LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

家具と花

2008-04-25 09:36:45 | フラワーアレンジメント
友紀建築工房さんのダイニングの様子です。

木の家には、ナチュラルな塗色の、もしくはオイルフィニッシュの家具を
合せることが多いのですが、友紀建築工房さんの家には今回
黒い塗色の家具を導入しました。



チェアーは、”山田長幸”デザインの”PIT Side Chair"です。

こちらのチェアーは、塗色が17色、
材はビーチ、ウォールナット、アメリカンチェリーの三種類、
背と座のウェビングテープが6色という豊富なヴァリエーションの中から
選び組み合わせることができます。

塗色の濃い家具と自然の木の床とのコントラストの強さが
今回のコーディネートの狙いです。
ウェビングテープを赤、黒の2種類を選び、
互い違いに置きました。

家のコーディネートにおいて、家具選びは重要で
ほぼ90%、イメージは家具によって決定します。
家具を選ぶときは、工務店さんとご相談しながら
家造りの考え方に合った家具を、数多くの家具メーカーの中から
お選びします。

「最もふさわしい家具を、予算を考慮しながら選ばなければ、
デザインが優れていて、普通の人が買える価格の良い椅子を探さなければ。」

家具を選ぶときは、”椅子のソムリエ”として、最も緊張する瞬間です。

チェアーが決まれば、テーブルはそれに合わせ最もしっくりくる
デザインのものを合わせます。
あとは、小物調度品を家具のイメージに合わせ、
最もふさわしいものを選んでいきます。



コーディネートの最後の段階で、花あしらいをします。

あらかじめ、生ける花をイメージしておいて
フラワーベースを先に選んで送り込んでおきます。
現場で花をさがすのは、いつも大変な綱渡り的な作業です。
「この時期なら、花屋さんできっとガーベラが手に入るはず。」
という推測のもと、花屋さんに走ります。

ありました、赤いガーベラが。
「よかったー。」
これで、コーディネートは決まりました。

”PIT Side Chair”の黒と赤には
ビビッドな色の、できれば真赤なガーベラが最もふさわしい
と思っていたのです。

家具は一番最初に、花は一番最後に、
でも、できあがりの絵コンテは
家具を選ぶときすでに頭のなかに描いていなければ、
いつもそんなふうに家具と花のことを考えています。