Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

高齢者向け住宅「やどりぎ」

2018-05-17 | 日記・つぶやき

 5月初め、城端の曳山祭りに行ったのがきっかけで久しぶりに会った同級生から分家のおばちゃんの入院を知った。今冬の大雪のせいもあって、半年ほど城端へ行っていなかったのだ。そう言えば誰にも電話もしなかった…。
 分家のおばちゃんが脳出血で入院されたと知り、本当に驚いた。もう病院は退院され、今は福野の高齢者住宅で過ごしておられると聞いた。城端の実家には2軒の分家があり、私の祖父の弟さん達が分家された家である。私の父は昭和20年7月にフィリピンルソン島で戦死したので、母は一人で家業を継いだ(祖父母もその頃に亡くなっている)。分家のおばちゃん(と言っても、当時は私よりも1周り上のお姉さん、Kiyoちゃんと呼んでいた)や近所の方に手伝ってもらいながら、母が家業を続け弟と私を育ててくれた。

 だからそのおばちゃんは大恩人。少しでも早く会いに行かねば…と、もう一軒の分家のMikiさん、従妹の方と3人で行く日を決めた。「一河会」が終わり、15日(火)、夏のような晴れた日。まず、城端まで二人を迎えに行く。場所はネットや地図で調べ、カーナビもあるからと軽く考えていたら、ところがドッコイ。ナビには出て来ない。電話番号でもダメ。よほど新しい建物なのだろう。結局、直接電話をかけて教えてもらった。
 👇は、2階建ての建物。名前は、「サービス付き高齢者向け住宅」。

 トイレと洗面所付きの個室だ。キッチンはない。食事は食堂へ、お風呂は浴室があるのだろう。
 顔を見て、前とまったく変わっておられずホッとした。最初は左半身マヒが残ったそうだが、リハビリのおかげで左腕がまだ上がらないだけで後はほぼ動かせるようだ。
 ベッドの周りにさまざまなリハビリの小物が置いてある。ペットボトル(輪ゴムを数本巻いてある)、ボール、固く結んだ紐(ほどく練習をするそうだ)、塗り絵ノートなどなど。

 👇は、「大人の塗り絵」の表紙。 絵が細かく、色もさまざま。16色色鉛筆やクレヨンが置いてある。

 「おかあさん(お嫁さん)が持って来てくれた。色鉛筆は孫が使っていたもの」だそうだ。言語障害のリハビリは歌を歌うそうだ。「一人で歌っとるよ」とニコニコしておられた。「ここが終の棲家になるやろね~」と言いながらも笑っておられた。もともとが明るく前向きの方。息子さんの他に娘さんが2人、一人は同じ町に住んでおられる。内孫さんは男の子が3人。テレビの横には写真が何枚も飾ってあった。

 お孫さんも成長され社会人や学生、もう家を出ておられ、息子さん夫婦はお勤めだから、家に一人でいる時に倒れたそうだ。幸い電話のすぐ傍だったので、自分で救急車を呼び病院に運ばれたと仰る。
 私の母が2月の祝日に温泉から帰り、寒い家の中で(私たち一家が高岡から屋根雪下ろしに行き、一日過ごして帰った後)着替えをした途端に倒れ、ようやく電話の傍へにじり寄ってかかりつけの医院に電話をしたが、留守だった…頃に比べると、医療事情はずいぶん進歩したものだなぁ、と思う。Kiyoちゃんは、とても運がよかった、と何度も言っておられた。

 私がよくブログで紹介するTEさんとほぼ年齢は同じ。そこで友達ができたり、趣味の楽しみができれば元気に暮らせることだろう。何よりも、家族や親せきが多いことが幸せだな、と思った。

 サービス付き高齢者住宅「やどりぎ」:
  南砺市 本江 238-8  0763-23-4601