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80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
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SD(スペースドライブ)体感ターボ・エポック社

2007-01-14 14:49:00 | 電子ゲーム
 これは、エポック社より1990年に発売された体感ゲーム『SD(スペースドライブ)体感ターボ』です。ほとんど'70sや'80sにしか見えない箱絵が、なかなかイカスのですが、1990年製ですからSFCなどが発売されていた時期のものになります。

 ゲームの内容としては、本体内部よりスクリーン上に地図が投影され、そこに映る戦闘機に標準を定めて、撃墜するといった感じです。振動と電子音がゲームを盛り上げ、そのため体感と銘打ってあります。左右の操縦桿を握って、モニターを上下左右に移動させる構造になっていて、玩具っぽい外見のわりには意外と凝っています。電子ゲームの部類というよりは、昔デパートの屋上などに置いてあった、エレメカと同様の構造ですね。SFCの時期に、このような'70s、'80sのムード漂うものを出した、エポック社の意図はわかりませんが、SFCがまだ早いお子様向けの商品だったのでしょうか。スペースハリアー、アウトラン、アフターバーナーなど、セガの大型体感筐体が流行っていた頃ですから、その辺のイメージもあるのかもしれません。

 エポック社は、日本でも最初期のTVゲームを発売したTVゲーム機の名門メーカーです。今は、体感型TVゲームや、復刻ブームにのって『野球盤』や『魚雷船ゲーム』など好調ですが、スーパーカセットビジョンがFCに敗れた80年代後半~90年代中盤の時期は、少し印象が薄かったように思います。これは、そんな時期に発売されていたものですね。この微妙なレトロ感というのは、狙って作られたものなのでしょうか。それともボックスアートを担当された、絵師が年配の方だったのでしょうか。箱や解説書にも絵師の名前が無く、ネット上にもほとんど情報がないため、分からないのが少し残念です。

 昔は大型の遊戯具などは、今のように新型と次々に入れ替えてゆくといった感じではなかったですから、デパートの屋上や遊園地などの遊技場では、意外と古いエレメカが残っていました。私が見ていたのは、すでにビデオゲーム全盛期の頃ですから、もう誰も遊ばなくなって片隅に置かれたイメージでしたが。最近、某掲示板でデパートの屋上の話題(屋上レストランなど)が出ていて、あっというまにノスタルジックなレスで埋まっていました。萩原朔太郎の詩集『氷島』にも『遊園地にて』というノスタルジックな一編があります。こういう感情は、ある程度どんな世代でも共通のもののようです。7階、8階に催事場があって、最上階には展望レストラン、屋上には遊技場があって・・祝日に、親と一緒にデパートへお出かけするのは、昔は特別なことでした。

 今の子供達には、郊外型の複合型ショッピングセンターが、後から見てノスタルジーをかきたてるような場所になるのでしょうか。時代が変わっても、人間はそれほど変りませんから、今の子たちにも良い思い出が残る事を願わずにはいられませんね。


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