5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

ゲッゲッゲのゲー

2010-07-21 22:48:12 | 映画・テレビ
NHKの連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』をほぼ毎日見ている。

水木しげるの夫人が書いた自伝がベースになったテレビドラマ。隻手の漫画家との暮らしを、それこそ漫画的に描いていて楽しい。最近の視聴率は20%近いこともあるというから、同様のゲゲゲファンがたくさんおられるわけだ。終戦後の東京情景がどこか懐かしさを感じることもあろうし、出演者それぞれがなかなかに上手いからだろう。

ストーリーは「墓場鬼太郎」をTV化しようというところに来ているが、自分の場合も、水木漫画に親しんだのは漫画本ではなく、1960年後半に始まった「ゲゲゲの鬼太郎」のTVアニメだったのだから、水木の作戦にハマった口だったわけだ。

そのせいか、漫画家自身が作詞し、いずみたくが作曲、熊倉一雄が歌った主題歌なら、今でも歌える。

ゲッゲッ ゲッゲッゲのゲー
朝は寝床で ぐうぐうぐう
楽しいな 楽しいな
おばけにゃ 学校も 試験もなんにもない
ゲッゲッ ゲッゲッゲのゲー
みんなで歌おう ゲッゲッゲのゲー

病気にかからず死にもせず
昼はのんびり 夜は墓場で ゲッゲッゲのゲー

今日も熱帯夜、昼の暑さがそのまま淀んだ墓場では
そろそろ、お化けの出演時間になりかける。

夏のヒーロー、おばけと幽霊の違いについて、民俗学の柳田国男は「妖怪談義」の中に書いている。

おばけは出没する場所が決まっているが、幽霊は足がなくとも何処へでも出張していく。
おばけは誰彼の見境なしに「バアッ」とやるが、幽霊は特定の人だけがねらわれる。
幽霊は丑三時といった時刻に限って現れるが、おばけに時間指定は必要ない。

大衆的な鬼太郎オバケはやはり、ゲッゲッゲのゲーなのである。

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