買いたがる脳
なぜ、「それ」を選んでしまうのか。
デイビッド・ルイス=著
武田玲子=訳
を読み終えた。
だいぶ前に、
衝動買いさせる技術
松本朋子著
フォレスト出版
について、ブログで書いた。
このようなこともあったので
読んでみる気になった。
本のなかで、まとまった文章が
あったので、抜粋してみた。
「買いたがる脳」はここまで
解明されている
本書では、脳についての研究
がどのぐらい進んでいるかを紹
介するとともに、神経経済学や
行動経済学、消費者心理学の研
究成果についても解説する。そ
して、それらが広告やマーケテ
ィング、販売に活かされ、強力
な「脳への売り込み」になって
いる状況を説明していきたい。
広告、マーケティング、販売
に携わる人たちは(そのほかに
も広く「消費者を説得する業界」
の担当者たちは)、最新の手法
や技術、その応用方法を学べる
はずである。また、一消費者と
しても、売り手による、きわめ
て強力な「消費者操作」の実態
を認識できる。
以上。
「衝動買いさせる技術」
なんてタイトルに、カチンと
きたのだが、この本にしても、
今回の「買いたがる脳」にして
も、おそらくだが、皮肉なこと
に、その手に乗らない人がこ
の本を読み、何かと売りつけ
られて散財し、結局のところ
収奪されている人は、読まな
いのではなかろうかと、思っ
たりしているがどうだろう。
物が売れなくなるのも困るのだ
が、見栄を張って、身の丈を超
える散財で、四苦八苦して生き
るのも考え問題だ。
本として、充実した内容となって
いて、著者の誠実さが伝わる。
お薦めできる本と、思った。