スピーカーの歴史100年のバイブルを、次作の夢でも見ながら楽しく読んでいますが
その中で気になるページも沢山あります、その一つがこれ
WEの劇場セッティングでも、振動板の位置を合わせろ、と記されている
何度も書きましたが、音源は一つがいい、これは当たり前
複数のユニットで、ひとつにできなければ、せめて音の発信源の位置を合わせろと
太古の昔のWEでさえそれを記述に残している
やはり、できれば音源を合わせたい、なんとかならないだろうか、再度検討してみる
WE22Aオリジナルホーン長は1.7メートル
我がレプリカ22Aのちょんまげスタイルスロートでのホーン長は1.4メートル
低域のTA7396バッフルの奥行は60センチ、この距離を合わせる・・・・・、
まずTA7396バッフルは間接音しか出ません、ウーハーから出た音は全て直前のデフェーザーに直接当たり
バッフルとサブバッフルで反射して放出されます
音の入射核と反射角は=とのことで、計算してみるとバッフル出口までの距離は
直線で60㎝に対して、最大で118㎝、最短で74㎝となる
ウーハーのセンター付近はディフェーザー→バッフル→サブバッフルで118㎝
ウーハーの外側のでは、ディフェーザー→サブバッフル内側の最短で74㎝
中ほどでは、ディフェーザー→バッフルで95㎝
最長と最短の平均をとっても95㎝
ならば勝手に決めますが、このTA7396バッフルの音道の長さは95㎝と言っても構わないのではないだろうか
60センチが95センチになった〜、低域95㎝と中域140㎝その差は45㎝
WE22Aホーンを45㎝前に出せば問題は解決する!
・・・・・・・・・、
が、やはりみっともない、そんなことはなかなかできない
45センチの距離が縮まらる物理的な方法はなかなか思いつかない
ただ、妥協策が無いわけでもない、仮想で波形を合わせる方法もある
我がなんちゃってWEのクロスは現在400Hz、
一度300まで下げたが、紙の音のが好きな私としては400Hzのほうがベストだと思っている
400Hzクロスでの1秒間の波形の周期は、一般的な温度での計算では
85センチがひと波の一周期となります
このクロスの周期で位置を合わせるならば85センチでもいいはずですが
勿論これも合わない、
だがこのクロスの波形で考えると
85センチの半周期で逆相で合わせれば仮想の波形があうと思いませんか
42.5センチ
おっ、いい感じの数値が出てきたこれならなんとかなるかもしれない
ウーハーの位相をそのままに、ドライバーの位相を変えてみる、
・・・・・・・・、
実はこんな理論を元に何度もこの位相合わせを繰り返して実験してきたのです
※注、これはあくまでも仮想の位相合わせで、しかも振動板からの距離ではなく音道の長さのみのでの計算です
でも、その調整をやらないよりやったほうが、結果は良かったです
ALTEC288もLANSING415もWE597もスピーカー端子には+や-の表記はありません
正相、逆相を確認するのにウーハーは簡単ですが、ドライバーやツイーターは簡単には行きません
前に出るのが正相で、引っ込むのが逆相なのか?結局それもよくわかりませんが
何度も何度も繰り返しひっくり返してみて
我がシステムではウーハーとツイーターL2+、ドライバーはL2-
これが一番しっくりいきます
距離を合わせるのが一番ですが、合わなければ仮想で合わせるのもひとつの方だと思います
因みに我がシステムでいうと85センチの半分は正相逆相で語れますが、その半分は最も音が乱れて合いません
私は理論派ではありませんのであくまでも音を聴きながらのセッティングですが
多少は理論も取り入れないととんでもない音になってしまいます
まあ、この方法で仮に位相が合ったとしても、距離の問題が解決したわけではありません
位相の乱れが少なくなっただけで、音のズレは生じたままですが
でも、そんな音ズレは関係ないって、サウンドが今日も鳴り響いています
アメリカ系は案外、正相と思っていた物が逆相であったりすることもありますので参考まで。
でもウチの場合は、あまり気にしません。聴きながら違和感無く音が合う方でいいと思います、振動板が出るから引っ込むかの違いですから、
それにどちらも同じ音ですし