5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

坊ちゃん首相の行方

2007-02-14 22:45:00 | Weblog

久方の雨模様。テレビでは安倍内閣の支持率が逆転したと解説している。



予算委員会での首相答弁を見ていても言質をとられまいと必死だし、野次にはイライラだし、持論の正当性を守ろうと好きな理念(美しい日本)に戻ろうとして施策説明に具体性を欠くのがすべてはっきり見えてしまう。根が正直なんだろう。



小泉前首相があれだけ個性の強い政治姿勢を見せただけに、その嫡流というべき安倍首相のアクのなさがどうしても我々の気持ちにバイアスをつくり、実行力のなさを言い募り始めた結果の支持率低下なのだろう。人一倍の自尊心はエリート政治家の息子というところから始まっているのだろうし、時として神経質な言動は、大胆と小心を行き来する良家の坊ちゃん的な本音からくるものなのだろう。折から6カ国会議で北朝鮮への経済援助がきまりかけている。外交トレードマークの「拉致問題の解決」を盾に、経済援助を行わないとの宣言をした安倍内閣。ロシアは早くも資金援助の第一フェーズには参加しないと宣言し、アメリカでもHILL代表の自賛する交渉条件に対しては与党のタカ派からはクリントン時代の失敗に繋がると反対する声も聞こえている。



拉致については中国、ロシア、韓国ともに総論賛成だが各論では違う解釈をするつもりだろう。ブッシュ追随で行くにせよ、拉致前提で言い募るにせよ、6カ国会議での日本の舵取りは大変に難しそうだ。内政でも外交でも問題が一杯。美しい国の一言居士では首相自身の云う国民の信頼は勝ち取れないかもしれない。



のだめカンタービレを読んでいる女性を帰りの電車で発見。この漫画が話題になってから始めてだ。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿