LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

ロータス・ブルーのこと・その3

2008-04-07 07:45:13 | Weblog
フランス旅行のお土産に、妹からTシャツをもらいました。



日本ではなかなか手に入らない、TIN TINのTシャツです。
「わあ、かわいいー。でも、若づくりかも。」と思って
一度も袖を通していないTシャツなのです。
思い切って今年は着ちゃおうかなー、と思ってます。
ところで、"Lotus Blue"のストーリーについて
まだお話していませんでしたね。
きょうは、絵本”Le Lotue Bleu"のストーリーを、
ざっとお話しいたしましょう。

”ロータス・ブルー”、”青い蓮”とは、実は
上海のアヘン窟の名です。
悪い日本人(ミツヒラトといいます。)が、天才博士を
”青い蓮”という名のアヘン窟にかくまい
気ちがい薬を作らせて、悪事を働きます。
「青い蓮で待つ。」という一通の手紙を受けて
、冒険少年TIN TINは、愛犬Snowyを連れだって
“青い蓮”へと、博士を助けるために潜入します。

満州事変そっくりの、鉄道テロなどの事態も相まって
物語はクライマックスを迎えるのですが、
やがてミツヒラトは捉えられ、TIN TINの大勝利です。

めでたし、めでたし。
アヘン窟にとらえられていた博士も、
無事保護されました。
またしても、勇敢なTIN TIN とSnowyのお手柄です。

というような冒険ストーリ-が、世界いたるところを舞台として
繰り広げられる、というのが、一連のTIN TINのコミックの
醍醐味となるところです。

その描写は、ちょっとはんぱではないものがあります。
描写力、表現力はさることながら、社会的背景をしっかりと
捉えているのは、Hergeが新聞記者だったことに由来しています。

“青い蓮”は、1934年から35年の一年にわたって連載されました。

子供には難解な内容ながら、当時の社会的背景を反映した
いきいきとしたストーリー展開は、多くの人を惹きつけました。

私は、なんといっても、絵のかわいさのとりことなりました。
80年以上経っていて、なお新しさのあるその魅力とは
一体なんなんでしょうか。

きっと、ずっと古びることなく
私たちの心をとらえる魅力が”Herge"の絵にはあるのだと思います。