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80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

(ミニ液晶ゲーム)パックマン・エポック社/ハンドヘルド

2007-10-28 19:11:06 | 電子ゲーム


 これは、有限会社ハンドヘルドより発売され、エポック社より販売されているLCDゲームの『パックマン』です。以前は『わにわにパニック』とともに、増田屋より出ていたようですが、現在ではエポック社に販売が移っているようです。小ネタですが、結構いい味を出していますので、ネタとして紹介してみます。


 80年代初頭(80~83)に電子ゲームのブームが起こり、その時もゲームセンターのゲームを家庭で遊べるようにした移植ものが人気でした。一世を風靡した『インベーダー』(タイトー)より始まって、『ギャラクシアン』、『ディグダグ』(ナムコ)、『スクランブル』、『フロッガー』、『アミダー』(コナミ)、『クレージークライミング』、『フリスキートム』(日本物産)、『平安京エイリアン』(電気音響)などなど。中でも当時大ヒット作であったナムコのパックマンは、様々なメーカーより電子ゲームが発売されていました。まずは、ナムコより正式なライセンスを取得したトミーの『パックマン』、エポック社より発売されていた液晶の『パクパクマン』、コーヒーブレイクの再現など非常に遊べたバンダイの『パックリモンスター』、移植度の高かった学研の『パックモンスター』などがありました。権利関係に大らかな時代だったためか、各社とも勝手に移植したものが多かったのもこの時代の特徴ですね。当然、このエポック版の『パックマン』は、ナムコより正式なライセンスを取得したものになっています。


 パックマンは、(特に北米で)大ヒットをとばして80年代の顔といえるような作品になりましたが、実は70年代にトミーよりに『パックマン貯金箱』、コインを回転するパックマンの口に放り込む『パックマンゲーム』というものが発売されていました。これとナムコのパックマンは、どのような関係になっているのだろうか(個人的に)謎だったのですが、Wikiによると当時トミーより「名称・デザインが酷似している」とクレームが来ていたようです。まあゲームの内容に直接の関係はありませんので問題はないのでしょうが、当時パチ物ばかりだったパックマンのゲームで、唯一トミーがナムコの正規ライセンスものを発売していたのは、ここいらも関係がありそうですね。このトミー製の電子ゲーム『パックマン』は、デザインやパッケージなどは非常によくできていましたが、ゲームとしてはあまり遊べなかったように記憶しています。


 それで、このエポック(ハンドヘルド)製のパックマンなのですが、さすがに現在の技術で作られているためよくできています。カラー液晶表示されており、あのサウンドもほぼ忠実に再現されています。ステージ数は1~20ステージ、フロアは画面切り替え式になっており4~16もの広さがあります。雰囲気はよくでていますが、ただこのフロアがやたらと広いためモンスターに追いかけられているというよりは、幾つもの部屋を攻略するあの『ルート16』(サン電子)みたいな感じになっていたりします。正規ライセンス品のためパッケージも懐かしげでいい感じですし、1,000円ほどのMiniゲームとしては非常によくできていて楽しめるものになっています。プレミアの付いた当時品もよいですが、こういう手頃で出来の良い携帯ゲームも、たまには目を向けてみるのもまたよいかもしれませんね。

(ポケットクラブ)・チャレンジショット・バンダイ

2007-03-26 22:25:31 | 電子ゲーム
 これは、バンダイより1990年に発売されていた液晶ゲーム、ポケットクラブ・『チャレンジ・ショット』です。ポケットクラブというのは、G&Wブームも去った90年代辺りにバンダイが出していた液晶ゲームのシリーズ名です。今回はちょっと小ネタですが、これを紹介してみます。右下のものは、同じくポケットクラブ・ミニの『五星戦隊ダイレンジャー・戦え龍星王』です。このシリーズには『キン肉マン』や『ドラゴンボールZ』、『SDガンダム』、『セーラームーン』など数多くのキャラものが出ていました。この辺りは年代も新しく、電子ゲーム全盛期(80~83年)のものではないので、それほどコレクターズアイテムにもなってないようです。そのため今でも、結構リサイクルショップなどの片隅で見つけることができます。

 それで、この『チャレンジゴルフ』なのですが、サブタイトルはRPGゴルフとなっています。なにがRPGなのかわかりませんが、なんだかスクロールRPG『頭脳戦艦ガル』みたいな香ばしさを感じます。それで、なにがRPGなのかというと、18ホールを終了した時点でパー72と同数か、それ以下のスコアを出せば一ランクアップするという事のようです。アマチュア→トーナメント→オープン→プロ→マスターと、ゴルファーとして大人の階段を上っていくようです。(コースの難易度も上がる)。80年代中頃の、とにかくなんでもRPGだった時期のものではないのですから、無理にゴルフにRPGと銘打たなくても良いような気もしますが。別に経験値などはなく、戦闘をする必要もありませんので、ゲームとしてはごく普通のゴルフゲームです。

 さらりと18ホールと書きましたが、90年代製だけあってゲームは意外と凝っています。左側にコース全景が表示され、右側がショット風景になっていて、任天堂のゴルフ以降のゴルフゲームの基本は押さえてあります。ショットキーを押すとスイングを始め、再びショットキーを押すと強さが決定され(クラブを振り上げた位置で、何ヤード飛ばせるかがきまっている)、インパクトとしてクラブがボールに当たる瞬間に再びショットキーを押しボールを飛ばします。インパクトのタイミングで、フック・スライス系も打てるようになっています。池(ペナルティ)や、バンカーショット、グリーンにボールが乗った後には、パットも再現されています。

 『五星戦隊ダイレンジャー・戦え龍星王』の方は、スクリーンも小さく完全に子供(幼児)向けのキャラクター商品ですね。この手のものは、現在でも仮面ライダーや、ウルトラマン、戦隊ものが発売されています。ただ、ポケットクラブ・ミニのシリーズは、なかなかカラフルでイラストも綺麗ですから、リサイクルショップなどで安く見つけたときには、確保しておいても良いのではないでしょうか。特に他で電子ゲーム化されてない珍しいキャラものは、希少品になる可能性も高いでしょうし。『らっきーマン』とか、『パトレイバー』とか・・

エイリアンチェイス(ALIEN CHASE)・トミー

2007-03-21 21:38:54 | 電子ゲーム
 エイリアンチェイス(ALIEN CHASE)は、1983年にトミーより発売されたLSIゲーム(FLゲーム)です。新めのネタが続きましたので、ちょっと古めのゲームネタをやります。これは珍しいというほどではありませんが、割とマイナーな機種のため、紹介している国内サイトもあまりありません。むしろ海外サイトの方で、多く採り上げられています。

 ゲームの内容としては、宇宙飛行士を操作して、宇宙船より現れるエイリアンを捕獲、自分の基地に連れ帰る数を競うというものです。FL(蛍光表示管)後期に開発された、反対側が透けて見えるスクリーンを使用していますので、反対側より2人で対戦プレイできるようになっています。この時期、他社からも『FL U-ボート大作戦』、『FL北斗の拳』、『燃えよガンダム』(バンダイ)、『ペイントローラー』(学研)など、この透過性の蛍光表示スクリーンを使用したものが発売されていました。この手のものは、どうしても装置が大型になり、また高価にもなってしまうため、FL後期ということもあってあまり売れなかったようです。当時、私もこれをデパートで見た記憶がありますが、画面は凝っていて綺麗だけど、高いな~と思った記憶が残っています。

 83年製で電子ゲーム後期に当たりますので、おそらくクリスマス商戦の時期には、すでにFCに注目が集まっていたのではないのでしょうか。私はこの頃、ぴゅう太が欲しかった記憶がありますが、もう電子ゲームの季節は終わり、自分でプログラムを組めるPCが家庭に入ってくる時期に差し掛かっていたのだと思います。(オデッセイさんに当時のトミー技術者の方のインタビューが掲載されています) ただ蛍光表示管後期だけあって、画面はかなり凝っていて綺麗です。画面上にキラキラと星がながれ、巨大でカラフルなキャラが表示されて、なかなか派手です。画面の真ん中に巨大なUFOが鎮座しており、アームを伸ばして邪魔をしてきますので、同社『キングマン』のような強烈なインパクトもあります。ただこの時期には、LSIゲームにもゲームセンターからの移植ものや、アニメキャラを使用したものが多くなっていましたので、オリジナルキャラでは苦しかったのではないでしょうか。また海外に出すことを意識してか、マニュアル裏には英語の解説も掲載されており、箱のパッケージも渋めになっています。

 ただ高価なFL機は、やはりクリスマスくらいしか入手する機会がありませんでしたから、FL機をみると年末のわくわくするような気分はよみがえって来ますね。ゲームブックも冬の夜に勉強をするフリをして、隠れて遊んだ頃の空気がよみがえってきますので、私は、ここら辺りにどうしても弱いです。90年代後半くらいからの、古い玩具のブームによってブリキ、ソフビ、超合金、G&W、FCなど古い玩具が、再び脚光を浴び流通するようになりました。ネットの発達により、古い玩具を扱うサイトやオークションなど、古いものに対する情報も手に入りやすくなりました。それにしても、まさかこんな時代になるとは、昔は想像もしてませんでしたねえ。

魔界村/バブルボブル/ハングオン・エポック社

2007-01-20 11:28:53 | 電子ゲーム



 これは、エポック社のLCDゲーム『魔界村』、『バブルボブル』、『ハングオン』です。同社EL-SPIRITSというシリーズ内の、名作ゲームをLCDゲームで再現したレトロシリーズになります。これ以外にも、『スペースインベーダー』、『ぷよぷよ』があります。


 80年代初頭にゲーム&ウォッチのブームがおこり、様々な液晶ゲームが発売されました。ファミコン登場以降は、ブームは終焉して液晶ゲームが売り場の主役になる時代は終わったのですが、安価で気軽に遊べるミニゲームとして販売は続けられました。これは、そんなミニゲームの中の1つです。液晶のブームは80~83年頃までですから、元ネタとなったゲームはどちらかというとFC時代のものです。これはわざわざ(レトロゲームの)版権までとっていますから、ある意味液晶ゲームへの正式な移植版であるとも言えるでしょう。


 特に『魔界村』は意外と凝っていて、オープニングBGMが再現されたり、4面構成で画面スクロールまで実現しています。市場価格1,000円前後の価格帯の中で、なんとかオリジナルを再現しようと、開発者の本気度が伺えます。まんだらけのサイトの魔界村解説、バブルボブル解説
私などは、電子ゲーム~ファミコンの世代ですから、なかなかツボにはまってしまう商品でした。電子ゲームに思い入れのある世代の人には、けっこう話題になっていたのですが、意外と見落としている方がいらっしゃるかも知れません。
 

 とは言っても、1,000円弱の商品ですから、液晶も小さく見難いし、ボタンも押しにくいです。とてもゲーム&ウォッチのように、熱中できるものではないです。パッケージはなかなか洒落ていますので、レトロな小物として考えた方がよいでしょう。机の上やPCの横などにさりげなく置いて、眺めているだけでも意外となごみます。個人的には、このシリーズで『ドルアーガの塔』や『源平討魔伝』とかやって欲しいです。どう考えても無理なんですが、無理やり移植というのも電子ゲームの醍醐味ですし・・

SD(スペースドライブ)体感ターボ・エポック社

2007-01-14 14:49:00 | 電子ゲーム
 これは、エポック社より1990年に発売された体感ゲーム『SD(スペースドライブ)体感ターボ』です。ほとんど'70sや'80sにしか見えない箱絵が、なかなかイカスのですが、1990年製ですからSFCなどが発売されていた時期のものになります。

 ゲームの内容としては、本体内部よりスクリーン上に地図が投影され、そこに映る戦闘機に標準を定めて、撃墜するといった感じです。振動と電子音がゲームを盛り上げ、そのため体感と銘打ってあります。左右の操縦桿を握って、モニターを上下左右に移動させる構造になっていて、玩具っぽい外見のわりには意外と凝っています。電子ゲームの部類というよりは、昔デパートの屋上などに置いてあった、エレメカと同様の構造ですね。SFCの時期に、このような'70s、'80sのムード漂うものを出した、エポック社の意図はわかりませんが、SFCがまだ早いお子様向けの商品だったのでしょうか。スペースハリアー、アウトラン、アフターバーナーなど、セガの大型体感筐体が流行っていた頃ですから、その辺のイメージもあるのかもしれません。

 エポック社は、日本でも最初期のTVゲームを発売したTVゲーム機の名門メーカーです。今は、体感型TVゲームや、復刻ブームにのって『野球盤』や『魚雷船ゲーム』など好調ですが、スーパーカセットビジョンがFCに敗れた80年代後半~90年代中盤の時期は、少し印象が薄かったように思います。これは、そんな時期に発売されていたものですね。この微妙なレトロ感というのは、狙って作られたものなのでしょうか。それともボックスアートを担当された、絵師が年配の方だったのでしょうか。箱や解説書にも絵師の名前が無く、ネット上にもほとんど情報がないため、分からないのが少し残念です。

 昔は大型の遊戯具などは、今のように新型と次々に入れ替えてゆくといった感じではなかったですから、デパートの屋上や遊園地などの遊技場では、意外と古いエレメカが残っていました。私が見ていたのは、すでにビデオゲーム全盛期の頃ですから、もう誰も遊ばなくなって片隅に置かれたイメージでしたが。最近、某掲示板でデパートの屋上の話題(屋上レストランなど)が出ていて、あっというまにノスタルジックなレスで埋まっていました。萩原朔太郎の詩集『氷島』にも『遊園地にて』というノスタルジックな一編があります。こういう感情は、ある程度どんな世代でも共通のもののようです。7階、8階に催事場があって、最上階には展望レストラン、屋上には遊技場があって・・祝日に、親と一緒にデパートへお出かけするのは、昔は特別なことでした。

 今の子供達には、郊外型の複合型ショッピングセンターが、後から見てノスタルジーをかきたてるような場所になるのでしょうか。時代が変わっても、人間はそれほど変りませんから、今の子たちにも良い思い出が残る事を願わずにはいられませんね。