東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

春の水問題

2018-05-12 14:39:10 | ノルウェー山暮らし fjellgård
ここしばらく
浴槽にお湯をためるとやや黄みがかって見えていました



写真では分かりづらいですが
ふだんは青みがかっているので差は歴然

雪が大量に溶けて山から流れ出してくるこの時期
湧き水をためている井戸に雪解け水の奔流が入り込むことがあります

井戸はコンクリートでできていて
縦方向に3層ただ積んでいるだけなので
井戸の周囲の水分量の状況によっては
わずかなすき間から湧き水ではない水分が入ってきてしまうわけです

雪解け水の流れは
地上に現れている部分を見ればよくわかるのですが
周囲の枯れ草や木の枝や石などをじゃんじゃん巻き込んで
勢いよく下っていきます



地中深くの砂地を通って井戸に集まる地下水と違って
今の季節地表を流れる水は
枯れ草や木のバイオ成分で若干黄色くなるのだそう(相方談)

黄色とはいっても
お鍋にお水を張ったくらいでは全くわからないですし
ほんの1ヶ月ほどのことですからさして気にしていませんでした

ついでに言うと
わたしは冷たい水というものをほとんど飲まないので
(たいてい麦茶やほうじ茶、玄米茶などのお茶を飲む)
井戸水の味の微妙な変化にも気づきません

ところが相方がお腹をこわしました

薪割りに精を出しすぎて体力が落ちていたから?
毎日1リットルくらい飲んでるから?

お腹をこわしたときノルウェー人は何を食べるのか聞いてみたら
saftsuppe が食べたいというので
インターネットでレシピを検索して作りました


(ブラックカラントの saftsuppe)

saft は果汁シロップで
ふだんはカルピス並みに薄めて飲みます
それを濃いめに溶いてオートミールを煮込んだものがくだんの saftsuppe

suppe(スープ)というだけあってオートミールは少量です
レシピではレーズン少々とシナモンで風味をつけることになっていましたが
相方がどちらも抜いてほしいというので何とも簡単に出来ました

さらに薬局で何やら買ってきて飲み始めた相方
飲んだ直後、口の中がイカスミパスタを食べたみたいになっています
なんとそれは炭の汁


(kull は木炭の意)

ほほう
水あたりに炭が効くとは知りませんでしたが
なんとなく納得

お風呂の水が黄色いだけでは決して何もしなかったであろう相方
自分が水に当たったらしいとなると急にやる気が湧いたらしく
体力が戻るやいなや井戸の周りを掘ると言い出しました
そして場合によっては井戸の水を抜く、と

え?掘るの?
水を抜くって…そんなことできるの?

おおごとになってきました(つづく)

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