オーディオ再開!レコードで音楽を楽しもう

オーディオ、シアター、ゴルフ、etcみんな中途半端な趣味だった、もう一度このブログと共にオーディオを再開!

誰も知らない時代を変えた隠れた名器?TD150

2014年09月08日 09時45分13秒 | オーディオ

何気にカッコいいではないか(301のクリーナーが邪魔だったな)



発信しまくりのデッカVは、


我がシステムでは最も静かで、バランスのとれたトーレンスTD150ABに移された




このトーレンスTD150は、TD124に比べるとほとんど知られていない製品だが


TD124の後継機にあたるのだろう





TD124が採用しているベルト・アイドラー方式


当時はマイクロトラック等の多くのプロ用メーカーもこの方式を採用しており




それまでの主流であった、アイドラー方式の弱点でもあるモーター振動からの回避と低減、


そして回転の安定化の為に、強力な高速モーターを使って




異なる二つの回転方式を使って回転を安定させているのであろう




だが、その方式はやがてその複雑さからなのか分からないが




メーカーのラインナップからは外れてしまう





その原因がTD124Mk2発売の、2年後の1965年に発売されたこのプレーヤーなのか?

ターンテーブルの時代を変えた、と言っても良いだろうこのプレーヤー



歴史的な変貌を遂げたこのトーレンスTD150

作ったのはEMT社と言われている


そう言うと凄いと思いません?




駆動するモーターは、TD124は長方形の大型の4極インダクションモーター


でどちらかと言えばトルクよりも、馬力重視で、高回転のモータから



TD150では超小型で超低速の、16極ヒステリシスシンクロナスモーターに変わり


とても静かで上品な、多極型のモーターに変わった




これにより、「ぶーん」とか「びーん」とか「キーン」とかの下品な音は

ターンテーブルから聞こえなくなってきた





もしかしたらだが

50年台、までのオーディオ装置はこのブーン、ビーン、キーンが聞こえないほどの

アンプのSNだったのではないだろうか?




アンプのSNが良くなってきたから

アイドラーは姿を消したのか?



と、そんなこと言うとまた怒られるから、

きっと50年前はそんな音は全くしていなかったんでしょう


50年前の新品のときはガラードもトーレンスもマイクロトラックも

がー、ごー、きーんの音はしなかったのであろう




★注、誤解しないように
がーゴーキーンは整備されたTD124やガラードであれば通常の使用状態であればそんな音はほとんどで出ない
我がシステムのような異常値とも言える馬鹿げた爆音再生での話ですので・・・・




だが、同年代に制作されたRCAなどのとんでもなく金のかかった業務用のギアドライブは

その見た目とは裏腹に、当時は静かであったであろうことが伺える精度の高さである



メンテナンスを完ぺきに行ったモノに巡り合えれば是非使ってみたいが

高い、でかい、重いのでなかなか手が出ない・・・・・・





話を元に戻すが

確実にこのTD150ABが発売さてからは、そのような音は聞こえなくなってきたのではないだろうか?


静かなプレーヤー時代の幕開けだ




フレームはそれまでの重厚感のあるダイキャストフレームから


見た目はちょっと貧弱だが、新方式の鋼製フレームに変わり



注、
モーターに続きフレームもコストダウンしたんだろ、と思ったあなた、

そうあなた!

違いますよ静かさと滑らかさを追及したらあの様な小さなモーターになり、
ゴツいフレームも必要無くなり、華奢にも見える軽量フレームになったんです
全ては音楽のため・・・・注おわり



マッシュルームゴムでフロートしてたサスペンションから



鳴き止めがなされた、スプリングコイルダンパーで

ユニットプレートから浮かして3箇所の吊り下げ式に変わり

振動対策は内部のモーターからも、外部の振動からもより完ぺきなものになった




ターンテーブルもそれまでの真鍮とか単一素材から



インナーとアウターに分かれて、インナーをモーターで回す

二重ターンテーブル方式となった



またまた余談だが、ガラードはホイールバランスを採っているがトーレンスは取っていない

が、二重ターンテーブルは人力でこれを合わせることが出来るのです

内周、外周に360度の印をつけて、少しずつずらしてみる、

ターンテーブルを回して揺れの一番小さなところを探す

大変だが一度はやってみる価値あり、まあ気分的なものですが

揺れの少ない所が見つかります。

音には大した影響はありませんが揺れを気にする方はやってみて下さい






そんな、スプリングフローティング、二重ターンテーブル、ベルトドライブ

この構造のプレーと言えば、リンLP12がその代名詞のようだが



このTD150ABが発売されてから、15年経ってよく似てると言われる

リンのPL12が発売されたのだ



同社でも、この方式はのちに、同じ規格で125、126等に引き継がれていく

TD124の後継機がTD125と思ってらっしゃる方も多いんですが


実は150の発売の数年後に125が発売されている


だからトーレンスフローティングプレーヤーの元祖はTD150


それからその構造に大きな変更も無く、そのまま50年近く経ってもモデル名を替えて

作られたいる、これは驚異的な事だ


だから発売から50年近く経ていてもベルトが今でも入手できる




そう思うと歴史を変えた凄いプレーヤーではないだろうか・・・



回転調整も無い

あんな音の切れが悪いし、ぼけたような音のプレヤー・・・・


なんてバカにしてはいけない!



あれは、「お品の良い、温もりのある音」と表現するんです!





はぁはぁ・・・疲れた・・


だいたいこんなものだろうか?




もしかしたら俺の知らないベルトフロートがあってもそれはそれで良いんです

上記は、私の知る限りですので間違っていたあしからずです。







なんか、ほかのとても勉強になるブログのようになってきたが・・・




なんか自分らしくないので元に戻そう

うひょーガラード301トーレンスTD124、TD150が並ぶとカッコいー!



そういった意味で歴史を変えてきたプレーヤーの勢ぞろいだ




痴呆症になっていたTD150だが、

124を完全整備して頂いたご近所のs氏によって

モーターの分解整備、進相コンデンサーの装着、シャフトのクリーニング整備

とうの整備を終えて戻ってきた

実に綺麗だ、スイッチを入れてもちゃんと廻り出す

それも正しい方向に



手で回る方向を教えなくてもちゃんと回るようになっている

進相コンデンサーが壊れていたときは手で回る方向に回してから電源を入れないと

逆に廻っていたTD150、手で回しても強引に逆回りもたまにしていた痴呆症TD150AB




Sさんありがとう完ぺきな仕上がりです

輪ゴムで瞬時に修理してしまうT氏とは違い、几帳面に整備されたことが伺えます



とても静かでデッカの良さが旨く引き出されたプレーヤーになりました

TD124の時と比べると低域がゆったりとして音がピラミッド型になってとても聴き易い


反面少し、ぬペッとして?平べったくなった?音の粒立ちが甘くなった気がするが


これはこれで良い音です



TD124もやっぱりSMEが良く似合う

やっぱりかっこいい


この古い3009は軽量級ではなく重量級のカートリッジを装着出来るように成っています


綺麗なのは一生懸命磨いたんです


全てバラして(バラした後後悔したが何とか元に戻せた)

エッジはナイフのように研磨はしなかったが、それなり意に磨いた

錆が出ていた受け側も丁寧に磨いて2日がかり磨きあげた



パイプの細かな傷は、使っていないときに、馬鹿な私は

工具入れの中にこのアームを入れておいたため

気が付いたらこんなに傷だらけになってしまった

売り物でもないし音には影響が無いので気にしません


うん、SMEにはSUP-Gが似合う


TD124にもこのアームが似合う





さあ入り口が決まってきたか、またアンプを・・・・・・










追記
このような事をブログに出していいのか考えものだが


どなたか以前のシステムで使っていたアンプをご購入いただけないだろうか

クイックシルバーMONOブロック8417とKT88
それにシンメトリーの無段階チェンネルデェディバイダーACS-1

大変気にっていたアンプで生涯使おうと思って予備球も沢山あります
予備の真空管全部つけます

チャンデバは、かのジョンカールの作です。
このディバイダーでマルチの音が強烈に今も頭にあり
売らずに持っていようと思いましたが

その想いと行動が一致しなくなり
大型送信管にチャレンジしたくなりました・・・・

8417は1年半前にKT88は二年前にカマニにてオーバーホール済みです
ここ1年くらいはほとんど燈を入れていません

どなたご興味のある方はいらっしゃいますでしょうか?