オーディオ機器は弄くり回すためのモノでは無く、音楽を聴くためのモノ
それは十分わかっています、
が・・・・、
先日FBである方が、
「38年前に発売され使い続けている愛機のXRT-20スピーカーが、未だに最高のものだ」
とコメントされたいましたが
この考え方はオーディオマニアにとって、とても大切な事だと思いますし
また、その想いが実現出来ることはとても羨ましい事だと思います
私の「オーディオは出逢い」、この考え方に変わりはありません
世に出ている全てのオーディオ機器に出会える人は、まずいないと思います
出逢って、運良く良い状態で聴けた製品とだけしか縁が無いのがオーディオだと思います
スピーカーの歴史が100年ならば、オーディオの歴史も100年なんだと思います
100年の間に、様々なオーディオ機器が、製作者の想いと共に制作され、
技術革新や、最新の品質、最新技術と共に進化し、新しく生まれ変わり
それがまた時代に流され、過去のものとなって消え去っていった機器もあれば、
時が経って、なお輝きを増す機器もあり
様々な時代の中で、様々な国々で、様々な思想の元作られた消えていていったオーディオ機器
俺はいったいそのオーディオ機器のどれくらいに接することができたのだろう
1000分の1?、一万分の一?、10万分の1?・・・・・、いや、もしかしたら100分の1くらい聴いたのかな?
想像も出来ないが、やはり少ないのは確かだ
その少ない出会いの中で、縁あって出会った機器だが
生涯を共にしたいと思えるようなオーディオ機器に、巡りあえただろうか?
少なくとも彼女のように、38年も使い続けても、なおこれが最高!
と言えるような生涯付き合いたいと、心底惚れ込んだオーディオ機器と俺は出逢えたのだろうか?
現在使っている一番古いオーディオ機器はJBL LE -8Tが最古参で、たぶん生涯付き合うと思うが
鳴らしたり鳴らさなかったり、ここ数十年はちゃんとセットした記憶も無く、
最近は全く音楽を奏でていない現状、
好きなスピーカーだが、これでは惚れ込んだ最高のものとは言えない
WE755Aもお気に入りだが不満もあり、これだけで満足できる最高のものとはやはり言い難い
マーチンローガンCLSも今でも冬場は現役だが、湿度の変化が大きく生涯惚れ込んで使い続けるとはいかない
スピーカー以外に目をやって、WE618Bや91Bレプリカ、ガラード、トーレンス、オルトフォン
どれも好きだが、それだけでは満足できないものがあり、
そこから不満が生まれて、他の物に目をやり、ほかの個性を求めて替えていくのか
思い返せば私も中途半端なオーディオ歴で、随分多くのオーディオ機器と出会い、
また別れてきた
先日も書いた煩くて鳴らないJBL4311Bを始めとして様々な失敗を繰り返してして来ました
雑誌の広告で知り、興味を持ち、妄想の中で憧れ夢膨らませ、
評論家のコメントで確信し、断腸の思いでローンを組んで
最高潮の気持ちで納品セッティングを行い・・・・・・・・、
そして落胆の日々を過ごす・・・
この繰り返しを何度行ってきたか
が
その「失敗の中で学んだ」ことがあります・・・・・、それは
縁あって出会い
いま手にしている機器が最高のサウンドを奏でる危機・・・・、違った最高の機器
と自分に言い聞かせるテクニックです。
何度も無駄を繰り返して、やっとわかったが、
オーディオは、縁あって手にしたものが最高のものだと思わなければその製品は真価を発揮することはなく
勿論、いい音で鳴るはずはない
それがやっと分かって、いつの頃からか、「俺が手にしたものは最高のもの」と思うようになった
不思議なものでそれからは、楽しいい音楽が鳴り響いているような気がする
わが愛機なんちゃってミラフォニックスピーカーも、今は自分で作った愛着、それだけの物かもしれない
生涯コイツと付き合うなんて思ったことも、それだけの性能があるとも思えない
が
俺には今はこれしかない、
もしかしたら明日解体して粗大ゴミに出すかもしれないが・・・、
その時がくるまでは惚れ込んで使い続けよう
もしかしたらそれが毎日続いて
38年という月日が過ぎるかも知れない・・・・・、
いや、
終盤を迎える我が人生、ここで最後のオーディオ人生を掛けて、
超高額な本物のWE機器を買い込むか、
愛着ある、なんちゃってとレプリカ機器で、
チャレンジを続けるべきなのか
もしやオーディオの出会いはWEで終わらず、まだまだとてつもない機器に出会えるのか・・・・・・、
生涯を共にするオーディオ機器に出会っているのか、
はたまたこれから出会うのか
そんな事をいろいろ考えさせて頂けた、
薫子さんのFBコメントでした
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