オーディオ再開!レコードで音楽を楽しもう

オーディオ、シアター、ゴルフ、etcみんな中途半端な趣味だった、もう一度このブログと共にオーディオを再開!

MC昇圧トランスで大切なのはΩマッチング

2023年04月12日 14時59分55秒 | オーディオ


もう30年近く使っているWE618B昇圧トランスですが

 

今はとんでもない値段になっているようですが、

本当にそんな価値があるのかいささか疑問に思う事があります



過去にも検証してみてブログにも書きましたが、

全てEMT XSD15との組み合わせでの検証だったと思います

 

EMTとWE618BやWE285Lはベストマッチングだと先日も書きましたが

 

 

もう20年くらい前だがとある雑誌でもSPUと618Bがベストの組み合わせだと

絶賛されて以来、私もSPUでの検証も実は何度か行ってきたのですが

 

ここでも書かれている「バランスよくベストマッチング」?

これにはかなり疑問がありました

 

 

以前から見ると何故か数が減った、手持ちのSPU AとGで
 
MC昇圧トランスのインピーダンスマッチングを重点に聞き比べの検証をしてみました
 
 
 
 
基準としたのはSPU-GTを基準の音として検証を行いました
 
私のSPU-GTは当然ながら
 
 
プラシェルで刻印が大きく、白塗装で半透明のダンパカバーの掛かった
 
最初期物の超貴重品
 


 
 
ではありません、ハーマンが入れたころの普通のGTで~す(笑)
 
 
実はかつてもっといいSPU-GTがあったんですが・・・・・、
 
涙無くては語れないある事件があって・・・・
 
 
 
 
まいいや、でもね普通のSPU-GTでも、あのエネルギッシュなサウンドは十分奏でますよ
 
SPU-GシェルならGTが良いと思っています、アームはGシェル専用のRM309Gでまずは聴いてみると
 


 
うーん、流石にちょっとうるさい、(笑)
 
普段SPU-Aを使っていますので、Gシェルにすると高域のアッテネーターふたメモリ、4dbぐらい下げないとバランスが取れないです
 
 
いや~おおらかで、膨らんで緩んだ打楽器の音ですが、
 
力強いサウンドは流石SPUですね
 
 
 
 
 
次は私のお気に入り、これはハーマンのシェルに入った中身はニックス時代のSPU-AEです
 


アームはこれまた純正?RF297、トランスはいつものJs6600でまずは聴いてみる
 
 
 
お~引き締まった、ドラムの革が張った(笑)
 
なるほど、音の傾向は先ほどのSPU-GTとさほど変わらない
 
 
 
AシェルとGシェルの違いが良くわかる聞き比べです、Aのほうが高域が静かで透明感があります
 
なんと言っても引き締まった力のある音が魅力的、打楽器がぶれないです
 
 


音色もGTのトランスとよく似ている、流石純正と言われたトランスだけのことはあります
 
 
 
 
さてお次は絶賛されたWE618Bで、う~ん、確かに華やかなサウンドだが・・・、
 
 
派手で華やかなサウンドに騙されるのも分かるが
 
なんか高域がスカスカになって音がチラつくというか・・
 
 
なにか抜けているような気がする
 
 
低域も少し上に持ち上がって、団子になり、力が失せ弾まない
 
 
 
やはり聞き比べると明らかに「何かが違っている」気がする
 
大切な何かのエネルギーをロスしたようなマッチングに感じます
 
 
 
WE285Lにしても少し大人しくなるが、傾向は同じに感じます
 
 
 
 
もう一つ、EMT STX20で検証してみると
 


 
あらら、これはダメだ、霧が掛かってきた、全体に音がかすんでボケる
 
 
なるほどSTX20もWE618BもWE285Lも、EMTのカートリッジで聞き比べたときとは別物サウンド
 
 
一次側の入力インピーダンスはWE618Bと285Lは入力が30Ω、STX20は85Ω~ある
 
注、余談ですが618BはWEのマイクで使われたトランスで、STX20はノイマンのマイクに使われたトランスなんです
 
 
 
どちらのトランスもEMTのカートリッジでは魅力的だが、SUPとの組み合わせでは
 
音色がどうのこうのという前にミスマッチなロスを感じる組み合わせだと感じました
 
 
 
 
やはり、低インピーダンスの静けさと力強さを両立するには
 
3Ωの入力トランスがベストマッチングなんですね
 
 
真ん中の「Tオーディオ製の銀線トランス」も爽やかに綺麗な素晴らしいサウンドを奏でました
 


以前聞いたT30も素晴らしかったです、何か世界が広がったような感覚を覚えています
 
今思えばオルトフォン純正のトランスは全てバランスが良かった、気がします
 
 
 
 
と、こうなるとAシェルを愛用する方は、
 
当然ながらSPU-GTのトランスでAシェルを鳴らすのが良いのではないか
 
と、誰もが思いませんか・・・・
 
 
 
当然です!かつてやりました、写真は有りませんが
 
 
 
 
同じことを考えるおバカなオーディオマニアの方々へ忠告です
 
このブログは真実が何も書かれていない妄想ブログだと決めつけている方が居ますが、まあ否定しないのですが
 
 
これだけは聞いて下さい
 
SPU-GTのあの素晴らしく力強く奏でる、音の鮮度の良いあの小さなトランスは
 
あの場所だから、あの音を奏でるのです
 
 
あの数センチのリード線だからあの音なんです
 
 
 
あんな狭い処にムーヴィンぐコイルと昇圧コイルの二つがくっついていたら音が悪いだろ、もっと離したほうが良いとか
 
あのトランスでSPU-AGTを作ろう、なんて馬鹿な発想はしないほうが良いです
 
 
 
 
ハッキリ言って、「音が悪いですあのトランスは」
 
取り出すと寝ぼけた音しかしません
 
 
 
 
 
 
 
ここから数十年前に話は戻ります、若い頃の話です・・・・・、
 
イヤー残念、やっぱりGシェルのあそこでしか威力を発揮しないトランスなんだな~
まあいいや気が済んだ元に戻そう、明日からまたあの元気なサウンドを奏でてくれ
そうそうカートリッジのカバーや、埃よけのゴムカバーは外したままでいいや、このほうが音が良いし
そうだこのスプリングのリード線なんて絶対に音が悪いに決まってる、余っている8Nのリード線に替えよう
ハンダを付けて・・・・
 
コテを近づけると、コイルの磁力で、きゅっ、かちッ
 
付いていたハンダがコイルに、ぴゅっ
 
 
 
ぎゃ~!、先っぽ替えるの忘れてたー
 
 
 
裸のSPUのコイルにハンダが飛んで断線し
 
二度とあのSPU-GTが素晴らしいサウンドを奏でる事はありませんでした・・・
 
思い出したくもない悲しい事件でした・・・
 
 
 
教訓、
SPUのアンダーカバーは外してはいけませんよ~、ゴムカバーを外せば音は良いですが寿命がちじみますよ~、GTはあのスプリングも含めての音ですよ~