という考えを否定するつもりはないし、実感として経験値を上げるには良い気もするが、作業量が能力を超えると、いろいろと弊害が出てくる。


よく3Mの15%ルールや、Googleなどの20%ルールといったものが取り上げられるが、あれは新しいことを考えるための時間配分という考え方もできるが、それだけではない。

待ち行列理論的には、入力される作業量が処理可能量の80%超えるとパフォーマンスは著しく劣化するので、20%ルールは新しい何かのためというよりも、その程度のマージンがないとそもそもの仕事の生産性も上がらないということがいえるのだ。

だから、20%ルールを実現するためにコストがかかることを理由に反対するマネジメントがいたとしたら、何かがおかしい。

20%を現行業務とは異なる何かのために使うと考えて反対するのだろうが、しかし、そもそも20%程度のマージンがないと現行業務の生産性も上がらないのだから、新しいことやるかどうか別として20%程度のマージンが必要なのだ。


などと書いていて思うが、自分の仕事は50%くらいマージンだな・・

ぱるるセンターで往年のAKB48を見た

2012-11-14 01:18:24 | AKB48_軽ネタ
AKB48 新曲「永遠プレッシャー」の感想(AKBまとめんばー)
http://akb48matome.com/archives/51851724.html



「火曜曲」での『永遠プレッシャー』を観て、島崎遥香のシルエットに往年のAKB48を見た気がする。

「往年」と言ってはならないのかもしれないが、とにかく「アイドル」っぽかった。

そして、やっぱりセンターは重要だ。

雰囲気が全然変わる。



ニッチというべきか、独自性を追求していくこと以外に生き残る道はないのが昨今のアイドル事情だから、

今どき王道アイドル路線をやれるアイドルグループは皆無に等しい。

ただし、AKB48を除いてはだ。



AKB48には人材の多様性があるだけではなく、他のアイドルグループとは比べものにならないほど高い生産力を誇っているため、

様々なオプションを試す余力がある。

だから、今どき王道アイドル路線をやれるのはAKB48を置いて他にはない。

ぱるるセンターが可能なのも、そのぱるるセンターにアイドルを見たのも、AKB48ならではなのである。

そういう意味で、ぱるるセンターはAKB48でしか実現し得ない独自性といえるのではないか。



ぱるるは端にいたら全く目立たないが、センターでは独自性を発揮できる。

これは前田敦子もそうだった。



アーティスト、エンターテイメント路線に走るAKB48にあって、

アイドル路線を突き進むラインがあってもいいと思うので、

やはり、その両者がどう両立し得るかに知恵を絞るべきだと再確認したのであった。



それと、話は変わるが、ダニエル・カーネマンの「プロスペクト理論」でいうところの「参照点」の位置が昔とは違うから、

今のAKB48はハードル上がっていて、よっぽど斬新な曲を出さない限り良曲とは言われないと思う。


「変化」も重要だが、本質的な「絶対量」を忘れてはいけない。いつだって基本が大事。
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/bdf7548f7139201858d41566e5880152

ゴリ推しの基本は「相乗効果」である

2012-11-13 20:22:06 | AKB48_経営戦略・組織論系
言うまでもないことだが、「ゴリ推し=エース候補」というわけではない。

以前から当Blogでは述べているように、AKB48は連邦制のようなものである。

組織形態としては帝国のようであり、「AKB48×メンバー」「メンバー×ファン」の関係性でみると封建制に似ていると思う。


マス時代の終わりとアイドル戦国時代、そしてAKB48ネットワーク
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/46ac6f1a1c4f937a34a0d1ed5d2e64ae


「戦国時代」の意味が質的変化を遂げたと思うのだ。

マス・アイドル時代が終焉を迎えて、ドラッカーが言うように機能に焦点を絞ったニッチなアイドルが多く現れた。
アイドル多元主義の時代だ。

その意味では、「戦国時代」とは言うものの、各アイドルの関係性は競合関係というより、住み分けられた別個のものと考えた方がいいかもしれない。
そういう意味では「戦国時代」という表現は不適切である可能性が高い。
「アイドル戦国時代」というより「アイドル多元主義時代」の方が意味的にはしっくりくるだろう。


その上で、注目すべきは、完全に死んだはずの封建主義が姿を変えて生き返ってきたように見えることだ。

この流れの主役は、もちろんAKB48だ。
AKB48を起点とするSKE48/NMB48/HKT48/JKT48/TPE48/SNH48といった地域に根差した「地域性」を持ち、ある一定の限界はありながらも「顧客参加型(しかし、決して民主主義ではない)」という側面を持つアイドルの誕生である。

ヲタと呼ばれるファン達は、それぞれのグループにおいて自分たちの領土(意見や関与)が認められることを求め、または自分たちの存在感を示さんとして日々闘う。
その結果として、ファンはゆるく組織化されることになる。
これを見て、新しい時代の封建主義を連想せずにはいられなかった。
多元主義時代の多元主義によって雲集霧散するのではなく、多元主義時代の封建主義によって一体性を確保するのだ。
自己組織化を誘引するメカニズムとしての封建主義なのだ。

AKB48とファンとの関係性は、形は違えど「信用創造が多極化する分散型信用主義経済」を利用した「領主と家臣の関係性」のアナロジーで説明づけられはしないだろうか。
昔の封建制度が「土地」を媒体とした主従関係であったのは、土地が信用を表す第一のものであったからだが、AKB48における土地は「推しメン」に関連するあらゆるコトであろうか。
(そういう意味ではメンバー1人ひとりが領主様なのだ・・)

あえていえば、「封建主義的な要素を持つアイドルによる多元主義時代」だろう。

これを単純にソーシャル・ネットワークの広がりと言うにはもったいない。
私には、信用創造の担保を地域性や物理的緊密性、顧客参加型という「リアル」に置きながら、そこを起点にネットワーク効果で何倍ものレバレッジをかけるようにバーチャルにとてつもなく大きな世界(ここでは「AKB48ネットワーク」と呼ぶことにしよう)を構築しているように見える。
信用創造の担保としての拠点がジャカルタ、台北、上海...と次々に増えていくことによって、このAKB48ネットワークはそれらを乗算するように大きくなる。
驚異的なスピードとネットワーク的な拡がりを見せているこの経済を何と呼ぶべきなのだろうか。
それこそ、以前から当ブログで主張している「東アジア・アイドル経済圏」の先鋭的な形が見えてきた気がするのだ。

またAKB48グループそのものが、異なる事業体の緩やかな連合体となるであろう。
それらを全てひっくるめて『AKB48』というブランドをグループ全体での一体性の確保のために使うのだ。


『AKB48』とは何か?
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/af87f1dafba669f391cb2f4b218cfd2b



上記は、かなり適当かつ観念的な話なのだが、この立場に立つと、単純には「個々のメンバーの強さ」が全体の強さに強く影響するわけだ。

個々のメンバーを売り出す理由はそこにある。

だが、だからといって個々のメンバーを売り出せばそれでよいかというと、違う。

封建制がまさにそうなのだが、AKB48とメンバーの関係は「関係的契約」的であるべきなのだ。

関係的契約理論(Wikipedia)


関係的契約は、各事業(メンバー)の利益と、共同事業(AKB48)の利益とを一致させることに重点を置いている。

そこでは、共同事業で最大の利益を上げることに集中すれば、各メンバーの利益も最大になるという点が明確になることが重要なのである。

ドラッカーは、関係的契約によって協力的な関係を構築できれば、共同事業にかかるコストを25~30%抑制することができると計算した。

(言い換えれば25~30%の付加価値を上乗せすることが可能ともいえる)

参加する人々の経験やスキルを組み合わせて、各自が別々に問題解決に取り組みうよりも効果的に、知識を生み出すことができるからである。

「相乗効果」がためである。


ここには「組織×個人」の相乗効果も期待できるわけで、両者が相まって自己強化型フィードバックループが回るのである。

個人や組織の強みが、相乗効果で互いの強みに変換されるわけで、これを「自己触媒作用」ともいう。

個々のメンバーの強みを組織の強みに変え、組織の強みを個々のメンバーに変えるのだ。


この基本はずしたらアカン。

高橋みなみの怒声はAKB48の「学びの作法」である

2012-11-12 16:36:38 | AKB48_オピニオン



これはうまい表現だと思った。


伝統芸であり様式美



もはや「作法」にすら昇華されつつある気もする。


AKB48の「学びの作法」である。


どういうことか。


高橋みなみの言葉が正しいかどうかは、実はAKB48にとってどうでもよいのである。


そうではなく、高橋みなみの言葉によって「学び」を起動することこそが、この学びの作法の本質なのである。


「何に意味があるのか」を教えるのではなく、学ぶ側が「学び方」を学ぶのである。


伝統的な業種の師弟関係のそれである。


師匠は弟子に教えたりしない。


弟子が師匠から勝手に学ぶのである。


師匠がやることは弟子の学びを起動させることだけだ。


こうすることで、学ぶ側をある価値観に固定化させず、全ての情報に対して視野を開いていかせることができる。


(親子の関係も基本はこれだ。親は子に生きていく方法を教えるべきなのだ。)


端的に言えば、「トイレ掃除も師匠が言えば修行になる」のだ。


こういう考え方は、伝統芸のような「道」を志す目的地のないものに適している。


答えを保留できる悠長な状況でなければ適用できない発想だからだ。


AKB48が長期的な存続を目指していく組織なのであれば、組織の学習能力として、このような「学びの作法」も重要となってくるだろう。




高橋みなみの怒鳴り声に、その内容にどれだけ意味があるのかということは、実はあまり重要ではない。


あれは「学びの作法」だからだ。


高橋みなみの努力、原みづきの努力、やすす先生の努力 ~努力と競争戦略と学習のトリレンマ~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/955b300923bbc4c6a1a256fab4a5c0df

天晴れな河西智美のガチ ~勝敗は兵家の常~

2012-11-11 10:46:41 | AKB48_軽ネタ
ともーみさんの件。

炎上マーケティングであるはずがない。

得るものがほとんどないのだから。

誰が得するんだ。

注目だけ集めればいいなんて考える人はいないよ。

あるとすれば、後付けで炎上マーケティングに仕立て上げることぐらいだ。

よしりん先生の言うとおり、お騒がせ女優とか手のかかる女路線で行くという手も無きにしも非ずだが、その場合はベースとなるものがまだ足りていないのではないか。

AKB48にヒールがいてもいいとは思うが、ある程度に実力も伴っていないと。

それに、そっち路線で行くなら、表に出てきて涙ながらに謝罪するなり、不貞腐れ会見でもした方がよかったと思う。


ただ、今回のことでAKB48がガチなのは逆にハッキリしたとは言える。

人選する際に「こっちの方が面白い」などと言ってリスクテイクするからこういうことも起きるのだ。

ともーみさんがこういうの苦手だというのは事前にわかっていて、だからこそ面白いと思って選んでるんだから。

ともーみさんも自信があったわけではなかろう。

そういう意味では、ともーみさんも辛い立場である側面もあるとはいえる。


ガチなら事件の一つや二つ起きるものだ。

予定調和を破る為の方法論としてのガチなら、今回の件、AKB48の真骨頂ともいうべき出来事であった。

まったくもってあっぱれである。

勝敗は兵家の常である。

敗軍の将を攻め立てることなかれ。

あとは、上の立場の者の仕事であろう。













マネジメント・イノベーション

2012-11-10 09:42:14 | AKB48_オピニオン



『世界に一つだけの花』(作詞・作曲・編曲/槇原敬之)

花屋の店先に並んだ
いろんな花をみていた
ひとそれぞれ好みはあるけど
どれもみんなきれいだね
この中で誰が一番だなんて
争う事もしないで
バケツの中誇らしげに
しゃんと胸を張っている

それなのに僕ら人間は
どうしてこうも比べたがる?
一人一人違うのにその中で
一番になりたがる?

そうさ 僕らは
世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい



私たちは花を見るとき、その花のことしか見ない。

当然だ。

実際、私達は、私達の目の前にあるモノしか見ることができないからだ。

それに、それ以外の目に見えないものについてまで考える必要があるかといえば、ない。


しかし、もし「私もあんな花を育てたい」と思うとき、新たな旅が始まるだろう。

その時、あなたは花以外の、花に関することについて考えなければならないことを知るからだ。


綺麗な花を育てるには、種や土、日照、水などなどの幾つかの役割(機能)が必要だ。

技術革新により、ムラッ気のない均質化された栽培方法が既に確立された種は存在するが、

世にない種の栽培を志すのであれば、その種の作り方から栽培法までを発見しなければならない。

仮に、誰かが「私はこの花をこのように育てました」と言ったとしても、

あなたの環境で、そのやり方がそのまま通ずるとは限らない。

花だけではなく、その周囲を取り巻く環境すべてが動的で複雑な系(システム)、つまり「生き物」だからだ。

単純に模倣しただけでは袋小路にはまることが多い。(※)

世に言う「ベストプラクティス論の落とし穴」であろう。


※しかし、模倣は重要だ。

AKB48若手メンバーに贈る「創造的模倣」のススメ ~守破離~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/0b68de7ff3d86d1def6ac1907ebdedfc



「イノベーション」の話をすると、ついつい「花」のことばかりを考えてしまう。

「私はこんな花を育てました!」という話は聴いていて楽しいし、勇気付けられる。

個人や小集団でイノベーションを志すならそれもよい。

しかし、組織というレバレッジを利かせてイノベーションを志すなら、「マネジメント」を理解しなければならない。

と、私は考える。


「育む」という発想で、継続的な努力が活きる生き方をしよう
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/eaf9943d3704e917e3377c127067f036


私たちに欠けているものは「アイディア」でも「意欲」でも「能力」でもない。

欠けているのは、タネを撒いたら立派な作物が育つ豊かな「土壌(組織力)」である。

組織力に欠ければ、どんな筋の良いタネでも枯れて育つことはない。

森に分け入って偶然、有益な植物(アイディア)を手にすることを狙う狩猟採集民族的な組織運営はやめて、

品種と土壌の改良を繰り返し研究し、獲得するべきものとして作物を獲得する農耕民族的な組織運営をするべきではないのか。

狩猟採集民族的な組織運営でも、運が良ければ素晴らしい動植物を獲得できるかもしれない。

だが、人類の歴史が証明しているように、地球上で繁栄しているのは農耕民族の方だ。

それは圧倒的な生産性の違いによるものだ。(養える人口でいうと10倍~100倍の違い)



「マネジメントにイノベーションが必要だ。」と言うと、聴いてる人に「?」が10個くらいつく。

そしてこう反論される。

「私が欲しいのは花であって、土の作り方ではない。」

「今生きるか死ぬかの議論をしているのに、そんな悠長な話はしてられない。」

「答えのない話だね。」

etc..


そもそも組織を暗黙的に支配している「マネジメント」の存在に気づいていないのだから無理もない。

マネジメントは「重力」のような存在だからだ。

アイザック・ニュートン以前の人々に「重力」について問うたら、なんと答えただろうか?

「は?なにそれ?」


と言われたのではないか。

重力は存在し、私たちに大きな影響力をおよぼす力なのにも関わらずだ。



経営の未来 ~未来を変えるための話をしよう~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/328d1744aabb082fb4f42d8b04296071


1968年のクリスマス・イブ、アポロ8号の司令船が人工物としては初めて月の軌道を周回した。

地球に向けての帰還飛行中に、地上管制官の幼い息子が父親に尋ねた。

「誰があの宇宙船を動かしているの?」と。

この質問が帰還中のクルーに中継で伝えられると、ビル・アンダース飛行士はこう答えた。

「今はアイザック・ニュートン卿がほとんど動かしていると思うよ。」



時間がないので、最後にこれだけ主張しておく。


『従業員』の誕生 ~時代遅れになった経営管理思想~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/3b47570c6eaf0e12ed74bac960e3f2d8


意欲のない社員。

抑圧されているイノベーション。

柔軟性のない組織。

新しい世紀になったにも関わらず、我々は依然として、ほぼ100年前に生み出された経営管理モデルの副作用に悩まされている。

だが、歴史は代えられない定めである必要はない。

過去に遡って、他の多くの人が今なお何の疑いも持っていない遠い昔の選択を評価し直す気があるなら、間違いなく変えられるのだ。


アンダーが可哀そうではなく、与えられたポジションの価値をどれだけ高めることができるか

2012-11-08 13:18:23 | AKB48_オピニオン
↓この記事を読んでいて思うことがあるのです。


仁藤萌乃「22人で立たせて貰えないのが悔しい、おかしい… チームAは22人なのに。 」(AKB48まとめんばー)
http://akb48matome.com/archives/51850181.html


前にSKE48の大矢さんがブログで熱い思いを語っていました。

非常に素晴らしい内容で一読の価値があります。


SKE48大矢真那がブログで熱い思いを語る(AKB48まとめんばー)
http://akb48matome.com/archives/51839794.html


この中で、2年以上前にあった次のようなエピソードが出てきます。


かつて私と同期、同じ歳の研究生だった子がいます。
SKEが始まった頃のはなしです。
一生懸命レッスンしていました。皆が認めるほど勤勉でした。
でも、なかなかステージに上がる機会がなく、ある日私とヘリウムが
「あんなに頑張ってるんだから出してあげて下さいよ」と言った時
「じゃあ、お前ら代わってやれよ」
と言われました。

私が自分の甘さを痛感した、大切な言葉でした。


この言葉をうまく解釈して自分のモノにした大矢さんは素晴らしいです。

その点については、美談はあれど一つの不満はありません。


しかし、この「じゃぁ、お前ら代わってやれよ」と言い放ったスタッフ。

こういう人がスタッフでは先が見えてると思います。


メンバーの目を覚ます効果を狙ったのは理解できます。

トレードオフを伝えようとしたわけですよね。

ポジションはどこからか沸いてくるものではなく、有限なもので、しかも大切なものだと。

ポジションの割り当てを含めたフォーメーションは、限られた資源の中で組織の戦略を具体化させたものであるから、それを否定するのなら、それに代わる戦略なり、資源の組み換えが必要なわけです。

その覚悟があるのか?ということでもあるし、そういうことを自覚してもらう必要性があるのは、私もわかります。



ただ、メンバーに課題を与えるなら、ちょっと違う視点も必要かなと思います。

メンバーが考えるべきことは、まず与えられたそのポジションの価値をどれだけ高められるかということだと思います。

そのポジションの価値が高まれば高まるほど、後に続く者たちの励みになるからです。

また、いつかメンバーが、誰かにそのポジションを譲るとき、どれだけ良いモノとして譲ることができるのか、

それが後に続く後輩達のためにメンバーが出来る最も良いことだと思うのです。

「出ることができないメンバーが可哀そう」ではなく、

1人ひとりの努力がより有意義な結果につながるように、

自分に与えられたポジションの価値を高めていくという発想が重要だと思います。

それなら、アンダーとなるメンバーも惨めではないじゃないですか。

それこそWin-Winでしょう。

に、似てないふたり

2012-11-06 08:55:09 | AKB48_軽ネタ
松村香織と永尾まりやって似てるなwwwwwwwwwwww(AKB48速報)
http://akb48sokuhou.doorblog.jp/archives/54246893.html



おいっ!ww


やめてくれ(笑)



奇しくもこの2人を応援している私には笑えた。

だが、似てると思ったことは一度もないし、言われても相変わらず似てると思わない。

不協和音みたいな組み合わせだ。


しかし、あえて・・いや強いて似てるところを挙げるなら、

2人とも信用できると思う(キリッ


2人ともいろいろ悩みながら、あっちこっち向くけど、それでもまっすぐだよね。

松村はよく炎上商法とか計算高い感じに言われるけど、あれは計算ではないよ。

そういう下手な計算なんて通用しないってことはよく知ってると思うし、

自分自身がそんなに賢くないこともよく知ってるから

愚直になるしかないこともよくわかってると思うよ。

1コメダが認知されて以来、それをずっとやり続けているでしょ。

他のメンバーだったらとっくにやめてる。

あれはもう信念だ。

1点突破に賭け続けてるわけだから。

愚直でありながら、信念の女。

たいしたもんです。


NGOに関して言うと、本人は否定するんだろうけど、

NGOが言うなら信じようという気持ちになるところだね。

それが特別なことだとは思わないけど、

人って、人を信じるかどうかって、結局は人を見るんだよね。

それが一番信用できる基準だってことを経験則的に知ってるからね。

だって状況は変わるし、その中で人間は考えることも変わっちゃうから。

最後は、その人がどれだけ誠実であるかというところにかかってくるわけ。

(まぁNGOなら騙されてもいいかなって思っちゃうしねw)


これはね、人が人を応援しようとか思う時には非常に重要になるんだよね。

いわゆる「人柄」というものなのだけど。

人柄は作ろうと思っても作れない。

今後、AKB48がカオスってくると、そういう個人が信用できるかといったところがより一層大事になってくると思うから。

是非、そういうところは大事にして欲しいね。


とにかく、愚直でも誠実であることが大事だと、、偉そうですが思います。