本エントリは根拠のない妄想です。問題提起だと思って頂ければこれ幸いです。
最近、AKB48がなんとなく薄まってるのではないか、と感じている人いるのではないでしょうか?
実は、私もその一人です。
売上などの数値だけで見ると伸びていますし、各メンバーの活動の幅もどんどん広がっています。
間違いなくAKB48の人気は衰えていないと思います。
にも関わらず、なぜこのような感覚になってしまうのか、少し考えてみる必要があると思います。
ここから述べるのは根拠のない
仮説です。
(検証する気がないから仮説にもならないかもしれません。妄想でもいいです。)
以前、Googleの検索ボリュームを使って、AKB48への関心がどう推移しているのか調べてみました。
この中で、私が注目するのは「AKB48 vs. 上位10人」の検索ボリュームの推移です。
AKB48のブームは去りつつあるのか? グーグル先生に聞いてみた
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/e6eb5c531168b3293b46fc4b82697388
みんなの興味が、「AKB48」→「個々のメンバー」に移ってきていると思います。
これは、AKB48設立当初より良いこと、AKB48が目指すものとされてきた現象です。
(私は反対ですが)
AKB48が芸能界予備校だとすれば、個々のメンバーに注目が集まることはよいことです。
メンバーも、自分の将来に向けて個々の活動に精を出すことになります。
以前は↓全ての活動がAKB48に向いていたわけです。
メンバー、スタッフ、ファンなどのステークホルダーの意識のほとんどは「AKB48」に向かっていました。
(あっ、図でキャラの説明書くの忘れた・・でもまぁわかるでしょ・・)
それが『AKB48』ブランドの発展に寄与したわけです。
それが今、メンバーの活動が多岐に渡る中で、『AKB48』ブランドに向かっていた力が分散して、『AKB48』が薄まっている可能性があります。
この結果として、起きることは何かを、エベレット・M・ロジャースの「イノベーター理論」を使って説明してみます。
「イノベーター理論」は、イノベーションがどのように市場に浸透していくかを分析した理論です。
たいてい、下記の5つの顧客層が市場を作るとされています。
イノベーター(Innovators:革新者):
冒険心にあふれ、新しいものを進んで採用する人。
(市場全体の2.5%)
アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者):
流行に敏感で、情報収集を自ら行い、判断する人。他の消費層への影響力が大きく、オピニオンリーダーとも呼ばれる。
(市場全体の13.5%)
アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者):
比較的慎重派な人。平均より早くに新しいものを取り入れる。ブリッジピープルとも呼ばれる。
(市場全体の34.0%)
レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者):
比較的懐疑的な人。周囲の大多数が試している場面を見てから同じ選択をする。フォロワーズとも呼ばれる。
(市場全体の34.0%)
ラガード(Laggards:遅滞者):
最も保守的な人。流行や世の中の動きに関心が薄い。イノベーションが伝統になるまで採用しない。伝統主義者とも訳される。
(市場全体の16.0%)
↓適当に図にしてみるとこんな感じです。
『AKB48』ブランドが薄まると何が起きるかというと、↓このようなことが起きると思うのです。
(イノベーター理論にファン度の濃さを掛け合わせてみて頂ければなお幸いです。あえての混同です)
↑誤解されるといけないので念のために書いておきますが、イノベーターから減っていくのはサイクルとしては正しいのです。
問題は、その時期をどう延ばすかというところになるわけです。
これが、売上などは伸びている(落ちていない)し、メンバーの活動領域は広がっているにも関わらず、『AKB48』ブランドが薄まっている感じがする正体ではないかと考えます。
『AKB48』ブランドの力が弱まると、AKB48として何をしてもシラケるだけになってしまいます。
そこに何の物語性もなくなるからです。
AKB48としてどんな手を打っても効果が半減してしまうのです。
こういった背景もあり、私は↓下記エントリで、「JPN48」なんていらないと主張しました。(それだけが理由ではないですが)
JPN48なんていらない。あくまで『AKB48』であるべきだ。
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/3afc2b525f25823a8ec0b873d8134562
しかし、この問題はなかなか厄介です。
単純には、ファンを辞める人がいても、流出するそれ以上もしくは同等のファン流入量があればよいわけですが、AKB48の場合は問題はそれだけでは済まないと思います。
「ヘビーファン層」の減少に繋がっていくと深刻な問題になってしまう可能性があるからです。
AKB48が認知されてしまった今、AKB48が自身を「芸能界予備校」として位置づける限り、人気メンバーになればなるほど意識は外に向いてしまいます。
(AKB48の人気が出る前は、人気メンバーでもAKB48に忠誠を尽くすしかありませんでした。それが奏功したと思います。)
それゆえ、私は「芸能界予備校」の看板を下ろした方がいいと前から主張するものです。
やすす先生! 「芸能界予備校としてのAKB48」を卒業して「大学」にしませんか!?
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/4c5a8fb19bb29097b467c7f2f9bbe749
『AKB48』ブランドが弱まれば、芸能界予備校としての使命も果たせなくなるのです。
まず第一に、『AKB48』のことを考えることが、最善の策です。
現状、AKB48が構造的に持続可能性に難を持つシステムであるのであれば、変えることを考えなければならないはずです。
『AKB48』という物語を薄めてはならないのです。
この前提を持つとチーム4に注目する理由もきっとご理解頂けると思います。
組閣みたいな小手先の技術で、テコ入れしたら、その時は「終わりのはじまり」です。
チーム4こそが次世代のAKB48 できなければAKB48はゆっくりと消滅するだけ
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/112e9a62a9970d0be6f2d6734cdbafb6
AKB48の「終わりのはじまり」のタイミング
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/8130b48bbaf43934cc3536e207b1a3f2
新劇場による「劇場への原点回帰」こそがAKB48の再生だ ~事件は現場で起きるんだ!~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/bdaaf2ea3af9f54f875a358221dc674c
あっ、あくまでも妄想ですからね。
検証する気はありません・・
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[追記]
そういう意味では、「TOKYO DOME」がまさに『AKB48』のためのものかもしれないな~と思う。
ただ、戦艦大和みたいに大艦巨砲主義の傑作かつ末路みたいなことにはならないことを祈る。
時流を読み違えるなよ。