東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

道を作る

2016-06-25 15:34:28 | ノルウェー山暮らし fjellgård
車で家に帰る山道で橋をふたつ渡ります
家に近い方の橋を渡ると義父の私有地

橋の手前は急な坂道で
なおかつヘアピンカーブ
間違って入ってきた旅行者の車が立ち往生したこともあるような
いわゆる難所です

そこをぐるっと大回りして新しく道を作るプロジェクトについて
相方から数年前に聞いていました

お役所に申請書を出したり
地主さんと打ち合わせしたり
重機を持っている人と話をつけたりして
最近ようやく工事がスタート



道を作る場所の木を切って





ショベルカーで地表を削って…



あれよあれよと言う間に道ができていきます
びっくり

でも実際のところ
大きな木を切るのも
切った木の枝をはらって別の場所に運ぶのも
いちいち時間も手間もかかる大がかりな仕事です

だいたいこういうことは
土木技師とか測量士とかなんなら地盤調査とかが必要で
木を切るのは林業を仕事にしている人がやって
材木を運ぶのは専用の機材で…
と思っていたのですが

ショベルカーの仕事以外はほとんど全部
相方と義父が手持ちのチェーンソーやらトラクターやら
その他もろもろの機材や道具を使ってやっています

そもそも彼らの日曜大工スキルは素人の域を超えていましたが
こんな土木工事までやるとは



切った木の年輪を数えて
目の詰まり具合から当時の気候などを説明してくれる相方

ちなみにこの木は高さ20メートルくらいのパインツリー
樹齢約140年

30分くらい経つと樹液が出てきます



この樹液は樹液で使い道がいろいろあるらしいのですが
今回は樹液は放置

岩が多い場所には土砂を敷き詰めます



この土砂を運ぶのも敷くのも
業者に頼むとかではなくてやっぱり自分たちでやるそうです

道路プロジェクトが完成したら
次は橋プロジェクトだとか



橋も手作り

こういうのにかける時間と手間は
たとえそれが本職ではないにしろ
本職の人に頼んだ場合の莫大な費用を節約できるという点で
ある意味お金を稼いでいるのと同じなので
「仕事」と呼んでいいと思います

趣味と実益を兼ねた仕事、ですかね

不思議なワークライフバランス…

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