カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

カメレオンの独り言-1239 『生きるということ』

2014年09月29日 | 日記







 2014年9月29日








花見月の葉っぱが薄っすらと色づいてきたよ。秋の真っ青な空に綿を千切って並べたような白いうろこ雲。

ちょっと湿気てるかなあ? そのぶん暑く感じるね。

もう、同じ光景を幾度となく見ているのに季節の変わり往くころは、何故か目にとまって感慨深いんだね。





否が応でも歳をとる階段は上がらねばならない。物云わぬ木々も、毎年、年輪を重ねていくんだね。

今は、こうしてオレがおまえを見ているつもりだよ。

でも、いつの日か、オレが見ていたのではなく、おまえが、オレを見ていたことに気付くときがくる。





おまえの前を吹き抜けて行く風のように、オレも、いつの日か去っていくんだね。

そういうオレも、此の歳になるまでに多くの人が過ぎ去るのを見送ったよ。見送り、見送られて、命は吹き抜ける風の如しだね。



















オレと同年輩ほどのインテリの紳士が、「〇〇〇〇さん、行って来たよ」 どちらへ? 「仕事仲間の会合なんだけどね」って、

封筒からしおりを抜き取り差し出される。ほお~う、オレの住む世界とは違う方ばかりですね。「そんなことはないよ」 

人は、解ってるようで居て自分が見えんもんですよ。上品に笑われるんだねえ、此の人は。オレと、エライ違いだよ。「おまえは?」 うっわっはっはははだよ。





「いやね、此の上にね、名が出ると終わりだよ」 お迎えですか? 「そうだよ、よく出てるんだよ」 寂しい話しですが、悲しい話じゃないでしょう?

やり終えた上に自分の名が出る。なかなか、こんなところに出して貰えませんよ。「そうかねえ?」 

まあ、ご主人の名が出るまで、まだ、何十年も先の話ですよ。「そうかなあ」って、嬉しそうに笑われていたよ。此の人は、上品な人柄が光るね。





中身までは無理だけど外見だけでも盗もうか。「盗人か?」 人にいい影響を与える、人生で培った養分を他に施す、長く生きるとは、そういうことだよ。



















もの言わぬ木々を見ろよ。年輪を重ねて不動にある其の姿、緑を一杯に蓄えて人に癒しを与えて其処に在り続ける。

葉は枯れて全てが身から落ちようとも、雪解けとともに、また、新芽を吹かせて若葉に覆われる根強さを、繰り返し繰り返し見せて教えているんだよ。

成るとも成らずとも、人は、諦めてはいかんのだよ。とこ、とんやれ、粘りで立ち続けねばいかんのだよ。其れが、強さなんだよ。





格好つけようのない時も、格好悪いこと此の上ない事態に陥っても、とこ、とんやれ、恥かきまくって影で泣いても、笑っていればいいんだよ。

そんな時ってのはね、周りの奴は、全て、上手く生きている中の天涯孤独ってのが相場だよ。自分一人だけが、間違いなく最悪なんだね。

世間全般が幸せ一杯、そうとしか見えないんだね。でも、其れは、あくまで錯覚であることを肝に銘じることだよ。





落葉樹の定めと解して春を待つんだよ。やがて、芽が吹き出し若葉が身を包む頃、ひとつの試練を乗り切った自分を知るんだよ。其れが人生だよ。



















もの言わぬ木々たちよ、おまえたちを見ていると、そんなことを考えているオレがいる。おまえ達にもピンから切が在る。人々にも、其れがあるね。

おまえ達も根を張る場所を間違えれば、やがては立ち枯れするし、多くが育てば伐採されて木屑になる。

生まれ出でる場所を選び探さねば大木になるのは難しい。しかし、選べない、それが宿命かもしれないね。人智の及ばぬ神の領域の話だろうかね。





おまえもオレも、全ての生きとし生けるものが、百人百様、抱え持つ「大いなる矛盾」を目の前にぶら下げて生きて此処に在るんだね。















『 御嶽山 』が爆発(2014-9-27)したね。行楽シーズンの土曜日ってのが災いしたね。沢山の人が重軽傷ってある。さぞかし吃驚しただろうね。

昔、車で向かいの低い山を登って、絵葉書同然、鮮明この上ない御嶽山を目の当たりに見たことがある。あんなのが爆発するんだねえ。

37人が、まだ、山頂の山小屋に避難したまま下りて来ないらしい。登ったら自力で下りて来いよ。重傷者が居るんだろうかねえ?





救助隊を待ってんだろうけど、行く人はホントにコワイよ。いつ、また。ドカンッとくるかも解らない。相手は、火山だよ。抗せる相手じゃないよ。

昔、九州の雲仙普賢岳(ふげんだけ)の噴火で火砕流が猛烈な勢いで斜面を駆け下り多くの人たちをのみこんだ怖ろしい災害があった。

映像(すぐさま放映禁止になった)をニュースで観たけど、火砕流の噴煙に巻き込まれて、よろよろと下り来る消防団員の悲惨な姿が映ってた。





それでも、救助に向う人たちがいる。凄い勇気と使命感だね、頭が下がるよ。頂上には、身動きできない重傷者が居たみたいだね。

高熱の噴煙を吸い込むと体内が焼け爛(ただ)れるらしい。綺麗な御嶽山に感動し、一変して、怖ろしい御嶽山に恐れ戦(おのの)き恨みは深しだね。

何処で何が起きるや解らんね。巡りあったが百年目だね。

















28日(日)夕方のニュースで大変なことになってるね。31人が心配停止状態、40人ほどの人が行方不明らしい。

情報も錯綜しているだろうから、どこかで無事にいることも考えられる。そうあって欲しいね。





















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