Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

冬の上野公園~フェルメール展~

2008-12-14 | 旅行
     上野・東京都美術館前の大きなガラスボール。

 ヨハネス・フェルメールにはちょっとした思い入れがある。
9年前、まめさんとつもさんに誘われアウシュビッツへの旅に
参加した。オランダで「アンネの家」を訪ねた翌日の自由行動
で「ゴッホ美術館」と「アムステルダム国立美術館」を訪れた。
 お目当ては、レンブラントの「夜警」だったが売店へ戻ると
フェルメールの「牛乳を注ぐ女」の絵葉書が一杯。
 ウーン、これも見なきゃ、と駆け戻って探した記憶がある。

 そして翌年、大阪へフェルメール6点が来ると聞き、娘と
口喧嘩しながら観に行ったものだ。その後、映画「真珠の耳飾り」
を見るなどなぜか私にとって因縁深い画家なのだ。
 今年、東京都美術館へ8点(「絵画芸術」は中止になったが)
来ると新聞に紹介されて以来8月からずっと狙っていたがなか
なか上京のチャンスがなく、結局12月の同窓会まで延びたわけだ。

 最終日の前日、13日(土)朝「はくたか」で高岡を発ち、11時半
に美術館前に着いた。いつもと違い正面へ回るように係りの人
が叫んでいる。1時間20分待ちとのこと。覚悟の上だから行列に
並ぶ。この日は9時開館、夜8時閉館だそうだ。
 階段上の広場で6曲がりほどくねくねUターンをし30分、階段下
(いつもの中庭)でまた7曲がりほどUターンし30分。列に並びな
がら本を読んでいる人、ケータイメールしている人、お喋りに余念
のない人、ボーっとしている人、様々。さすがに疲れる。館内に
入りまた20分。予告どおりの時間に会場に入れた。
 フェルメールの他は当時のオランダ、デルフト絵画が30点
ほど。数が少ないので中は予想ほどは混雑せず、粘れば
最前列へ出てゆっくり鑑賞できた。

 私のお気に入りは、アイルランド・ナショナル・ギャラリー所蔵の
「手紙を書く婦人と召使」。充分に満足して上野公園をぶらついた。

 夕方、竹芝で集合し、東京湾の夜景を楽しみ、宴会で心ゆく
まで語り、翌日は女性だけで昼食、私の目下の悩みも聞いて
もらう。一泊だけは勿体ないが、年暮れでもあり早めに帰宅。
充実した冬の旅だった。

     

            

         来年2月からの「ルーブル展」の看板。

            

         公孫樹が散り始めた公園入り口。