オーディオ再開!レコードで音楽を楽しもう

オーディオ、シアター、ゴルフ、etcみんな中途半端な趣味だった、もう一度このブログと共にオーディオを再開!

フルレンジスピーカーは「クラウン」

2020年11月09日 13時04分12秒 | オーディオ


私のブログやFBに寄せられるお言葉で


「俺も昔はホーン散々やってみたけど、今はフルレンジで充分だよ」


そんなコメントを何人もの諸先輩方から頂きます
実際にお会いした方々にも言われた言葉です


:散々WE555やYLもGOTOもやってみたけど
:金はかかるは、ろくな音しない、さんざんな目にあったよ

時間の無駄、やめたほうが良いよ・・・




または、
:ホーンの良さは分るんだけどねー、普通の家庭じゃ無理だよ
:理想を追えば5ウエイオールホーン、妥協のホーンじゃ意味ないしね

等のお言葉



前者と後者の違いは
ホーンを使いこなせた方と、使いこなせなかった方の
大きな違いもあるだろうが

やめていった理由はそれだけでは無いようである



昔ホーン・スピーカーをやっていた人が
やがて「フルレンジに辿り着く訳」



注、勿論フルレンジの魅力もわかります
私もWE 755AやJBL LE8Tの長年のオーナーで

LE-8Tは40年以上、755も20年以上使い続けて来ています

フルレンジの魅力は知ってるつもりです



ホーン・スピーカーとフルレンジ・コーンスピーカーは
全く別のジャンルのスピーカーだと思っています


私は、聴く曲は同じであっても聞き方が全く違います


クルマに例えるなら、スポーツカーとファミリーカーの違い

用途が全く違い、同じには比較しないと思います



私はホーンスピーカーで音楽を聴く場合は「原音以上」のものを求めます

あり得ないと馬鹿にされても、レコードに入っている音に

魅力を加味して音楽を奏でています



クルマで言えばチューニングした、スポーツカーの世界です




かたや、フルレンジは、食事や珈琲、会話、読書、妄想(笑)

などの何かをしながら、聴くことが多いです



食事をしたり、お酒を飲んだり、珈琲を楽しむ時も

音楽があったほうが、食事や飲み物が美味しく感じるから

音楽をかけています



そんなときに聴く音楽は刺激の少ない

主張や個性の少ない「音楽に従順」なスピーカーで音楽を聴きます




クルマで言えば、便利で壊れなくて扱いやすく

一番いいのは、どんな日本の道をも知り尽くした

日本で一番走りやすい車が「クラうん」




音楽も、音楽を一番知り尽くし

純粋に音楽を楽しめるのが

「フルレンジ・コーン型」スピーカー

となるのでしょうか


私にはフルレンジスピーカーで音楽を聴くのは

クラウンでドライブするのと同じに感じます








またもや語ってはいけない領域のブログになるかもしれませんが

昔、ホーンをやっていた諸先輩方は

オーディオマニアでもその称号はかなり上の位の方々だと思います


かなり、超、スパー、おバカ


等の栄えある称号が、周りや家族から与えられた

かなりの強者の方々だと思います


そのオーディオを極めようとした上階級称号の皆様が何故



「俺はフルレンジ一発で十分」



という言葉が発せられるのか?その理由をいくつか考えてみました。


①、歳とってデカくて、重いホーンが持ち上げられなくなった、(体力的な限界)

②、家族に「これ以上変な物」家に入れたら、追い出すわよ、等(家庭の問題)

③、指向性の強いホーンの音がきつなってきた、(聴覚上の問題)

④、位相が合わないのが気になってきた(以降機能的な問題)

⑤、コーンとコンプレッションドラバーの音色が合わない違和感が気になってきた

⑥、タイムアライメントが合わせられずのズレが気になってききた


等々の理由だと思います①②③は別として

④⑤⑥等の理由でホーンをあきらめた人は、要は使いこなせなかった
だけではないかと思っています。



物理的に合わせるか、
デジタルチャンネルディバイダ―や、DSP等で機械的に合わせるかして

タイムアライメントを合わせれば、位相を合わせるのは簡単です

これでかなり違和感が無くなり、ぼわんと緩んだ音ではなく

ビシッとしまったピントが合った音になるとおもいます




あとは音色
金属振動板のコンプレッションドライバーが最高かもしれませんが


紙の振動板でもコンプレッションとディフェーザーを使うことで

紙の特有のガサ付いた音を消すことができます



またコンプレッションを掛ける事で、中域との音圧を合わせられます

ホーンスピーカーでも合わせるものを合わせれば

ピントの合ったモニタースピーカー的なサウンドを奏でられます



昔の劇場で使っていたやり方をそのまま家庭に持ち込んでも

上手く鳴るはずが無いと私は思っています


上級称号の先輩方のお写真やお話を聞くと



忠実に当時劇場で使っていたオリジナルを再現しようと

努力されていたのは分りますが



大変失礼ながらホーン型スピーカーを家庭で使いこなすには

その努力それだけでは無理だったのだと思います




いづれにせよ異常に手のかかる

また、手を掛けても報われないスピーカーの代名詞

それがホーン型スピーカーなのかもしれません



私がもしユーザーではなく、販売側の人なら、こんな手間にかかるスピーカーは全否定です



「そんな無駄な時間があったら音楽聞きなさい」、というでしょうね




そう無駄な時間だと思います


クルマも、走る時間より


修理している時間のほうが多い

走ったとしても、まともに走るときは殆どない


だからいつでも走れる車が良い・・・・

となるのでしょうが




お言葉を返すようですが、苦労してチューニングして


思った音が出せたとき

思った走りができたとき


その喜びは、通常のクルマでは想像すらできないものがあります


私はまだまだそんなオーディオロマンを求めて

無駄な時間と言われても、このスタイルを楽しんでいきたいですね




あっ、車はもう買えません