4/25(木)~27(土)までの3日間、信州へ旅行した。5年前、戦争遺児の戦跡巡り・慰霊の旅で、フィリピン・ルソン島を訪ねたが、その時の友人、NAさんに誘われての旅だった。
NAさん宅で蕎麦打ち体験をしてから、北杜市の「平山郁夫シルクロード美術館」を見学。白樺湖畔のホテルへ行く途中、NAさんがぜひ見せたい場所があると言われ立ち寄ったのが、原村立原中学校の卒業制作ブロンズ像が並ぶ「彫刻の森」だ。原中学校は生徒数200名余、毎年3年生全員が協力して卒業記念のブロンズ像を一個、制作する習わしだそうだ。それにふさわしい詩を添えてこの森に寄贈する。今では森になっているのです。いくつか紹介します。↓は、「未知」。
↓は、「見上げろ」。
↓は、「一秒」とその詩。
↓は、「空」の詩。子どもたちの真剣な顔が目に浮かぶような言葉だ。
夕日を浴びながら、しばらく林の中に佇み、白樺湖畔のホテルに向かった。ホテル前にはまだ残雪があった。湖の写真を撮り忘れ。
翌日のコースは、一昨年小学校の同窓会で行った場所とほぼ同じ。同じ場所を訪ねるのも懐かしくていいものだ。少人数でゆっくりと見られるのもいい。
4/26(金)、まず「生島足島神社」へ。前の広場に、一昨年どうよう祭りで使った「御柱」が立っている。良縁子宝・安産子育の祈願の札がたくさん下がっていた。
↓は、愛犬リーちゃんの健康を願ったお札。
武田信玄が、上杉謙信との戦に勝利するよう祈願した「願文」や、支配下の豪族に忠誠を誓わせた「起請文」などの古文書が展示されている。↓は、回り舞台を持つ「歌舞伎舞台」。この中に、古文書が展示されている。
前回もそうだったが、今度も中に入りゆっくり眺めた。この後「無言館」へ。
「無言館」は、まわりを山々に囲まれた塩田平と言う田園地帯の丘陵地の頂に建っている。NAさんの子どもの頃は、よく松茸狩りに来た山だそうだ。↓の2枚はネットからの写真だが、中世ヨーロッパの僧院を思わせる建物の中に、太平洋戦争で戦地に散った画学生30余名、300余点の遺作、遺品が展示されている。偶然だが、ルソン島の戦没者が多い。しかも、昭和20年終戦を間近にした頃に集中している。
館主窪島誠一郎さんが、画家の野見山暁治さん(自らも出征経験があり、また美術学校の仲間を戦争で失った方)と一緒に、日本各地の戦没画学生の遺族のもとを、2年間探し訪ね遺作を集めたのだそうだ。今回はあまり時間を気にせずゆっくり回り、係りの方からそんな話も聞けた。