B.C. 1177
古代グローバル文明の崩壊
エリック・H・クライン
安原和見=訳
筑摩書房
を読み終えた。
この本は、
全世界史講義
出口治明
新潮社
の中の
について、集中的に書かれた本である。
多くの学者がこの頃のことについて
研究している人がいることにびっくり
している。
著者は、いろいろな研究を紹介
している。
しかし、このカタストロフが起こっ
た原因について、答えを用意して
くれてない。
これだけの本が書かれて結論が出て
こないのは、がっかりしている。
とにかく、そう簡単に結論が出る
ようではないようだ。
しかし、この時代を詳しく知りたい
人には、こんなに充実した本はない
かもしれない。
書いてくれたことに、著者に感謝
する。
ところで、思うのだ。
素人ながら。遊びにつもりでも。
ポイントは、「古代グローバル文明」
という表題である。
規模は違えど、現代のグローバル化
社会と瓜二つである。(と思う?)
そこを念頭にして考察すると、
こうである。
例えば、
ヨーロッパ、アメリカ、中国等で、
気候変動で干ばつ飢饉が起こったと
する。
すると、世界の食料の供給が滞ると
する。
南アメリカのケープタウンで干ばつ
というニュースに驚いたのであるが、
あの干ばつが、ヨーロッパ、アメリカ、
中国等恒常化したと想定する。
このようなことで、BC1200年のカタス
トロフの干ばつ・飢饉を想定すると、
どのような甚大な被害がでるか、想定
できるのではなかろうか。
あのような干ばつが、ヨーロッパ、アメ
リカ、中国等恒常化したと想定する。
もちろん、これらの国の農業等の第一次
産業は崩壊する。
多くの農民が失業する。
食糧だって、グローバル化しているので
ある。
そして、世界中の食糧のインフレが起こる。
結局、世界中で食糧の争奪戦が起こる。
多くの第三次産業が崩壊していく。
連鎖して、製造機メーカーが解体していく。
とにかく、国民の食糧がないのだ。すべての
経済活動が遅滞し崩壊していく。
餓死者が蔓延し、国家の財政は崩壊し、国家
が機能しなくなって、国家が解体していく。
等、素人の浅知恵ながら、いろいろと連想
してみた。
グローバル化し経済的に運命共同体とも
言えるほどのものになると。
あまりいい話ではないが
南アメリカのケープタウンでの干ばつ
が、恒常的になると、結局、ケープタ
ウンを捨てることになる。
そのようなことが、
つまり、ケープタウンのような状況に
ヨーロッパ、アメリカ、中国等恒常化
したと想定する。
今日の社会は、完全に崩壊するのでは
なかろうか。
のようなあぶない妄想をすると、
BC1200年のカタストロフの有り様を
思い描くことができるのではないか。
もちろん、素人の無責任な遊びでは
あるのだが。
ところで、ネットに
天才ホーキング博士 遺した三つの
予言
というのがあった。
(3)他の惑星への人類大移動計画
これは「人間が地球に住める期間はあと
100年程度」という博士の推測に基づき、
投資家から資金を集め、最終的には地球
の代わりとなる惑星を発見することを目
的としている。
博士は2600年には人口増加が完全に限界
を超え、気候変動によって地球の気温が
金星並み(250度)に上昇すると確信して
いた。そのため、手遅れになる前に人間は
他の惑星への移動を開始しなければならな
い—と、繰り返し呼びかけて来た。
以上。
もしかして、これって
現代版「BC1200年のカタストロフ」では
ないか。
なんて、思ったりしたが、どうだろう。
もっとも、あと30年もしたりしたら、
私は、この世にいないのだが。